1 Oracle Analytics Serverへの移行についての学習

Oracle Cloud Infrastructure (Gen 1)上の既存のOracle Analytics Cloud - ClassicからOracle Analytics Serverにコンテンツを移行する方法を説明します。

移行範囲について

Oracle Cloud Infrastructure (Gen 1)上のOracle Analytics Cloud - ClassicインスタンスからOracle Analytics Serverにコンテンツを移行する前に、この移行パスの範囲と制約について検討します。

サマリー

移行要件 範囲
ソース環境
  • 次の機能セットのいずれかとともにデプロイされたOracle Analytics Cloud - Classicインスタンス:

    • データ視覚化
    • ビジネス・インテリジェンス
  • Oracle Analytics Cloud 6.4 (最新のパッチ)
ターゲット環境

Oracle Analytics Server 2022 (6.4)以降。

デプロイメント・オプション:

  • オンプレミス

  • Oracle Cloud上(Oracle Cloud Marketplace上のOracle Analytics Serverを使用)

ターゲット環境は、ソースと同じバージョン(Oracle Analytics Server 2022 (6.4))か、それ以降のバージョン(Oracle Analytics Server 2023 (7.0)など)である必要があります。

Oracle Analytics Serverのライセンス

  • オンプレミス: Oracleオンプレミス・ライセンスが必要です。

  • Oracle Cloud上: Oracle Analytics Cloudで現在使用しているユニバーサル・クレジットまたはBring Your Own License (BYOL)を使用します。

このガイドに含まれている移行シナリオ

Oracle Cloud Infrastructure (Gen 1)上のOracle Analytics Cloudでは、次のような様々な機能セットとともにサービスをデプロイできます:

  • データ視覚化
  • ビジネス・インテリジェンス(データ視覚化を含む)
  • Essbase

このガイドでは、データ視覚化またはビジネス・インテリジェンスとともにデプロイされたサービスの移行方法のみを説明します。

このガイドに含まれていない内容

このガイドでは、Essbase機能セットとともにデプロイされたOracle Analytics Cloudインスタンスの移行方法や、Oracle Analytics Cloud以外のアーティファクト(関連するデータベース、セキュリティ構成など)の移行方法は説明しません。必要な場合は、Oracle Analytics Cloud以外のアーティファクトを別に移行するか、Oracle Analytics Server環境で再作成する必要があります。

このガイドでは、ユニバーサル・クレジットでOracle Analytics Cloudをサブスクライブしていることが前提となっています。このガイド内の手順は、従量制でないユーザーベースのサブスクリプション(Oracle Analytics Cloudサブスクリプション)を所有している場合は当てはまりません。

移行タスク・フローについて

移行ツールを使用してOracle Analytics Cloud - ClassicインスタンスからOracle Analytics Serverにコンテンツを移行します。移行を開始する前に、オンプレミスまたはOracle CloudでターゲットのOracle Analytics Server環境を準備し設定する必要があります。次に、必要な作業を示します。

移行の決定

タスク 説明 詳細情報
ソースとターゲットの機能の比較

Oracle Analytics CloudOracle Analytics Serverとの重要な相違点を理解し、機能の可用性を比較します。

Oracle Analytics Serverへの移行についての学習

Oracle Analytics Serverへの移行についての学習

移行プロセスおよびツールについて学びます。

Oracle Analytics Serverへの移行についての学習

移行の準備

タスク 説明 詳細情報
Oracle Analytics Serverのデプロイ

Oracle Analytics Serverを計画、インストールおよび構成します。

Oracle Analytics Serverのインストールと構成

ターゲットへのユーザーの移行

ソースのアイデンティティ・ストアからユーザーとグループを移行します。

Oracle Analytics Serverへのユーザーとロールの移行

シングルサインオンの再構成

(オプション)ソース環境でシングル・サインオン(SSO)が構成されている場合は、ターゲット環境でSSOを設定します。

Oracle Analytics ServerでのSSO認証の有効化

外部アイデンティティ・プロバイダとの統合

(オプション)ターゲット環境で外部認証プロバイダと統合します。たとえば、Oracle Internet Directory、Microsoft Active Directoryなどです。

Oracle Analytics Serverでの代替認証プロバイダの使用

データへの接続

ターゲットのOracle Analytics Serverで接続情報を再構成します。データがOracle Cloud Infrastructure Classic上またはGoogle BigQuery上のデータベースに格納されている場合は、そのデータを別のデータベースに移動する必要があります。

データへの接続

許可リストへのOracle Analytics Server IPアドレスの追加

データ・ソースの許可リストにOracle Analytics CloudのIPアドレスを登録した場合は、Oracle Analytics Serverについてもこのタスクを実行する必要があります。

許可リストへのOracle Analytics ServerのIPアドレスの追加

ソース・コンテンツのクリーン・アップ

古いコンテンツや不要なコンテンツを削除し、使用されなくなったユーザーを削除して、移行をよりスムーズかつ迅速にします。

ソース環境のクリーン・アップ

コンテンツ移行

タスク 説明 詳細情報
スナップショット・オプションの理解 スナップショットを取得するときに何を含め何を除外できるかを理解します。

スナップショット・オプションの理解

ターゲットの移行準備ができていることの確認とバックアップの取得 必要なユーザーおよびロールをターゲット・サービスで使用可能であることを確認し、ロールバックが必要な場合に備えてスナップショットを取得します。 移行前のターゲット・システムのバックアップ

ソースのスナップショットの作成

移行するコンテンツをソース・システムで取得します。

ソースでのスナップショットの取得

ソースからのコンテンツのエクスポート

ローカル・ファイル・システムに移行するスナップショットをダウンロードします。

スナップショットのダウンロード

接続の編集とセマンティック・モデル・ファイル(RPD)のクリーン・アップ

セマンティック・モデル・ファイル(RPD)内の接続文字列を更新し、移行する必要がないコンテンツを削除します。

セマンティック・モデル・ファイル(RPD)のクリーン・アップと再構成

ターゲットでのコンテンツのインポート

Oracle Analytics Serverにサインインし、そのスナップショットをインポートします。

ターゲットでのスナップショットのインポート

スナップショット・コンテンツの復元

保存済スナップショットのリストから新しくアップロードしたスナップショットを選択し、スナップショットのコンテンツを復元します。

ターゲットでのスナップショットのリストア

システム設定の再構成 ターゲットでの様々な管理設定の確認

システム設定の構成

パブリッシャ設定の構成

配信のアクティブ化

Oracle Analytics Serverの電子メール・サーバーを構成します。

ソースで配信を無効にし、ターゲットのOracle Analytics Serverからのコンテンツの配信を開始します。

電子メールおよびエージェントの構成

配信スケジュールの復元および有効化

移行後のタスクすべての実行

タスク 説明 詳細情報
移行したコンテンツのテスト 移行したコンテンツがOracle Analytics Serverにあり、すべてが想定どおりに機能していることを確認します。 移行したコンテンツの検証
使用状況トラッキングのテスト (オプション)Oracle Analytics Serverで使用状況トラッキングが機能していることを確認します。 使用状況トラッキングのテスト
スケジュールされたピクセルパーフェクト・レポート・ジョブの再開 (オプション)ソース上で現在スケジュールされているピクセルパーフェクト・レポート・ジョブを無効にし、ターゲットのOracle Analytics Server上でそれらのスケジュール済レポート・ジョブを起動します。 ピクセルパーフェクト・レポートのスケジュール済ジョブの再起動
ピクセルパーフェクト・レポートの監査データのテスト (オプション)ピクセルパーフェクト・レポートの監査情報がOracle Analytics Serverで機能していることを確認します。 ピクセルパーフェクト・レポートの監査データのテスト
構成ファイル内の設定のカスタマイズ (オプション)構成ファイルに加えた変更をOracle Analytics Serverにレプリケートします。 構成ファイル内の設定のカスタマイズ
Oracle Cloud Infrastructure上のリソースのクリーン・アップ 不要なリソースを削除します。 Oracle Cloud Infrastructure上のリソースのクリーン・アップ

移行ツールについて

スナップショットを使用してOracle Cloud Infrastructure (Gen 1)上のOracle Analytics Cloud - ClassicインスタンスをOracle Analytics Serverに移行します。

  • スナップショット: ソースのOracle Analytics CloudインスタンスからOracle Analytics Serverにコンテンツと設定を移行します。

    ノート:

    スナップショットには、ユーザーがデータセットの作成のためにOracle Analytics Cloudにアップロードしたデータファイル(スプレッドシートなど)は含まれません。同様に、ユーザーがビジュアライゼーションを拡張するためにアップロードしたカスタム・マップ・レイヤーおよびマップ背景は、スナップショットに含まれません。

  • モデル管理ツール: Oracle Analytics Serverに移行する前に、最新のOracle Analyticsクライアント・ツールをダウンロードして、セマンティック・モデル・ファイル(RPD)内の接続情報を変更し、その他のクリーン・アップ・タスクを実行します。

重要な相違点の理解

Oracle Analytics CloudOracle Analytics Serverは同じテクノロジ上に構築されており、非常に似た機能を提供します。ただし、いくつか重要な相違点があります。

更新頻度

  • Oracle Analytics Cloud (2か月ごと) - Gen 2上のOracle Analytics Cloudは、約2か月ごとに、新機能とバグ修正で更新されます。更新プロセスは自動であり、ユーザーにとってシームレスに実行されます。

  • Oracle Analytics Server (12か月ごと) - Oracle Analytics Serverの更新がリリースされる頻度は低く、通常は、12か月ごとです。更新の提供が開始されたら、お客様がOracle Analytics Server環境をアップグレードする必要があります。

最新のOracle Analytics機能にアクセスできることが重要な場合は、Gen 2上のOracle Analytics Cloudを使用してください。

データ・モデラー

Oracle Analytics Cloud - Enterprise Editionでは、使いやすいブラウザベースのセマンティック・データ・モデラーであるデータ・モデラーが含まれており、単純なモデリング機能が提供されています。現在データ・モデラーを使用している場合は、セマンティック・モデルがサブジェクト領域として表示され、これらをビジュアライゼーション、ダッシュボードおよび分析で使用できます。

データ・モデラ―は、Oracle Analytics Serverでは使用できません。Oracle Analytics Serverでは、Oracle BI Administration Toolを使用してセマンティック・モデルを開発するため、別のツールの使用方法を学ぶ必要があります。ただし、現在のセマンティック・モデルを、管理ツールで認識されるRPDファイルにエクスポートできるため、ゼロから始める必要はありません。

Oracle BI Administration Toolでは、マルチソース・フェデレーションや自動問合せリダイレクトなど、データ・モデラ―にない複雑なモデリング機能がサポートされています。

構成ファイルのカスタマイズ

Oracle Analytics Cloudでは、管理者がコンソールを使用してシステム・レベルでのプロパティを構成します。Oracle Analytics Serverでもコンソールを使用しますが、様々な構成ファイルを直接編集することでその他の設定を変更することもできます。次に例を示します。
  • NQSConfig.ini (Oracle BIサーバー)
  • instanceconfig.xml (Oracle BIプレゼンテーション・サービス)
  • obijh.properties (JavaHost)
  • config.xml (JavaHost)
  • bridgeconfig.properties (プレゼンテーション・サービス・プラグイン)

Oracle Analytics Serverで構成できるファイルおよびプロパティをすべて示すリストは、構成ファイルの設定を参照してください。

機能の相違点

Oracle Analytics Serverには、Oracle Analytics Cloudで使用可能な機能のほとんどが含まれていますが、いくつか相違点があります。たとえば、Oracle Analytics Serverでは、データ・レプリケーションや自然言語生成(NLG)はサポートされていません。詳細なリストは、機能の可用性とOracle Analytics Cloudとの比較を参照してください。

機能の可用性とOracle Analytics Cloudとの比較

Oracle Analytics Serverには、Oracle Analytics Cloudで使用可能な機能のほとんどが含まれています。

システム構成

Oracle Analytics Cloud Oracle Analytics Server 詳細情報
Oracle Analytics Cloudコンソールを使用したメール・サーバー構成 Fusion Middleware Controlを使用したメール・サーバー構成。 エージェントに影響する電子メール設定を構成するためのFusion Middleware Controlの使用

ガバナンス分析

Oracle Analytics Cloud Oracle Analytics Server 詳細情報
企業分析ダッシュボード あり Oracle Analytics Serverでの分析とダッシュボードの作成
ピクセルパーフェクト・レポート あり Oracle Analytics Serverでのピクセルパーフェクト・レポートの設計と公開
エンタープライズ・セマンティック・モデル あり

Oracle Analytics Serverを使用したメタデータ・リポジトリの管理

Oracle Analytics Cloudでは、Data ModelerまたはDeveloper Client Toolを使用してセマンティック・モデルを構築します。Oracle Analytics Serverでは、セマンティック・モデリングにOracle BI管理ツールを使用します。

ロールベースのアクセス制御 あり 他のユーザーとのコンテンツの共有
データ・レプリケーション なし データ・レプリケーションには、Oracle Analytics Cloudでのみ使用可能なOracle Cloud Infrastructureストレージとの統合が必要です。

セルフサービス分析

Oracle Analytics Cloud Oracle Analytics Server 詳細情報
データ準備 あり 分析用データセットの準備
データ視覚化 あり データの探索、ビジュアル化および分析
ストーリテリング あり ストーリの構築
共有とコラボレーション あり ワークブックのインポートと共有
モバイル探索 あり*脚注1 モバイル・デバイスでのコンテンツの表示

脚注1 *モバイルWebのみ

拡張分析

Oracle Analytics Cloud Oracle Analytics Server 詳細情報
自然言語と音声作動の検索 あり コンテンツの検索と探索
自然言語生成 なし -
データ・エンリッチメント あり データ・プロファイルおよびセマンティク推奨
ワンクリック"Explain" あり Explainを使用したデータの分析
予測分析のための機械学習 あり Oracle Analytics予測モデルのトレーニングと適用

データ・コネクタ

Oracle Analytics Cloudと同様に、Oracle Analytics Serverでは、ソースや場所に関係なくデータにアクセスできます。Oracleでは、オンプレミス、クラウド内またはデスクトップ上のいずれであっても、ハイブリッド・データへのアクセスが保証されます。

  • Oracleデータベース
  • Oracleアプリケーション
  • サード・パーティ・データ・ソース
  • ファイル(CSVおよびXLSX)