接続可能オブジェクトの作成(connectableCreate)

connectableCreateコマンドは、モデルに接続可能オブジェクトを作成して、接続属性設定を定義します。

ttGridAdmin connectableCreate -dbdef name
                               [-cs [-only hostname[.instancename]]]
                               filepath

オプション

connectableCreateコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

-dbdef name

接続可能オブジェクトが参照するデータベース定義オブジェクトの名前(接続先のデータベースの名前)。

-cs

接続可能オブジェクトがデータベースへのクライアント/サーバー・アクセス向けであることを指定します。これを指定しないと、接続可能オブジェクトはダイレクト・モード・アクセス向けになります。

-only hostname[.instancename]

クライアント/サーバー接続の場合、必要に応じて、この接続可能オブジェクトを介して接続するアプリケーションは指定されたインスタンスに接続する必要があることを指定します。デフォルトでは、グリッド内のすべてのデータ・インスタンスが使用可能であり、接続はそれらの間で分散されます。

ホストに複数のインスタンスがある場合にのみ、インスタンス名を指定する必要があります。(「グリッド・オブジェクトとオブジェクト・ネーミング」を参照してください。)

複数の-onlyオプションを指定できます。この場合、クライアント/サーバー・アプリケーションは-only設定にリストされている任意のインスタンスに接続できます。

filepath

接続可能オブジェクト・ファイルのパスおよび名前で、このファイルには接続可能オブジェクトの接続属性設定が含まれています。ファイル名はconnname.connectという形式である必要があり、connnameには接続可能オブジェクトの名前を定義します。

次の例も参照してください。

この例では、接続可能オブジェクト・ファイルdatabase1client.connectを使用して、クライアント/サーバー接続可能オブジェクトを作成します。

ConnectionCharacterSet=AL32UTF8
UID=ttclient

接続可能オブジェクトを作成します:

% ttGridAdmin connectableCreate -dbdef database1 -cs 
/sw/tten/grid/conndefs/database1client.connect
Connectable database1client created.

ノート

  • 接続可能オブジェクト・ファイルは、odbc.iniという形式である必要があります。例に示すように、各行にattribute=valueがあります。DSN名はオプションで、[name]という形式で指定し、ここでは[database1client]としています。指定した場合は、接続可能オブジェクト・ファイル名によって決定される接続可能オブジェクト名に一致する必要があります。

  • 接続可能オブジェクトに設定されていない接続属性には、デフォルト値が使用されます。

  • 接続可能オブジェクトの作成後にモデルを適用すると、必要なすべての構成ファイルの新しいバージョンが各データ・インスタンスに書き込まれます。これにより、接続可能オブジェクトが使用できるようになります。(構成ファイルを手動で編集しないでください。モデルを適用するたびに上書きされます。)

  • 接続可能オブジェクト・ファイルにデータ・ストア(作成時)属性や初期接続属性を設定することはできません。これらは、データベース定義ファイルでdbdefCreateコマンドまたはdbdefModifyコマンドに対して設定する必要があります。

  • TTC_SERVERTTC_SERVER_DSNTCP_PORTの設定は無視されます。グリッド・トポロジに適切な値が自動的に使用されます。

  • 定義されている接続可能オブジェクトは、TimesTenでサポートされているすべてのAPIを介して使用できます。