3.12.10 エクスポートしたアプリケーションをランタイム環境にインストール

インスタンス管理者は、SQL*PlusおよびAPEX_INSTANCE_ADMIN APIを使用してAPEXランタイム環境を管理します。

ノート:

開発環境のセキュリティとパフォーマンスを確保するために、この機能は、Oracle Cloudで実行されているOracle APEXインスタンスでは使用できません。

3.12.10.1 ランタイム環境を使用するメリットについて

ランタイム環境では本番アプリケーションを実行できますが、管理用のWebインタフェースは使用できず、これらのアプリケーションを直接開発することはできません。

機密の本番APEXアプリケーションは、APEXのランタイム・インストールで実行することをお薦めします。ランタイム・インストールでは、Webベースのアプリケーション開発環境が使用されないため、アプリケーション・ビルダー、SQL Workshopおよび本番インストールに関係するユーティリティが使用できません。また、ランタイム環境に含まれるのは、アプリケーションの実行に必要なAPEXデータベース・オブジェクトおよび権限のみであるため、より堅牢な環境になります。

参照:

Oracle APEX APIリファレンスAPEX_INSTANCE_ADMIN

3.12.10.2 エクスポートしたアプリケーションをランタイム環境にインストール

Oracle APEXランタイム環境は、SQL*PlusおよびAPEX_INSTANCE_ADMIN APIを使用して管理します。

エクスポートされたアプリケーションをランタイム環境にインストールするには、次のステップを実行する必要があります。

  1. ワークスペースのエクスポートおよびインポートの説明に従って、アプリケーションが開発されたOracle APEXインスタンスからワークスペースをエクスポートします。
  2. SQL*Plusを使用して、ワークスペースをランタイム環境にインポートします。
    • APEX_220200SYSSYSTEM、またはロールAPEX_ADMINISTRATOR_ROLEが付与されているスキーマとして接続します。

    • ワークスペースのインポート・ファイルを実行します。

      ワークスペースのエクスポート・ファイルがOracle APEX 3.2より前のバージョンで作成されている場合、APEX_220200として接続する必要があります。

  3. SQL*Plusを使用して、アプリケーションをエクスポートし、ランタイム環境にインポートします。