新機能
この項では、このマニュアルで説明するTimesTenリリース22.1の新機能の概要と、詳細情報へのリンクを示します。
リリース22.1.1.18.0の新機能
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checkAdminPrivileges.sql
スクリプトは、特定のキャッシュ・グループ処理が実行されたときに、Oracle Databaseデータのキャッシュ管理に使用されるOracle Databaseオブジェクトを自動的に作成するのに必要な権限がキャッシュ管理ユーザーに付与されていることを確認します。このスクリプトは、付与された権限がgrantCacheAdminPrivileges.sql
スクリプトで付与された権限であることを確認します。「checkAdminPrivileges.sqlスクリプト」を参照してください。
リリース22.1.1.17.0の新機能
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以前は、クライアントDSNで個別に、または接続属性を使用して、キャッシュ管理ユーザー名と両方のパスワードをTimesTenデータベースとOracle Databaseに個別に指定することで、キャッシュ管理ユーザー資格証明を指定できました。現在は、接続を開くときに、ウォレットの場所が指定されているOracleウォレット内でキャッシュ管理ユーザー資格証明を指定できます。キャッシュ管理ユーザー名と両方のパスワードを指定する推奨方法は、Oracleウォレットに格納することです。
「キャッシュ管理ユーザーの資格証明の指定」を参照してください。
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キャッシュ・グループ処理を発行するには、TimesTenデータベースでOracle Databaseキャッシュ管理ユーザーの名前およびパスワードを内部で登録する必要があります。Oracleキャッシュ管理ユーザーおよびパスワードをTimesTenデータベース内に内部的に登録する前に、これらの資格証明をOracleウォレット(推奨)に保存するか、メモリー内(デフォルト)に保存するかを決定する必要があります。Oracleウォレット内に資格証明を保存するには、
CacheAdminWallet
接続属性が1 (DSNにある可能性が高い)に設定されていることを確認します。これにより、Oracleキャッシュ管理ユーザー名とパスワードの登録がOracleウォレットに格納されます。「キャッシュ管理ユーザーの名前およびパスワードの登録」を参照してください。
リリース22.1.1.1.0の新機能
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キャッシュ処理は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方で使用できます。TimesTen Scaleoutは、増分自動リフレッシュを使用した静的読取り専用キャッシュ・グループがサポートしています。「TimesTen Scaleoutでのキャッシュ・グループの使用」を参照してください。
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ハイブリッド・キャッシュ・グループは、ルート表がTimesTenデータベースに作成され、Oracle Databaseに存在しない動的な読取り専用キャッシュ・グループです。「ハイブリッド・キャッシュ・グループ」を参照してください。
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TT_DynamicPassthrough
オプティマイザ・ヒントを設定して、適格なSELECT
文をOracle DatabaseにパススルーするようにTimesTen Classicに通知できます。「Oracle Databaseへの動的ロードの自動パススルー」を参照してください。 -
複数のキャッシュ・インスタンスを動的にロードできます。「複数のキャッシュ・インスタンスの動的ロード」を参照してください。
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TimesTenの組込みネイティブ・キャッシュ・リフレッシュ・メカニズムを使用するかわりに、Oracle GoldenGateを使用してバックエンドOracleデータベースからTimesTenキャッシュにデータをリフレッシュすることが好ましい場合があります。「代替キャッシュ・リフレッシュ・メカニズムとしてのOracle GoldenGateの使用」を参照してください。
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TimesTen Classicには、2つのLRUエージング・ポリシーがあります。
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使用中の永続メモリーの量に対する設定されたしきい値に基づくLRUのエージング。
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キャッシュ・グループの指定されたルート表の行しきい値に基づくLRUエージング。
「TimesTen ClassicでのLRUエージング」を参照してください。
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Oracle Databaseの変更の結果として、キャッシュ処理に必要な権限が更新されました。「キャッシュ処理のキャッシュ管理ユーザーに必要な権限」を参照してください。
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キャッシュ処理のために追加の表およびトリガーが追加されました。
TT_
version_CACHED_COLUMNS
表には、キャッシュされている列のリストが格納されます。また、単一のトリガーのかわりに、自動リフレッシュ処理の様々な側面を処理する2つのトリガーがあります。「Oracle Databaseオブジェクトによるキャッシュ環境の管理」を参照してください。