2.10.3.4 変換の制限事項

Tuxedoで提供されているXerces 3.2.3パーサーを使用したXMLデータとFML/FML32バッファ間の変換には、次の制限事項があります。

  • XMLドキュメントは、柔軟なXML文法としてではなく、制限されたXMLメッセージ・セットとして処理されます。この制限は、FML/FML32ヘッダー・ファイルで指定されている定義に基づいています。
  • デジタル署名されたXML、FML、FML32バッファは、自動変換時に署名のチェックに失敗します。デジタル署名用のtpenvelope()関数は、オンデマンド変換時にのみ使用できます。
  • 解析の制限は、Xercesライブラリから継承されています。
  • Xercesパーサーは、出力XML DTD/スキーマ検証をサポートしていません。
  • XMLとFML/FML32バッファ間の変換によって、開始したときとまったく同一のXMLドキュメントが必ずしも作成されるわけではありません。Tuxedo FML/FML32バッファは、バッファ内の同じフィールド型をグループ化し、そのグループを基に出力順序を決めるため、入力XMLに基づく個々の要素の順序は失われます。Xercesパーサーは、FML/FML32フィールド入力順序を追跡したり、FML/FML32フィールド出力順序を制御したりすることはできません。

    以下の点に注意してください。

    • XML変換中に入力形式の構造はすべて失われます。
    • view32メンバーの部分リストをXMLに入力できますが、XMLがFML32に変換される際に、FML32の出力には、VIEW定義ファイルで定義されたすべてのview32メンバーが含まれます。
  • 自動変換の際に、入力XMLルート・タグ名は保存されず、デフォルトの出力XMLルート・タグ<FML Type="FML">または<FML Type="FML32">が使用されます。