ttOptClearStats

このプロシージャは、指定した表の統計を消去します(これによって、TimesTen問合せオプティマイザで、表に関連する後続の問合せに対して、推測値またはデフォルト値が使用されるようになります)。このプロシージャは、統計が古い場合や、アプリケーションで組込みのデフォルト値を使用する場合に役立ちます。このプロシージャによって、指定した表に関連するシステム表TBL_STATSおよびCOL_STATSから、すべての行が削除されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseシステム表およびビュー・リファレンス』「SYS.TBL_STATS」「SYS.COL_STATS」を参照してください。

必要な権限

このプロシージャには、表の所有者の権限は必要ありません。tblNameが指定されていない場合、このプロシージャに権限は必要ありません(これは、tblNameが指定されていない場合、このプロシージャが現在のユーザーの表に対して操作を行うためです)。

ユーザーが表の所有者でない場合、このプロシージャにはALTER ANY TABLE権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。

TimesTen Scaleoutアプリケーションでこの組込みプロシージャをコールできます。

TimesTen Scaleoutの場合、このプロシージャは、コール元の要素に対してローカルに実行されます。

関連ビュー

このプロシージャには関連ビューはありません。

構文

ttOptClearStats('tblName', invalidate)

パラメータ

ttOptClearStatsには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

tblName

TT_CHAR (61)

アプリケーション表の名前。表の所有者を含めることができます。tblNameが空の文字列であるか指定されていない場合、データベース内の現在のユーザーが所有するすべての表で統計が消去されます。

表名の指定にシノニムは使用できません。

invalidate

TT_INTEGER

0(no)または1(yes)。デフォルトは0です。

invalidate1の場合、他のユーザーが準備したコマンドを含む、影響を受ける表を参照するコマンドはすべて、再実行時に自動的に再準備されます。

invalidate0の場合、統計は変更されたとはみなされず、既存のコマンドは再準備されません。

結果セット

ttOptClearStatsは結果を返しません。

SALLY.ACCTS表の統計を消去し、ACCTS表に影響するすべてのコマンドを再準備します。

CALL ttOptClearStats ( 'SALLY.ACCTS', 1 );

現在のユーザーのすべての表の統計を消去し、これらの表に影響するすべてのコマンドを再準備します。

CALL ttOptClearStats();

現在のユーザーのすべての表の統計を消去しますが、これらの表に影響するコマンドは再準備しません。

CALL ttOptClearStats('', 0);