Oracle Grid Infrastructureへのパッチ適用

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングには、Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・ホームにパッチを適用する方法としてローリング(バッチ)および非ローリングの2つがあります。

Oracle Grid Infrastructureソフトウェアへのパッチ適用では、Gridホームが、パッチが適用されたバージョンの現在のGridホームに移動します。パッチ適用操作がフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーまたはクライアントで開始される場合、パッチが適用されたバージョンは、ゴールド・イメージの作業用コピーである必要があります。Gridホームの移動先の作業用コピーは、現在のホームよりも低いパッチ・レベルにすることができます。これにより、高いレベルのパッチが適用されたホームに移動した後で問題が発生した場合に、ロールバックが容易になります。

Oracle FPPは、ホーム外パッチ適用を実行するときに、ソース・ホームおよび宛先ホームの非ローリング・パッチのリストを評価します。Oracle FPPは2つのリストを比較し、ソース・ホームにない追加の非ローリング・パッチがターゲット・ホームにある場合、Oracle FPPはパッチ適用をローリング・モードで実行できないことを報告します。その後、次のいずれかのアクションを実行できます:
  1. 追加の非ローリング・パッチが含まれないようにターゲット・ホームを再プロビジョニングし、ローリング・モードでパッチ適用を続行します。
  2. -forcerollingオプションを使用して、現在プロビジョニングされているホームでローリング・パッチ適用操作を続行します。

また、Fleet Patching and Provisioning Local Modeを使用してOracle Grid Infrastructureにパッチを適用することもできます。この場合、ソース・ホームおよび宛先ホームはゴールド・イメージの作業用コピーではありませんが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用する以外の方法でデプロイした2つのインストール済ホームです。

バッチを使用したパッチ適用の詳細は、「バッチを使用したOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseへのパッチ適用」を参照してください。