HCMデータ・ローダーのベスト・プラクティス
このトピックでは、データ・ロードのいくつかのベスト・プラクティスについて説明します。HCMデータ・ローダーを使用したデータの作成および保守を正常に実施するために、次の推奨事項に従ってください。
ソース・キー
ソース・キーは、すべての実装に使用可能な推奨されるキー・タイプです。データを作成するときにソース・キーを指定すると、ソース・キーを使用して、該当のデータを更新したり、単に参照することもできます。
ユーザー・キーのみを使用してオブジェクトを識別する場合、一部のオブジェクトは更新できません。たとえば、ユーザー・キーのみを指定する場合、就業者オブジェクトのほとんどのコンポーネントは更新できません。変更対象となる属性は、通常、レコードの識別に使用される属性です。たとえば、個人住所コンポーネントでは、更新する住所の識別と新しい値の指定の両方にAddressLine1属性が使用されます。したがって、可能な場合は、常にソース・キーを使用することをお薦めします。ソース・キーを更新することもできます。これは、ソース・キー値が自動生成される場合に実行できます。
データ移行
HCMデータ・ローダーを使用してビジネス・オブジェクトを作成する場合は、次のようにします。
-
.zipファイルごとに1つのオブジェクト・タイプを提供します。たとえば、.zipファイルをジョブに対して1つ、等級に対して1つ、就業者に対して1つ、などのように作成します。データ参照エラーを回避するには、.zipファイルを正しい順序でロードし、次のファイルをロードする前にエラーを修正する必要があります。
-
特に、大量のデータをロードする場合は、必要でなくなったデータ・セットのステージ表データを定期的にパージします。
-
有効日データを作成するためのルールを理解し、これに従います。
オブジェクトの更新
HCMデータ・ローダーを使用してビジネス・オブジェクトを更新する場合は、次のようにします。
-
有効日データを保守するためのルールを理解し、これに従います。特に、既存の先日付の変更がすべて保持されるように、常に
SET PURGE_FUTURE_CHANGES N
命令を.datファイルに含めてください。 -
同じ.zipファイルで、すべてのビジネス・オブジェクト・ファイルを提供します。これらはHCMデータ・ローダーによって正しい順序で処理されます。参照先となるデータは、それを参照するデータよりも前にロードされます。
-
変更されたすべての属性値、および更新するレコードへの一意の参照を指定します。HCMデータ・ローダーでは、METADATA行のすべての属性名が検証されます。
-
同じファイル内の同じレコードに、DELETEとMERGEの両方の命令を含めないでください。HCMデータ・ローダーでは、ファイル行の処理順序は保証されません。