46 DBaaS REST APIおよびEM CLI動詞ベースのユースケース
内容は次のとおりです。
REST APIおよびEM CLI動詞でのDBaaSの開始
次の図に、Enterprise Manager DBaaSの様々な形態の概要を示します。
図46-1 DBaaSユースケース
この表では、このリリースでサポートされているDBaaSユースケースをリストし、これらのユースケースの実行に使用できる様々な方法(EMCLIおよびREST API)をリストします。
表46-1 DBaaSユースケース
サービス・タイプ | サービス提供 | 関連項目: |
---|---|---|
新規 |
データベース・テンプレートを使用したデータベースの作成。 |
|
新規 |
スキーマ:
|
|
新規 |
プラガブル・データベース:
|
|
あるデータベースから別のデータベースへのデータの移行または転送。 |
||
スナップ・クローン |
|
|
クローン |
フル・クローン:
|
|
新規DBaaS設定 |
複数データセンターDBaaS設定 |
REST APIおよびEM CLI動詞でのデータベース・テンプレートを使用したデータベースの作成
DBCAテンプレートでは、構造およびデータのタイプと、構造のみのタイプの両方がサポートされます。このデータベース・プロビジョニング・プロファイルは、Enterprise Managerに登録された本番データベースまたはソース・データベースから作成されます。構造およびデータのタイプと、構造のみのタイプの両方がサポートされます。このオプションは、作成されるデータベース・サイズが50 GB未満の場合に推奨されます。
次の表に、データベース・テンプレート・ベースのプロファイルを使用したデータベースの作成に必要なタスクのリストを示します。
データベース・テンプレート・ベースのプロファイルを使用して、単一インスタンスおよびクラスタ・データベースを作成できます。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-2 REST APIおよびEM CLI動詞でのデータベース・テンプレートを使用したデータベースの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
DBaaSを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
リソース・プロバイダを作成します。
|
関連項目: |
関連項目: |
6 |
DBCAテンプレート・ベースのデータベース・プロビジョニング・プロファイルを作成します。 |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
4 |
リクエスト設定を作成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
5 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
7 |
作成したプロファイルに基づくサービス・テンプレートを作成します。 |
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
|
8 |
チャージバック・サービスを構成します。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
9 |
データベースのデプロイ時に、作成した(データベース・テンプレート・ベースのプロファイルに関連付けられた)サービス・テンプレートを選択します。 |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
REST APIおよびEM CLI動詞でのスタンバイ・データベースの作成
Data Guard構成は、1つのプライマリ・データベースと1つ以上のスタンバイ・データベースで構成されます。Data Guard構成内のデータベースはOracle Netで接続され、地理的に散在していてもかまいません。データベースが相互に通信できる場合、データベースの位置に関する制限はありません。
Oracle Data Guardは、企業データの高可用性、データ保護および障害時リカバリを保証します。1つ以上のスタンバイ・データベースを作成、維持、管理、モニターして、本番のOracleデータベースが障害やデータ破損に耐えられるようにするための包括的なサービス・セットが用意されています。Oracle Data Guardでは、これらのスタンバイ・データベースを本番データベースのコピーとしてメンテナンスします。計画停止または計画外停止により、本番データベースが使用できなくなった場合、Oracle Data Guardはいずれかのスタンバイ・データベースを本番ロールに切り替えることで、停止に伴う停止時間を最小化できます。
本番データベース(プライマリ・データベースとも呼ばれる)は、単一インスタンスのOracleデータベースまたはOracle Real Application Clusters (RAC)データベースのいずれかにすることができます。スタンバイ・データベースは、トランザクション全体で一貫性を持つ、プライマリ・データベースのコピーです。プライマリ・データベースのバックアップ・コピーを使用することで、1つ以上のスタンバイ・データベースを作成し、それをData Guard構成に組み込むことができます。EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーは、Enterprise Manager Database as a Serviceを使用して、RACスタンバイ・データベースの単一インスタンスを含むDBaaSクラウドを設定できます。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-3 REST APIおよびEM CLI動詞でのスタンバイ・データベースの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
DBaaSを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
3 |
スタンバイ・データベースをプロビジョニングするためのデータベース・プールを定義します。 |
「データベース・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
5 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
次のいずれかのタイプのプロファイルを作成します。
|
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
7 |
作成したプロファイルに基づくサービス・テンプレートを作成します。 |
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
|
8 |
チャージバック・サービスを構成します。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
9 |
データベースのデプロイ時に、作成した(DBCAテンプレート・ベースのプロファイルに関連付けられた)サービス・テンプレートを選択します。また、データベースのリクエスト時にスタンバイ・データベースの情報を指定することもできます。 |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
スタンバイ・データベースの配置
サービス・テンプレートにスタンバイ・データベースが構成されている場合は、カスタム配置オプションを利用できます。次の例では、スタンバイ・データベースのカスタム配置をサポートするためのリクエスト送信の本文を示します。
{
"zone": "/em/cloud/dbaas/zone/F5D6E03052068EE378DEFFD720DA6EEA",
"name": "Request a SI Database1",
"description": "Request a Single Instance Database",
"standby_required":"true",
"params": {
"username": "ssauser1",
"password": "welcome",
"database_sid": "prmdb",
"database_host_name":"mydbhost.mysite.com",
"service_name": "service_1",
"standbydbs":
[
{
"standbydb_name" : "stdby" ,
"standbydb_domain_name":"mysite.com",
"standbydb_type" : "oracle_database",
"standbydb_host_name":"mydbhost.mysite.com"
}
]
}
}
REST APIおよびEM CLI動詞での空のスキーマおよびプロファイルに基づくスキーマの作成
データベース・プロビジョニング・プロファイルのデータ・コンテンツは、エクスポート・ダンプからコンパイルされます。スキーマ・オブジェクト(構造のみ)またはスキーマおよびデータ(構造およびデータ)のエクスポートを選択できます。
次の表に、空のスキーマの作成またはプロファイルに基づくスキーマの作成に必要なタスクのリストを示します。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-4 REST APIおよびEM CLI動詞でのスキーマの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
DBaaSを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
3 |
Schema as a Serviceのデータベース・プールを定義します。 |
「スキーマ・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
5 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成します。このステップはオプションで、プロファイルからスキーマをインポートする場合に必要です。 |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
7 |
次のものに基づくサービス・テンプレートを作成します。
|
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
|
8 |
チャージバック・サービスを構成します。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
9 |
サービス・テンプレートに基づくスキーマを作成します。 |
REST APIおよびEM CLI動詞での空のPDBおよびプロファイルに基づくPDBの作成
Oracle Databaseには、Oracle Netクライアントに個別のデータベースとして表示される、スキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションを含めることができます。この自己完結型コレクションは、プラガブル・データベース(PDB)と呼ばれます。マルチテナントのコンテナ・データベース(CDB)は、1つ以上のPDBを含むデータベースです。Oracle Database 12c リリース1 (12.1)以上のバージョンでは、1つのCDB内に多数のPDBを作成できます。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-5 REST APIおよびEM CLI動詞でのプラガブル・データベースの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
DBaaSを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
3 |
PDB as a Service用のデータベース・プールを作成します。 |
「プラガブル・データベース・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
5 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成します。このステップは、空のプラガブル・データベースを作成する場合はオプションで、必須ではありません。 |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
7 |
サービス・テンプレートを作成します。サービス・テンプレートは、次を含むことができます。
|
「プラガブル・データベース用のサービス・テンプレートの作成」を参照してください |
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
8 |
チャージバック・サービスを構成します。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
9 |
データベースのデプロイ時に、作成したサービス・テンプレートを選択します。 |
REST APIおよびEM CLI動詞でのスナップ・クローンを使用したデータベースの作成
スナップ・クローンは、セルフ・サービス・アプリケーション(SSA)方式で巨大データベースの高速で領域節約型のクローンを作成する方法です。テストや開発のために本番データベースのクローンが頻繁に必要となりますが、データベースが巨大な場合には特に、クローンの作成は困難で時間のかかる作業となります。
Enterprise Managerではこの問題への対処としてスナップ・クローンが提供されていますので、一部のストレージ・システムで利用可能なコピー・オン・ライト・テクノロジを使用して本番データベースからシン・クローンを作成できます。これは、クローンが最初はわずかな領域(数テラバイトのデータベースのシン・クローンに対して約2GBの書込み可能領域)を占有し、挿入、更新および削除が行われるにつれて大きくなることを意味します。Enterprise Managerでは、スナップ・クローンに次の2つのソリューションが提供されています。
-
ハードウェア・ソリューション: NetApps、Oracle Sun ZFSストレージ・アプライアンス、EMC VMAXおよびVNXがサポートされるベンダー固有のハードウェア・ソリューション。
-
ソフトウェア・ソリューション: すべてのNASストレージ・デバイスおよびSANストレージ・デバイスがサポートされるストレージ非依存型のソフトウェア・ソリューション。このソリューションは、ZFSファイル・システムおよびCloneDB機能を使用してサポートされています。
スナップ・クローンの主な機能は次のとおりです。
-
セルフ・サービス駆動型のアプローチ: セルフ・サービス・ユーザーは、必要に応じて非定型ベースでデータベースをクローニングできます。
-
迅速なクローニング: データベースは、数日や数週間ではなく数分のうちにクローニングできます。
-
領域の効率性: この機能によって、ユーザーは、ストレージ・フットプリントを大幅に削減できます。
この項の内容は次のとおりです。
REST APIおよびEM CLI動詞でのプロファイルを使用したスナップ・クローンの作成
この表では、スナップショットまたはRMANイメージ・プロファイルを使用したスナップ・クローンの作成に必要なステップを示します。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-6 REST APIおよびEM CLI動詞でのプロファイルを使用したスナップ・クローン・データベースの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
スナップ・クローンを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
ストレージ・サーバーを登録します。
|
||
3 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
データベース・プールを作成します。 |
「データベース・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
5 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
7 |
テスト・マスター・データベースを設定してスナップ・クローンを有効化します。 |
「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。 |
「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。 |
8 |
使用しているスナップ・クローン・ソリューションに応じて、次の手順のいずれかを実行する必要があります。
スナップ・クローンを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルを作成します。 |
|
|
9 |
作成したプロファイルに基づくサービス・テンプレートを作成します。 |
|
|
10 |
チャージバック・サービスを構成します(このステップはオプションです)。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
11 |
データベースのデプロイ時に、作成したサービス・テンプレートを選択します。 |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
REST APIおよびEM CLI動詞でのライブ・データベースを使用したスナップ・クローンの作成
この表では、ライブ・スタンバイ・データベースを使用したスナップ・クローンの作成に必要なステップを示します。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-7 REST APIおよびEM CLI動詞でのライブ・データベースを使用したスナップ・クローンの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
スナップ・クローンを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください。 |
はじめにを参照してください。 |
2 |
ストレージ・サーバーを登録します。
|
関連項目: |
関連項目: |
3 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
データベース・プールを作成します。 |
「データベース・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
5 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
7 |
ライブ・スタンバイ・データベースを使用してテスト・マスター・データベースを設定します。 |
「テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用」を参照してください。 |
「テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用」を参照してください。 |
9 |
サービス・テンプレートを作成します。 |
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
|
10 |
チャージバック・サービスを構成します(このステップはオプションです)。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
11 |
データベースのデプロイ時に、作成したサービス・テンプレートを選択します。 |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
連続同期
連続同期設定には、本番データベースと、ファイラ上(NASストレージ)にあるテスト・マスター・データベースが含まれます。テスト・マスターはデータ・ファイルのRMANイメージのバックアップで、定期的に本番データベースのバックアップを実行するようスケジュールされています。そのため、テスト・マスター・データベースは本番データベースから連続的なライブ・データを取得します。
連続同期データベース設定を設定するには、次のステップに従います。
表46-8 EM CLI動詞を使用した連続同期設定の作成
ステップ | タスク | EM CLI動詞 |
---|---|---|
1 |
既存のスタンバイ・データベースを追加します。現在、このタスクは、UI画面を通じてのみ実行できます。 |
使用不可 |
2 |
スタンバイ・データベースから新規テスト・マスターを作成します。 |
|
3 |
クローンを作成します。 |
|
4 |
クローンをテスト・マスターとして昇格させます。 現在、このタスクはUI画面を介してのみ実行できます。 |
使用不可 |
REST APIおよびEM CLI動詞でのRMANを使用したフル・データベース・クローンの作成
RMANを使用したフル・データベースのクローニングには2つの方法があります。これらを次に示します。
RMANバックアップを使用したフル・データベース・クローンの作成
RMAN (Recovery Manager)によって作成されたデータベース・バックアップは、イメージ・コピーまたはバックアップ・セットとして格納されます。これらのバックアップを使用してプロファイルを作成し、それらのプロファイルを使用してフル・データベース・クローンを作成できます。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-9 REST APIおよびEM CLI動詞でのRMANバックアップ・プロファイルを使用したデータベースのクローニング
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
DBaaSを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
3 |
データベース・プールを作成します。 |
「データベース・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
5 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
次のデータベース・プロビジョニング・プロファイルのいずれかを作成します。
|
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
「EM CLIを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください |
7 |
テスト・マスター・データベースを設定します。 |
「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。 |
「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。 |
8 |
作成したプロファイルに基づくサービス・テンプレートを作成します。 |
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
|
9 |
チャージバック・サービスを構成します。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
10 |
データベースのデプロイ時に、作成したサービス・テンプレートを選択します。 |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
RMAN複製を使用したフル・データベース・クローンの作成(ライブ・クローニング)
RMAN (Recovery Manager)によって作成されたデータベース・バックアップは、イメージ・コピーまたはバックアップ・セットとして格納されます。これらのバックアップを使用してプロファイルを作成し、それらのプロファイルを使用してフル・データベース・クローンを作成できます。
ノート:
次の表では、ステップでREST APIを使用できない場合はEM CLI動詞が提供され、EM CLI動詞を使用できない場合はREST APIが提供されています。
表46-10 REST APIおよびEM CLI動詞でのRMANバックアップを使用したフル・データベース・クローンの作成
ステップ | タスク | REST API | EM CLI動詞 |
---|---|---|---|
1 |
DBaaSを有効にする「はじめに」の項のステップに従います。 |
はじめにを参照してください |
はじめにを参照してください |
2 |
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。 |
「PaaSゾーンの作成」を参照してください |
「PaaSゾーンEM CLI動詞」を参照してください |
3 |
データベース・プールを作成します。 |
「データベース・プールの作成」を参照してください |
「ソフトウェア・プールEM CLI動詞」を参照してください |
4 |
ライブ・スタンバイ・データベースを使用してテスト・マスターを作成します。 |
「テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用」を参照してください。 |
「テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用」を参照してください。 |
5 |
リクエスト設定を構成します。 |
「データベース・リクエスト設定の作成」を参照してください |
「データベース・リクエスト設定EM CLI動詞」を参照してください |
6 |
各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。 |
「ロール用のDBaaS割当て制限の作成」を参照してください |
「データベース割当て制限EM CLI動詞」を参照してください |
7 |
テスト・マスターに基づいてサービス・テンプレートを作成します。 |
「サービス・テンプレートEM CLI動詞」を参照してください |
|
8 |
チャージバック・サービスを構成します。 |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
「UIと同等のチャージバック操作の実行」を参照してください |
9 |
データベースのデプロイ時に、作成したサービス・テンプレートを選択します。 |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
「データベース・インスタンスの作成」を参照してください |
不連続同期
不連続同期設定には、直接クローニング操作に使用できない本番データベースが含まれます(そのため、スタンバイ・データベースは含まれません)。管理者は、本番データベースで定期的なバックアップをスケジュールし、そのバックアップを使用してテスト・マスター・データベースを作成します。
不連続同期データベース設定を設定するには、次のステップに従います。
表46-11 EM CLI動詞を使用した不連続同期設定の作成
ステップ | タスク | EM CLI動詞 |
---|---|---|
1 |
テスト・マスター・データベースを作成します。 |
|
2 |
完全バックアップを作成します。 |
|
3 |
シン・バックアップを作成します。 |
|
4 |
クローンを作成します。 |
|
5 |
テスト・マスターまたはクローンをリフレッシュします。 |
REST APIを使用したカスタム・データベース配置オプションの構成
REST APIを使用したカスタム・データベース配置機能について説明します。詳細は、次の項を参照してください。
REST APIを使用したデータベース用のカスタム・データベース配置オプション
カスタム・データベース配置オプションを使用すると、SSAユーザーは、データベース・インスタンスが作成されるホストを選択するオプションがあります。このオプションは、サービス・テンプレートの作成中に、SSA管理者がサービス・テンプレートで有効にする必要があります。サービス・テンプレートのJSON本文のSELECT_ORACLE_HOME_OPTION
パラメータは、データベース・インスタンスを要求しているSSAユーザーに、ホストを選択するオプションがあるかどうかを定義します。SELECT_ORACLE_HOME_OPTION
の値が"SELECT_ORACLE_HOME_FROM_REQUEST"
に設定されている場合、データベースを要求しているSSAユーザーには、データベース・ホストを選択するオプションがあります。パラメータが定義されていないか、パラメータの値が設定されていない、または値が"SELECT_ORACLE_HOME_AT_RUNTIME"
に設定されている場合、SSAユーザーにはデータベース・ホストを選択するオプションがなく、データベース・インスタンスは、リクエストの実行中に配置アルゴリズムによって選択されたホスト上に作成されます。
サービス・テンプレートにオプションが設定された後、SSAユーザーは、利用可能なホストを表示するためにサービス・テンプレートURIにGET操作を実行できます。"hosts_for_placement"
パラメータ(SIデータベースの場合)、および"clusters_for_placement"
および"hostsInCluster"
パラメータ(RACデータベースの場合)は、SSAユーザーが使用できるホストの詳細を提供します。SSAユーザーは、データベース・インスタンスを要求するPOST操作の"database_host_name"
パラメータに、データベースを配置するホストの名前を定義する必要があります。
サービス・テンプレートにカスタム配置オプションが設定されている場合、"database_host_name"
パラメータは必須パラメータです。database_host_nameリクエスト・パラメータには、複数の値をカンマ区切り値として指定できます。RACデータベース・リクエストの場合、このパラメータに指定されたホスト数は、サービス・テンプレートに設定されたノード数に一致している必要があり、指定されたすべてのホストが、同じクラスタに属し、選択されたゾーン内に存在する必要があります。
REST APIを使用したプラガブル・データベース用のカスタム・データベース配置オプション
カスタム・データベース配置オプションを使用すると、SSAユーザーは、プラガブル・データベース(PDB)インスタンスが作成されるコンテナ・データベース(CDB)を選択するオプションがあります。このオプションは、サービス・テンプレートの作成中に、SSA管理者がサービス・テンプレートで有効にする必要があります。
サービス・テンプレートのJSON本文のSELECT_TARGET_OPTION
パラメータは、データベース・インスタンスを要求しているSSAユーザーに、ホストを選択するオプションがあるかどうかを定義します。SELECT_ORACLE_HOME_OPTION
の値が"SELECT_TARGET_FROM_REQUEST"
に設定されている場合、データベースを要求しているSSAユーザーには、CDBを選択するオプションがあります。パラメータが定義されていないか、パラメータの値が設定されていない、または値が"SELECT_TARGET_AT_RUNTIME"
に設定されている場合、SSAユーザーにはCDBを選択するオプションがなく、PDBインスタンスは、リクエストの実行中に配置アルゴリズムによって選択されたCDB上に作成されます。
PDBサービス・テンプレートにオプションが設定された後、SSAユーザーは、利用可能なCDBを表示するためにサービス・テンプレートURIにGET操作を実行できます。"target_nodes_for_placement"
パラメータは、SSAユーザーが使用できるCDBの詳細を提供します。SSAユーザーは、PDBインスタンスを要求するPOST操作の"target_name"
パラメータに、PDBを配置するCDBターゲットの名前を定義する必要があります。
サービス・テンプレートにカスタム配置オプションが設定されている場合、"target_name"
パラメータは必須パラメータです。このパラメータに指定されたCDBターゲットは、選択されたゾーンに存在する必要があります。
Database as a Serviceのサービス・カタログ
サービス・カタログは、オンデマンドのセルフ・サービス・プロビジョニング用に選択されたコンシューマが使用可能な事前承認済のデータベース構成のコレクションです。一貫性と自動化を施行し、データベース管理オーバーヘッドの削減に役立ちます。
サービス・カタログの提供内容は次のとおりです。
-
ITの俊敏性を実現するセルフサービス・プロビジョニング
-
標準化とコンプライアンスを実現するエンタープライズ全体のサービス・カタログ
-
時間とストレージ領域を節約するスナップ・クローンを使用したデータベース・クローニング
-
サービス・ガバナンスを保証する測定、チャージバックおよび割当て制限
-
サービス・レベルを保証するパフォーマンスおよびライフサイクル管理
-
運用コストを低減するパッチ適用、アップグレードおよび構成自動化
サービス・カタログの詳細は、https://apex.oracle.com/pls/apex/f?p=44785:24:0::::P24_CONTENT_ID,P24_PREV_PAGE:9590,1
にあるビデオを参照してください。
次の項では、サンプルの複数データセンターDBaaSを設定するために必要なREST APIについて説明します。
複数データセンターDBaaS設定
複数データセンターDBaaS設定は、データの安全性、リカバリおよびバックアップに関連するすべての側面が最高レベルとみなされる複数のデータ・センターがあるエンタープライズのDBaaS構成で可能な最高の構造です。
図46-2 複数データセンターDBaaS設定
複数データセンターDBaaS設定では、プライマリRACソフトウェア・プールと2つのスタンバイ・ソフトウェア・プールを作成する必要があります。2つのソフトウェア・プールのうち、近い方の障害時リカバリ(DR)プールはRACソフトウェア・プールで、もう1つの遠い方のDRは単一インスタンス・ソフトウェア・プールです。ソフトウェア・プールを作成した後で、ソフトウェア・プールの関係を確立するサービス・テンプレートが作成されます。この設定が複数データセンターDBaaS設定としてSSAユーザーに提供されます。
この項では、次のトピックについて説明します。
複数データセンターDBaaS設定を作成する管理者のステップ
この項では、REST APIを使用して複数データセンターDBaaSを設定するステップについて説明します。REST APIと同等のEM CLI動詞では、次のステップのREST APIごとにemcli invoke_ws
コマンドを実行します。emcli invoke_ws
コマンドの詳細は、「Database as a Service管理者用のEM CLI動詞」を参照してください。
複数データセンターDBaaSを設定するには、次のステップに従います。
これでプラチナDBaaS設定を管理できるようになりました。
複数データセンターDBaaS設定を使用するためのSSAユーザーREST APIリクエスト
近くと遠くのDRを含む複数データセンターDBaaS設定をリクエストするには、次に示すREST APIリクエストを発行します。
表46-20 2つのスタンバイ・データベースを含むデータベースを作成するための構成
機能 | 説明 |
---|---|
URI |
https://<OMS_HOST>:<OMS_CONSOLE_PORT>/em/cloud/dbaas/zone/82CF1C28FA20A183C99D13 8FF8065F19 |
リクエスト・ヘッダー |
Authorization: basic ZGVtb3VzZXI6ZGVtb3VzZXI= Content-Type: application/oracle.com.cloud.common.DbPlatformInstance+json Accept: application/oracle.com.cloud.common.DbPlatformInstance+json |
本文 |
{ "based_on": "/em/cloud/dbaas/dbplatformtemplate/CC3BBB665A6BC6FFE040F00AEF252456", "name": "Platinum1", "description": "Create Database with 1 Standby RAC database & 1 Standby SI database", "start_date": "2014-08-13T14:20:00ZAsia/Calcutta", "end_date": "2014-08-13T17:20:00ZAsia/Calcutta", "params": { "username": "Master Account username for the DB", "password": "Master Account Password for the DB", "database_sid" : "platinum1" , "service_name" : "Name of the additional service to be created", "standbydbs": [ { "standbydb_name":"Near DR", "standbydb_sid":"NR1" }, { "standbydb_name":"Far DR", "standbydb_sid":"FR1" } ] } } |
リクエスト・メソッド |
POST |