Query Database
MaxL query database文は、稼働中のEssbaseデータベースの現在の状態に関する詳細情報を取得するために役立ちます。
この文では、データベースを起動する必要があります。
キーワード
MaxL query databaseを使用すると、次の方法でデータベース情報を問い合せることができます。ほとんどのquery databaseアクションに必要な最小アプリケーション権限はデータベース・アクセスですが、例外が記載されています。
- query database DBS-NAME get active alias_table
-
文を発行しているユーザーにアクティブな別名表を表示します。
例:
query database Sample.Basic get active alias_table;
- query database DBS-NAME get attribute_info MEMBER-NAME
-
指定した属性メンバーについて、属性メンバー、ディメンションおよび名前の情報を取得します。
例:
query database Sample.Basic get attribute_info 'Ounces';
- query database DBS-NAME get attribute_spec
-
データベースについて現在の属性指定を表示します。これらの指定には、属性メンバー名フォーマット、属性計算ディメンション・メンバー名、ブールおよび日付メンバー名および数値範囲の指定が含まれます。
例:
query database Sample.Basic get attribute_spec;
- query database DBS-NAME get currency_rate
-
各通貨パーティションの通貨レートを表示します。データベースを起動する必要があります。
例:
query database Sample_Currency.Interntl get currency_rate;
- query database DBS-NAME get dbstats dimension
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ディメンションに関する情報を取得します。
出力
index_typeフィールドの値は数値で、次のように解釈されます。
0 Dense 1 Sparse 3 None (database is aggregate storage)
- query database DBS-NAME get dbstats data_block
-
データ・ブロックに関する情報を取得します。返される情報には、集約ストレージ・データベースへの多少の関連性があります。
出力
タイプ・フィールドの値は数値で、次のように解釈されます。
0 Array 1 AVL (or "B+ Tree")
- query database DBS-NAME get default calculation
-
データベースのデフォルトとして指定される計算のコンテンツを表示します。デフォルトの計算とは、データベース・アウトラインに定義されているリレーション(CALC ALL)か、デフォルトのデータベース計算として定義されている計算文字列のセットを指します。
例:
query database Sample.Basic get default calculation;
- query database DBS-NAME get member_info MEMBER-NAME
-
特定のメンバーの情報を取得します。
例:
query database Sample_Dynamic.Basic get member_info 'Profit per Ounce';
MaxLのメンバー情報問合せの出力フィールド
unary_typeフィールドの値は数値で、次のように解釈されます。
0 Add 1 Subtract 2 Multiply 3 Divide 4 Percent 5 NoRollUp
member_tag_typeフィールドの値は、次のように解釈されます。
0 SkipNone 16384 SkipMissing 32768 SkipZero 49152 SkipBoth 1 BalFirst 2 BalLast 4 TwoPass 8 Average 64 Expense
バリエーションがある可能性があります。フィールド値は、最初の4つのskip値のいずれかと、最後の5つの値についてそのいずれか、すべて、なし、を組み合せて構成されます。次に例を示します。
0 SkipNone 77 SkipNone, BalFirst, TwoPass, Average, Expense 16385 SkipMissing and BalFirst
最初の4つのskip値が基本の値で、それらに1、2、4、8および64の組合せが追加されます。
statusフィールドの値は16進数で、次のように解釈されます。
0 Normal 1 Never Share 2 Label 4 Refer Share 8 Refer Share (with different name) 16 Implicit share 32 Virtual Member (stored) 64 Virtual Member (not stored) 2048 Attribute 32768 Referred
- query database DBS-NAME get member_calculation MEMBER-NAME
-
選択したメンバーに関連付けられている式を表示します。
例:
query database sample.basic get member_calculation 'Profit per Ounce';
'Profit per Ounce'メンバーに関連付けられた式が表示されます。
- query database DBS-NAME get estimated size
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キューブ・サイズの見積りを取得します。つまり、完全な計算(CALC ALL)の後にデータベースで作成されるブロック数の見積りを表示します。見積りは、計算前に存在するブロックの数に基づきます。データベースには、すべてのデータがロードされている場合と、ロード済データがランダムにサンプリングされている場合があります。任意のタイプの疎の式またはトップダウン式を含むアウトラインはサポートされません(このようなデータベースでの見積りの結果は無効になる可能性があります)。
例:
query database Sample.Basic get estimated size;
- query database DBS-NAME get performance statistics TABLE-TYPE table
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ブロック・ストレージ・キューブの統計に関する詳細情報を返すパフォーマンス統計表のいくつかの選択肢の1つを表示します。この文を使用するには、alter database DBS-NAME set performance statistics enabledを使用して、パフォーマンス統計の収集を有効にする必要があります。
例:
alter database Sample.Basic set performance statistics enabled;
query database Sample.Basic get performance statistics dynamic_calc table;
- query database DBS-NAME list alias_table
-
データベースに定義されている別名表のリストを取得します。
例:
query database Sample.Basic list alias_table;
- query database DBS-NAME list alias_names in alias_table …
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別名表で定義されている別名をリストします。別名表にはメンバー名の別名のセットが含まれており、データベース・アウトラインに格納されています。この文法を使用して、指定された表に定義された別名表リストを参照します。
例:
query database Sample.Basic list alias_names in alias_table 'Long Names';
- query database DBS-NAME list lro
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オブジェクトのタイプ、名前および説明などのリンク・オブジェクトに関する詳細を、指定した基準に基づいて取得します。ユーザー名と変更日の両方を指定すると、両方の基準に一致するオブジェクトがリストされます。ユーザー名または日付を指定しない場合は、データベースのすべてのリンク・オブジェクトのリストが表示されます。
例:
query database sample.basic list lro before '06_16_2008';
指定された時間の前に変更された、Sample.Basicデータベースのリンク・オブジェクトに関する情報が表示されます。
- query database DBS-NAME list <all | data | index> file information
-
正確なインデックスとデータ・ファイル情報を取得します。インデックスとデータ・ファイルの名前、数、サイズおよび合計と、各ファイルがEssbaseによって現在開かれているかどうかが示されます。ファイル・サイズ情報は正確です。NTFSボリューム上にあるインデックスやデータ・ファイルについてWindowsオペレーティング・システムによって提供されるファイル・サイズ情報は正確でない場合があることに注意します。
例:
query database Sample.Basic list all file information;
- query database DBS-NAME list transactions
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MaxL Shellウィンドウに、最後のリプレイ・リクエストが最初に実行されたとき、または、最後の復元済バックアップの時間の後(どちらか後に発生したほう)に記録されたデータベース・トランザクションを表示します。
例:
query database Sample.Basic list transactions;
この文を使用するには、alter databaseを使用してトランザクション・ロギングを有効にしておく必要があります。
ノート:
トランザクション・ロギングおよび再実行は、Essbase 21cでの下位互換性のサポートにのみ使用できます。Essbase 11gオンプレミスの後に追加された機能は、トランザクション・ロギングおよび再実行ではサポートされません。次のものが含まれます(これに限定されません):
- バッチ・アウトライン編集
- アプリケーション・ワークブックおよびキューブ・デザイナ・アクティビティ
- シナリオ管理
- データソースを使用した外部データ・ロード
- REST APIデータ・ロードおよびその他の更新
- フェデレーテッド・パーティション
- MDX挿入
- トランザクションのドリルスルー
- query database DBS-NAME list transactions after LOG-TIME
-
指定した時間の後にログに記録されたデータベース・トランザクションを表示します。TIMEの値は、'11_20_2007:12:20:00'のように引用符で囲みます。
- query database DBS-NAME list transactions after LOG-TIME write to file PATHNAME_FILENAME
-
指定されたファイルに、データベース・トランザクションのリストを書き込みます。リストの出力は、Essbaseサーバー・コンピュータ上のカンマ区切りファイルに書き込まれます。
既存のディレクトリへの完全パス名と、出力ファイル名を指定します。出力ファイル名のみが指定された場合、Essbaseはファイルをアプリケーション・ディレクトリに書き込みます。
既存の出力ファイルに書き込む場合は、force文法を使用してファイルを上書きする必要があります。
例:
query database Sample.Basic list transactions after '11_20_2007:12:20:00' write to file 'C:\\Hyperion\\products\\Essbase\\EssbaseServer\\app\\Sample\\Basic\\listoutput.csv';
- query database DBS-NAME list transactions force write to file PATHNAME_FILENAME
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既存の出力ファイルのコンテンツを上書きします。
- query database DBS-NAME list transactions after TIME...write to file PATHNAME_FILENAME
-
指定された時間の後に記録されたデータベース・トランザクションのリストを、指定されたファイルに書き込みます。