exadataコマンド

exadataキーワードを指定してコマンドを使用し、Oracle Exadataシステムにパッチを適用します。

rhpctl update exadata

Oracle Exadataシステムにパッチを適用します。

構文

rhpctl update exadata {-dbnodes comma_separates_list_of_nodes {[-patchmgrloc patch_mgr_loc] [-iso_repo iso_repo_name] 
[-backup] [-batches list_of_batches | -continue | -abort] [-liveupdate { highcvss | allcvss | full } ] } | -cells list_of_cell_nodes [-rollback] | 
-ibswitches -list_of_ibswitch_nodes [-path ibswitch_vm_path] | -roceswitches list_of_roceswitches [-downgrade]} 
[-image exadata_image_name] [-fromnode node_name] [-patchmgargs "-patch_mgr_args"] [-client client_name | -server] 
[-smtpfrom "email_address"] [-smtpto "email_address"] [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE} [-jobtag job_tag_name] 
[-patchmgrdrivingsystem patchmgr_driving_node] [-user user_name] [-useractiondata user_action_data] [-eval]

パラメータ

表A-28 rhpctl update exadataコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-dbnodes

Oracle Exadataデータベース・ノードのカンマ区切りリスト。

-patchmgrloc patch_mgr_loc

パッチ・マネージャの場所を指定します。

-iso_repo iso_image_name

ISOイメージ名を指定します。

-backup

Oracle Exadataデータベース・サーバーのバックアップを実行します。

-batches list_of_batches

必要に応じて、ノードのバッチのカンマ区切りリストを指定できます。ここで、各バッチはカッコで囲まれたノード名のカンマ区切りリストで、ノード名は二重引用符("")で"(nA,nB,...),(...,nY,nZ)"の形式で囲まれます。

-continue

次のノードのバッチでOracle Exadataを更新します。

-abort

進行中の更新操作を停止します。

-liveupdate { highcvss | allcvss | full }
Oracle Exadataデータベース・ノードのライブ・アップデートを実行します。Exadataライブ・アップデートを使用する場合は、次のオプションから選択する必要があります:
  • highcvss: クリティカルなセキュリティ・アップデートのみを実行して、共通脆弱性評価システム(CVSS)スコアが7以上の脆弱性に対処します。
  • allcvss: セキュリティ・アップデートのみを実行して、CVSSスコアが1以上の脆弱性に対処します。
  • full: 完全更新を実行します。これには、セキュリティ関連のすべての更新と他のすべての非セキュリティ・アップデートが含まれます。
-cells list_of_cell_nodes

ストレージ・サーバーのセル・ノードのカンマ区切りリスト。

-rollback

このオプションは、パッチをロールバックする場合に指定します。

-ibswitches list_of_ibswitch_nodes

InfiniBandネットワーク・ファブリックのスイッチにパッチを適用することを指定します。

-path ibswitch_vm_path

VM環境のInfiniBandスイッチをアップグレードまたはダウングレードするためのイメージをデプロイする絶対パスを指定します。

-roceswitches list_of_roceswitches

RDMA over Converged Ethernet (RoCE)スイッチにパッチを適用することを指定します。

-downgrade

InfiniBandまたはRoCEスイッチをダウングレードするには、このオプションを指定します。

-image

Oracle Exadataイメージの名前を指定します。

このイメージは、宛先マシンのすべてのデータベース・ノードにすでにデプロイされている必要があります。

-fromnode

ソース・ノードの名前を指定します。

-patchmgargs

オプションで、パッチ・マネージャの引数を二重引用符で囲んだ文字列で指定します。

-client client_name

Oracle Exadataコンポーネントを更新するクライアント・クラスタの名前を指定します。

-server server_name

Oracle Exadataコンポーネントを更新するOracle FPPサーバーの名前を指定します。

-smtpfrom

パッチ・マネージャ通知の送信元の電子メール・アドレス。

-smtpto

パッチ・マネージャ通知の送信先の電子メール・アドレス。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

ノート:

-scheduleパラメータを-batchesパラメータとともに使用すると、コマンドは最初のバッチの後に停止し、次のバッチを実行するには-continueパラメータを使用する必要があります。バッチ操作ごとに新しいジョブIDが生成されます。
-jobtag job_tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

-patchmgrdrivingsystem patchmgr_driving_node

パッチ・マネージャを起動するOracle Exadataシステム・ノード。

ノート:

このオプションは、Oracle ExadataのInfiniBandスイッチにパッチを適用する場合にのみ指定します。
-user user_name

ソフトウェア・ホームをプロビジョニングするオペレーティング・システム・ユーザーの名前を指定します。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-eval

実際にコマンドを実行せずにコマンドを評価します。

使用上のノート

rhpctl update exadataコマンドは、データベース・ノードのパッチ適用のみを実行する場合に使用します。

次の例では、クライアント・クラスタでデータベース・ノードのパッチ適用を実行します。

$ rhpctl update exadata image -image EXADATAIMAGEV1 
     -iso_repo p28802055_192000_Linux-x86-64.zip -patchmgrloc /patchMgr/dbserver_patch_19.190306 
     -patchmgrargs "-ignore_alerts" -client CLIENT1 -batches "(rac07box1)"

関連項目:

Oracle Exadataデータベース・ノードのパッチ適用の詳細は、「Oracle Exadataデータベース・サーバーとGrid Infrastructure更新の組合せ」を参照してください