PassThrough=1

PassThrough=1では、すべてのDDLがTimesTenで実行され、ほとんどのSQL文がTimesTenで実行されることを指定します。ただし、参照される表がOracleデータベースにのみ存在する場合、またはSQL文がOracleデータベースでのみ解析または認識できる場合を除きます。

PassThrough=1を設定して、次を指定します。

  • DDL文は常にTimesTenで実行されます。

  • TimesTenに存在しない1つ以上の表を参照していないかぎり、INSERTUPDATEおよびDELETE文はTimesTenに対して実行されます。TimesTenに存在しない1つ以上の表を参照する場合、これらの文はOracle Databaseで実行するためにパススルーされます。

  • SQL文がTimesTenに構文エラーを生成する場合、TimesTen SQLに存在しないキーワードを含めるか、文内で参照される1つ以上の表がTimesTenに存在しない場合、これらの文はOracle Databaseで実行するためにパススルーされます。

  • TimesTenによりINSERT文、UPDATE文またはDELETE文を解析できない場合は、TimesTenによりエラーが返され、文はOracle Databaseにパススルーされません。

図5-2に、TimesTenデータベースで更新される表Aを示します(表GはTimesTenデータベースに存在しないため、表GはOracle Databaseで更新されます)。