4.4.1 STRINGバッファ・タイプを使用する
STRINGバッファ・タイプは、null以外の文字配列で構成され、最後がnull文字で終了します。CARRAYとは違って、null文字までの文字数を指定して転送長を設定できます。STRINGバッファは、自己記述型です。そのため、異なる文字セットを使用するマシン間でデータを交換する場合は、Oracle Tuxedoシステムによってデータが自動的に変換されます。
ノート:
JoltからSTRINGへのデータ変換時には、STRINGバッファの終端にnull終結文字が自動的に追加されます。Java文字列はnullで終結しないためです。STRINGバッファ・タイプを使用するには、次の2つの主なステップが必要です。
- バッファ・タイプで使用するTuxedoサービスを定義します。
- STRINGバッファ・タイプを使用するコードを記述します。
次の2つの項では、これらのステップについて例を挙げて説明します。
「STRINGバッファ・タイプの使い方(ToUpper.java)」に示すコードToUpper
は、STRINGバッファ・タイプが設定されたサービスがJoltでどのように動作するかを示しています。Oracle TuxedoサービスToUpper
は、Oracle Tuxedoのサンプルsimpapp
で利用できます。