レプリケーションにOracle GoldenGateを使用した停止時間0のアップグレードの実行

Oracle GoldenGateをレプリケーションに使用して停止時間0のアップグレードを実行します。

ノート:

Oracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)の停止時間ゼロのアップグレード(ZDU)機能は、Oracle Database 23aiで非推奨になりました。
  1. フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを準備します。

    フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのイメージ・ライブラリでOracle GoldenGateソフトウェアのゴールド・イメージを作成します。

    ノート:

    Oracle eDeliveryから、ご使用のプラットフォーム用のOracle GoldenGateソフトウェアをダウンロードできます。Oracle GoldenGate 12.3インストール・キットには、Oracle Database 11gデータベースとOracle Database 12cデータベースの双方に必要なソフトウェアが含まれています。

    Oracle GoldenGateソフトウェアをダウンロードする場合、ソフトウェア・ホームを抽出し、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでソフトウェアのみのインストールを実行します。

    次のように、双方のデータベースにOracle GoldenGateソフトウェアのゴールド・イメージを作成します。
    $ rhpctl import image -image 112ggimage -path path -imagetype ORACLEGGSOFTWARE
    $ rhpctl import image -image 12ggimage -path path -imagetype ORACLEGGSOFTWARE
    前述の両コマンドで、pathは、各データベース・リリースのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー上のOracle GoldenGateソフトウェア・ホームの場所を示します。
  2. Oracle FPPクライアントまたはrhpclientのないターゲット・データベースを準備します。

    次のように、データベースをホストしているクラスタにOracle GoldenGateソフトウェアの作業用コピーをプロビジョニングします。
    $ rhpctl add workingcopy -workingcopy GG_Wcopy_11g -image 112ggimage -user
      user_name -node 12102_cluster_node -path path {-root | -sudouser user_name
      -sudopath sudo_bin_path}
    $ rhpctl add workingcopy -workingcopy GG_Wcopy_12c -image 12ggimage -user
      user_name -node 12102_cluster_node -path path {-root | -sudouser user_name
      -sudopath sudo_bin_path}
    データベースがOracle Fleet Patching and Provisioningサーバーでホストされている場合、-targetnodeパラメータも-clientパラメータも必要ありません。

    ノート:

    作業用コピー名は一意である必要があるため、後続のOracle FPPクライアントおよびrhpclientのないターゲットでは別の作業用コピー名を使用する必要があります。Oracle FPPクライアントまたはrhpclientのないターゲットの名前を作業用コピー名に含めることで、一意の作業用コピー名を作成できます。
  3. Oracle Database 12cソフトウェア・ホームの作業用コピーを、Oracle FPPクライアントまたはrhpclientのないターゲットにプロビジョニングします。

ノート:

この準備は、サーバー上の処理を中断させることなく、メンテナンス・ウィンドウより前に実行できます。
  • Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーでアップグレード・コマンドを実行して、サーバーでホストされているデータベース、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)のrhpclientのないターゲット、またはOracle Fleet Patching and Provisioning Client 12cリリース2 (12.2.0.1)以降のリリースでホストされているデータベースをアップグレードできます。Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアント18c以降でコマンドを実行して、Oracle FPPクライアント自体でホストされているデータベースをアップグレードすることもできます。
    次のようなアップグレード・コマンドを使用します。
    $ rhpctl zdtupgrade database -dbname sierra -destwc DB_Wcopy_121 -ggsrcwc
      GG_Wcopy_11g -ggdstwc GG_Wcopy_12c -targetnode 12102_cluster_node -root

    前述のコマンドで、12102_cluster_nodeは、アップグレード対象のデータベースをホストしているOracle Grid Infrastructure 12c リリース1 (12.1.0.2)クラスタを示します。