9.2 ページの作成ウィザードを使用したレポートの作成

既存のアプリケーションからページの作成ウィザードを実行して、様々なレポートを作成します。

9.2.1 ページの作成ウィザード実行時のレポート・オプション

ページの作成ウィザード実行時のレポート・オプションについて学習します。

ヒント:

ユニバーサル・テーマ - 42は、モバイルまたはデスクトップのいずれの環境でも同等に正しく動作するよう最適化されています。以前のリリースおよび以前のテーマでは、モバイル・ユーザー・インタフェースはjQuery Mobileに基づいています。できるだけ早く既存のモバイル・アプリケーションをユニバーサル・テーマに移行することをお薦めします。

ページの作成ウィザードで使用可能なレポート

ページの作成ウィザードでは、ユニバーサル・テーマを使用してページの作成ウィザードを実行する際に次のレポートがサポートされます。

表9-2 ページの作成ウィザード - 使用可能なレポート

レポート・タイプ 説明

対話モード・レポート

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づいて対話モード・レポートを作成します。

対話モード・レポートは、SQL問合せの結果の書式を設定したものです。開発者が、レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文を指定する表を選択します。開発者は、レポートに表示する列も選択します。

レポートが、別の表への外部キー制約がある表に基づいている場合、開発者は「参照列」を定義することもできます。「参照列」を使用して、部門番号のかわりに部門名で表示するなど、識別子を表示列で置換します。

エンド・ユーザーは、「アクション」メニューのオプションを選択することによって、レポートのレイアウトと表示されるデータをカスタマイズできます。

関連項目: 対話モード・レポートの管理

対話グリッド

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づいて対話グリッドを作成します。

対話グリッドは、SQL問合せの結果の書式を設定したものです。開発者は、レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL問合せを指定します。

エンド・ユーザーは、列メニューおよびソート・オプションを使用してレポート・レイアウトを変更したり、ドラッグ・アンド・ドロップで列を再配置したり、「アクション」メニューのオプションを使用してデータの表示方法を変更することができます。

対話グリッドは、編集可能にすることも、編集不能にすることもできます。編集可能な対話グリッドでは、基礎となるデータの編集、行の追加および削除をエンド・ユーザーが行えます。ページの作成ウィザードの実行時に編集可能な対話グリッドを作成するには、「編集が有効」オプションを有効にします。

関連項目:

ファセット検索

ファセット検索リージョンおよびレポートを作成します。まず、データ・ソース(「ローカル・データベース」「REST対応SQLサービス」または「RESTデータ・ソース」)を選択します。

「REST対応SQLサービス」または「RESTデータ・ソース」を選択した場合、ファセットは自動検出されません。開発者は、ファセット・レポート・ページを作成できますが、ファセット・リージョンにはVARCHAR2列を検索する検索フィールドのみが含められます。

次に、検索リージョンおよびレポートを作成する「ソース・タイプ」を選択します(「表」または「SQL問合せ」)。

「表」を選択した場合、APEXデータ・ディクショナリ・キャッシュを使用してファセットが自動検出されます。「SQL問合せ」を選択した場合、ファセットは自動検出されません。開発者は、ファセット・レポート・ページを作成できますが、ファセット・リージョンにはVARCHAR2列を検索する検索フィールドのみが含められます。

関連項目:

クラシック・レポート

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づいてクラシック・レポートを作成します。

SQL問合せの結果がフォーマット化されます。開発者が、レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文を指定する表を選択します。開発者は、レポートに表示する列も選択します。

レポートが、別の表への外部キー制約がある表に基づいている場合、開発者は「参照列」を定義することもできます。「参照列」を使用して、部門番号のかわりに部門名で表示するなど、識別子を表示列で置換します。

クラシック・レポートは、ソートおよび単純なフィルタ処理を除いて、エンド・ユーザーがカスタマイズすることはできません。

関連項目: クラシック・レポートの管理

フォーム付きレポート

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づいて、レポートおよびフォームを作成します。レポートに対して、レポート・タイプ(「対話モード・レポート」「対話グリッド」または「クラシック・レポート」)を選択します。

リスト・ビュー

モバイル・アプリケーション用に最適化されています。スマートフォンでのデータ表示および簡単なナビゲーションを提供するレスポンシブ・デザインを特徴としています。

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づくSQL問合せの書式設定された結果を含むページを作成します。「リスト・ビュー」リージョンは、指定した表またはSQL問合せに基づいて作成できます。リスト・ビューを作成する表を選択したり、リスト・ビュー・エントリに使用するデータベース列を選択します。

列切替えレポート

モバイル・アプリケーション用に最適化されています。モバイル・アプリケーションおよびスマートフォン向けに設計されたレスポンシブなレポートを作成します。

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づくSQL問合せの書式設定された結果を含むページを作成します。「列切替え」リージョンは、指定した表またはSQL問合せに基づいて作成できます。

デフォルトでは、列切替えレポートはすべての列が同じ優先度に設定されて作成されます。ただし、開発者はレポート列属性を編集し、重要度に応じて列をランク付けできます。優先度がより低い(数字がより大きい)列は、狭い画面幅では非表示になります。レポートには、エンド・ユーザーが表示する列を選択できる「列」ボタンが含まれています。

リフロー・レポート

モバイル・アプリケーション用に最適化されています。モバイル・アプリケーションおよびスマートフォン向けに設計されたレスポンシブなレポートを作成します。

指定したデータ・ソース(ローカルまたは外部)に基づくSQL問合せの書式設定された結果を含むページを作成します。「リフロー・レポート」リージョンは、指定した表またはSQL問合せに基づいて作成できます。

レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合、レポートは、表の列を縮小して、各列が別の行に表示される垂直方向の値ペア・レイアウトにすることによって対応します。

9.2.2 新しいページでのレポートの作成

ローカル・データベースまたは外部データ・ソースを基にして様々なレポートを作成するには、ページの作成ウィザードを使用します。

このトピックで説明するコンポーネントには、リモート・データ・ソースへの読取りおよび書込みアクセスを可能にするREST対応SQLおよびRESTデータ・ソースの組込みサポートが含まれています。リモート・データ・ソースを基にしてコンポーネントを作成するには、最初にアプリケーションを作成して、外部データ・ソースを構成する必要があります。

ヒント:

外部データ・ソースについてさらに学習するには、REST対応SQL参照の管理およびRESTデータ・ソースの管理を参照してください。

新しいページにレポートを追加するには、ページの作成ウィザードを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
  3. 「ページの作成」をクリックします。
  4. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ページ・タイプ: 「コンポーネント」「レポート」を選択します。

      ヒント:

      コンポーネント・ページは、ページ・レベルの機能を提供し、指定されたアプリケーション内でレポート、フォーム、チャート、カレンダなどを複数回追加できます。機能ページは、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。

    2. レポート・タイプを選択します。オプションは次のとおりです。
      • 対話モード・レポート

      • 対話グリッド

      • ファセット検索

      • カード

      • クラシック・レポート

      • フォーム付きレポート

      • リスト・ビュー(モバイル・アプリケーション用に最適化)

      • 列切替えレポート(モバイル・アプリケーション用に最適化)

      • リフロー・レポート(モバイル・アプリケーション用に最適化)

      ヒント:

      各レポート・タイプについてさらに学習するには、ページの作成ウィザード実行時のレポート・オプションを参照してください。

    3. 「次」をクリックします。
  5. 次に表示される内容は、選択した内容によって異なります。画面に表示されるステップに従います。属性についてさらに学習するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    ヒント:

    データ・ソースを選択するよう求められたら、「ローカル・データベース」「REST対応SQL」または「RESTデータ・ソース」を選択します。

  6. レポートを表示するには、「ページの保存と実行」をクリックします。
    レンダリングされたページが表示されます。

ヒント:

「作成」メニューをクリックして「ページ」を選択することによって、ページ・デザイナでページの作成ウィザードを実行することもできます。