8.1.2.1 通知処理

イベントがポストされると、EventBrokerはイベントをサブスクライブしているクライアントまたはサーバー(あるいは両方)に対して、1つ以上の通知処理を実行します。次の表は、イベント・ブローカが実行する通知処理の種類を示しています。

表8-1 イベント・ブローカの通知処理

通知処理 説明
非請求通知メッセージ クライアントは、tpnotify()関数で送信された場合と同じように、クライアントの非請求メッセージ処理ルーチンでイベント通知メッセージを受信します。
サービス呼出し サーバーは、tpacall()によって送信された場合と同じように、サービス・ルーチンに対する入力としてイベント通知メッセージを受け取ります。
信頼性の高いキュー イベント通知メッセージは、tpenqueue(3c)関数を使用して、Oracle Tuxedoシステムの信頼性の高いキューに格納されます。イベント通知バッファは、バッファ内容がリクエストされるまで格納されます。Oracle Tuxedoシステムのクライアントまたはサーバー・プロセスでtpdequeue(3c)関数を呼び出して、この通知バッファを取り出すことができます。または、TMQFORWARD(5)を構成して、通知バッファを取り出すOracle Tuxedoシステムのサービス・ルーチンを自動的にディスパッチすることもできます。/Qの詳細は、『ATMI /Qコンポーネントの使用』を参照してください。

また、アプリケーション管理者は、Oracle Tuxedoの管理用APIを使用して、次の通知処理を行うEVENT_MIB(5)エントリを作成できます。

  • システム・コマンドの呼出し
  • ディスク上のシステムのログ・ファイルへのメッセージの書込み
  • EVENT_MIB(5)エントリを作成できるのは、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者のみです。

EVENT_MIB(5)の詳細は、『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』を参照してください。