Order Managementでのビジネス・ルールの使用の概要

Oracle Order Managementにビジネス・ルールを設定して、会社のポリシーを自動化する、計算を実行する、または処理を実行する動的ディシジョンを実行時に実装します。

ビジネス・ルールは、ビジネス・ポリシーの実装方法またはビジネス・ディシジョンを行う方法を説明する文です。ロジックを実装できます。

支出ポリシーを適用します。
法定要件を満たすようにプロセスを制約します。
割引またはプレミアムをコンピュートします。
顧客価値に従ってオファーを提供します。

ビジネス・ルールで満たすことができるビジネス要件は次のとおりです。

出荷優先度のデフォルト値の設定
数量が10を超える場合は、無料品目を販売オーダーに追加します。
顧客がComputer Service and Rentalsの場合は、オーケストレーション・プロセスyを使用して販売オーダーを履行します。
配送先が日本の場合、Pacific Northwest Warehouseを介して配送をルーティングします。

ビジネス・ルールは、基礎となるアプリケーション・コードとはルール・ロジックを切り離して保持します。これにより、ビジネス・アナリストは、プログラミング・コードを使用せず、ビジネス・プロセスを中断することなくルール・ロジックを変更できます。

ビジネス・ルールの例を次に示します。

販売オーダーの値が$50,000以上である場合は、請求書を送信する前に、担当者が顧客に電話をかけることを確認してください。

使用できるビジネス・ルールのタイプとそれらを使用できる場所を次に示します。

ノート

ビジネス・ルールのタイプ	説明
販売オーダーを変換します。変換前製品の変革変換後	オーダー管理では、オーダー管理で作成した各ソース・オーダー、またはソース・システムから受け取る各ソース・オーダーが変換されるため、オーダー履行を最適化できます。次のようなルールを作成できます: 変換前にオーダー属性を移入します。ソース・オーダーを変換します。変換後にオーダー属性を移入します。たとえば: 履行明細に属性を移入します。品目がウィジェットの場合、履行明細のリクエスト日属性を移入します。測定を変換します。品目がウィジェットである場合は、サイズ属性の値を履行ラインのセンチメートルからインチに変換します。 1つの品目から履行ラインを作成します。たとえば、品目がドッキング・ステーションを含むラップトップである場合、その品目をラップトップの履行明細とドッキング・ステーションの別の履行明細に変換します。詳細は、「変換ルール」を参照してください。
プロセス割当	履行明細を処理するためにオーダー管理が実行するオーケストレーション・プロセスを割り当てます。たとえば: オーダー数量が大きい場合は、大規模なオーダーのスケジューリングおよび搬送を最適化するオーケストレーション・プロセスに販売オーダーを割り当てます。顧客が重要である場合は、搬送を迅速化するオーケストレーション・プロセスに販売オーダーを割り当てます。オーダー・ヘッダーの出荷先住所が国外にある場合は、取引コンプライアンスのチェックなど、国際履行を処理するオーケストレーション・プロセスに販売オーダーを割り当てます。詳細は、「オーケストレーション・プロセスの割当」を参照してください。
販売オーダーを処理します。 Start After条件分岐条件リード・タイム式明細選択基準変更オーダーを処理します。報酬パターン変更原価	オーケストレーション・プロセスの分岐などの処理に影響するルールを設定し、プランニング・リード・タイムを決定する複雑な計算を実行するか、販売オーダーに対して行われる変更を管理します。たとえば: 請求書が$100,000を超える場合は、担当者が顧客に電話することを確認します。出荷の作成オーケストレーション・プロセス・ステップのステータスが出荷済の場合は、販売オーダーが途中であることを顧客に通知します。販売オーダーにラップトップなどの出荷可能品目と出荷不可の品目(ラップトップの保証など)が含まれている場合は、オーケストレーション・プロセスで保証の出荷が試行されないことを確認してください。
ルーティング・ルール	販売オーダー、履行明細またはオーケストレーション・プロセスの属性に従って履行リクエストを履行システムにルーティングするルールを設定します。たとえば: 製品タイプが商品で、タスク・タイプが請求書の場合は、リクエストを履行システムABCInvoicingSystemにルーティングします。品目が2TXサーバーの場合は、サービス・リクエストを履行システムのBig Serverにルーティングします。詳細は、「オーダー管理を履行システムに接続する概要」を参照してください。

ビジネス・ルールのタイプ

説明

販売オーダーを変換します。

変換前
製品の変革
変換後

オーダー管理では、オーダー管理で作成した各ソース・オーダー、またはソース・システムから受け取る各ソース・オーダーが変換されるため、オーダー履行を最適化できます。次のようなルールを作成できます:

変換前にオーダー属性を移入します。
ソース・オーダーを変換します。
変換後にオーダー属性を移入します。

たとえば:

履行明細に属性を移入します。品目がウィジェットの場合、履行明細のリクエスト日属性を移入します。
測定を変換します。品目がウィジェットである場合は、サイズ属性の値を履行ラインのセンチメートルからインチに変換します。
1つの品目から履行ラインを作成します。たとえば、品目がドッキング・ステーションを含むラップトップである場合、その品目をラップトップの履行明細とドッキング・ステーションの別の履行明細に変換します。

詳細は、「変換ルール」を参照してください。

プロセス割当

履行明細を処理するためにオーダー管理が実行するオーケストレーション・プロセスを割り当てます。

たとえば:

オーダー数量が大きい場合は、大規模なオーダーのスケジューリングおよび搬送を最適化するオーケストレーション・プロセスに販売オーダーを割り当てます。
顧客が重要である場合は、搬送を迅速化するオーケストレーション・プロセスに販売オーダーを割り当てます。
オーダー・ヘッダーの出荷先住所が国外にある場合は、取引コンプライアンスのチェックなど、国際履行を処理するオーケストレーション・プロセスに販売オーダーを割り当てます。

詳細は、「オーケストレーション・プロセスの割当」を参照してください。

販売オーダーを処理します。

Start After条件
分岐条件
リード・タイム式
明細選択基準

変更オーダーを処理します。

報酬パターン
変更原価

オーケストレーション・プロセスの分岐などの処理に影響するルールを設定し、プランニング・リード・タイムを決定する複雑な計算を実行するか、販売オーダーに対して行われる変更を管理します。

たとえば:

請求書が$100,000を超える場合は、担当者が顧客に電話することを確認します。
出荷の作成オーケストレーション・プロセス・ステップのステータスが出荷済の場合は、販売オーダーが途中であることを顧客に通知します。
販売オーダーにラップトップなどの出荷可能品目と出荷不可の品目(ラップトップの保証など)が含まれている場合は、オーケストレーション・プロセスで保証の出荷が試行されないことを確認してください。

ルーティング・ルール

販売オーダー、履行明細またはオーケストレーション・プロセスの属性に従って履行リクエストを履行システムにルーティングするルールを設定します。

たとえば:

製品タイプが商品で、タスク・タイプが請求書の場合は、リクエストを履行システムABCInvoicingSystemにルーティングします。
品目が2TXサーバーの場合は、サービス・リクエストを履行システムのBig Serverにルーティングします。

詳細は、「オーダー管理を履行システムに接続する概要」を参照してください。

Oracleビジネス・ルールの作成方法に関するバックグラウンド詳細を取得します。詳細は、「Oracle Business Process Managementを使用したビジネス・ルールの設計」を参照してください。

視覚情報ビルダーを使用したルールの作成

更新12より前は、Oracle Business Rulesを使用してOrder Managementでルールを作成していました。更新12以降、Visual Information Builderを使用して、簡略化されたドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースをサポートするルール・エディタであるいくつかのタイプのルールを作成できます。データをビジュアル化し、ビジネス・プロセスをビジュアル化し、ビジネス・ロジックを実装し、ビジネス・ルール・セットを実装するのに役立ちます。

更新13B以降では、ルーティング、変換前および割当てルールにVisual Information Builderのみを使用することを強くお薦めします。

エディタへのアクセスに使用するページを次に示します。

Oracle Business Rulesのエディタ	ビジュアル情報ビルダーのエディタ
外部インタフェースのルーティング・ルールの管理	販売オーダーの外部統合ルーティング・ルールの管理
変換前デフォルト・ルールの管理	販売オーダーの変換前ルールの管理
オーケストレーション・プロセス割当ルールの管理	販売オーダーのプロセス割当ルールの管理

ビジネス・ルールの作成例

視覚情報ビルダー

参照:

Oracle Business Rules

参照:

ページ	詳細
オーケストレーション・プロセス定義の管理	オーケストレーション・プロセスで設定したルールの詳細を取得します。オーケストレーション・プロセス・ステップのリード・タイムの追加オーケストレーション・プロセス・ステップの履行明細の選択変化のコストを測定変更する販売オーダーを補正オーケストレーション・プロセスへのブランチの追加オーケストレーション・プロセスを一時停止するルールの詳細を取得します。イベントが発生するまでオーケストレーション・プロセスを一時停止時間経過までオーケストレーション・プロセスを一時停止依存関係が解決されるまでオーケストレーション・プロセスを一時停止ステータスを制御するルールの詳細を取得します。オーケストレーション・プロセスへのステータス条件の追加履行明細へのステータス条件の追加
変換ルール	変換ルールの詳細を取得します。変換ルールの作成拡張変換ルールの作成

ページ

詳細

オーケストレーション・プロセス定義の管理

オーケストレーション・プロセスで設定したルールの詳細を取得します。

オーケストレーション・プロセスを一時停止するルールの詳細を取得します。

ステータスを制御するルールの詳細を取得します。

変換ルール

変換ルールの詳細を取得します。

拡張可能フレックスフィールドでのビジネス・ルールの使用方法について学習します。詳細は、「オーダー管理での拡張可能フレックスフィールドの設定の概要」を参照してください。

オーケストレーション・プロセス属性を含む例

オーケストレーション・プロセス属性	詳細
変更原価	変化のコストを測定
報酬パターン	変更を識別するオーダー属性の管理変更する販売オーダーを補正
リード・タイム式	オーケストレーション・プロセス・ステップのリード・タイムの追加
明細選択基準	オーケストレーション・プロセス・ステップの履行明細の選択
分岐条件	オーケストレーション・プロセスへのブランチの追加
Start-After条件	イベントが発生するまでオーケストレーション・プロセスを一時停止時間経過までオーケストレーション・プロセスを一時停止依存関係が解決されるまでオーケストレーション・プロセスを一時停止

これらの属性を設定するには、「オーケストレーション・プロセス定義の管理」ページを使用します。詳細は、「オーケストレーション・プロセス・ステップの設定のガイドライン」を参照してください。