新機能

この項では、このマニュアルで説明するOracle TimesTen In-Memory Databaseリリース22.1の新機能を説明します。また、詳細情報へのリンクを示します。

リリース22.1.1.19.0の新機能

リリース22.1.1.9.0の新機能

  • TimesTenオペレータによって、KubernetesクラスタにデプロイされているTimesTen Scaleoutオブジェクトが監視および管理されます。また、グリッドおよび関連するデータベースにおける障害が検出、修復およびリカバリされます。「TimesTen Scaleoutの管理」を参照してください。

  • オペレータでは、TimesTen ScaleoutでのTimesTen Cacheもサポートされています。「TimesTen Cacheの操作」を参照してください。完成例は、「TimesTen ScaleoutでのTimesTen Cacheの例」を参照してください。

  • 必ず、Kubernetesへのメモリー・リクエストおよび制限を指定する必要があります。CPUのリクエストと制限も指定することをお薦めします。「CPUおよびメモリーのリクエストと制限の指定」を参照してください。この機能をサポートするために、TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクトのカスタム・リソース定義の.spec.ttspecフィールドに新しいデータ項目が追加されています。「TimesTenClassicSpecSpec」と「TimesTenScaleoutSpecSpec」を参照してください。

  • TimesTenコンテナ・イメージでは、Oracle Linuxベース・イメージが使用されます。Oracle Javaは、JDKスクリプト・フレンドリURLおよびDockerfileの手法を使用してTimesTenイメージにインストールされます。環境の設定の詳細は、「環境の設定」を参照してください。TimesTenコンテナ・イメージの具体的な情報は、「TimesTenコンテナ・イメージについて」を参照してください。DockerfileのARGについては、「DockerfileのARG」を参照してください。

リリース22.1.1.3.0の新機能

  • TimesTenオペレータは、TimesTen Scaleoutグリッドおよび関連するTimesTenデータベースをKubernetesクラスタにデプロイできます。「TimesTen Scaleoutデータベースのデプロイ」を参照してください。

    TimesTenオペレータは、TimesTenScaleoutオブジェクト・タイプをサポートしています。このオブジェクト・タイプは、TimesTen Scaleoutグリッドおよびデータベースをデプロイするために必要な構文を提供します。「TimesTenScaleoutオブジェクト・タイプについて」を参照してください。

  • 以前のリリースでは、TimesTenオペレータは2つのコンテナ・イメージを作成する必要がありました(オペレータ用に1つとTimesTen用に1つ)。このリリースでは、1つのコンテナ・イメージがオペレータとTimesTenの両方に使用されます。このコンテナ・イメージを作成するか、container-registry.oracle.comのOracle Container Registryからプルできます。「環境の設定」を参照してください。

  • TimesTenオペレータを使用する場合、コンテナ・イメージに作成されるLinuxユーザーの名前は、数値UIDが3429timestenです。コンテナ・イメージに作成されるLinuxグループの名前は、GIDが3429timestenです。timestenユーザーはTimesTenを実行するユーザーで、timestenグループはTimesTenユーザー・グループです。これらのデフォルトはオーバーライドできます。これにより、要件を満たすようにイメージの属性を調整できます。「オプション2b: カスタマイズを使用して作成する」「DockerfileのARG」を参照してください。

  • TimesTenオペレータは、TimesTen Prometheusエクスポータをサポートしています。エクスポータを使用するようにTimesTenClassicオブジェクトおよびTimesTenScaleoutオブジェクトを構成できます。エクスポータは、Kubernetesクラスタで実行されているTimesTenデータベースからメトリックを収集し、これらのメトリックをPrometheusに公開できます。「TimesTenメトリックを公開するための独自のOracle Wallet、証明書およびシークレットの作成」を参照してください。

    TimesTenオペレータは、prometheusオブジェクト・タイプをTimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクト・タイプ定義の一部として提供します。prometheusオブジェクト・タイプを使用して、Prometheusの要件を満たすようにエクスポータを構成します。TimesTenClassicSpecSpecPrometheusおよびTimesTenScaleoutSpecSpecPrometheusを参照してください。

リリース22.1.1.1.0の新機能

準備状況プローブを定義して、TimesTen (tt)コンテナの準備ができたことをKubernetesに通知できます。「TimesTenコンテナの準備プローブについて」を参照してください。