2.5 GeoRasterのXMLスキーマ

GeoRasterでは、GeoRasterメタデータを格納および管理するためにXMLスキーマを定義します。

このXMLスキーマの定義は、「GeoRasterメタデータのXMLスキーマ」に含まれます。GeoRaster XMLスキーマによって定義される名前空間はhttp://xmlns.oracle.com/spatial/georasterであり、Oracleで使用するために予約されています。SQL XMLファンクションまたはXMLTypeメソッドを使用してGeoRasterメタデータ・ドキュメントを操作する場合は、この名前空間を参照する必要があります。

GeoRasterは、SDO_GEOR_XMLSCHEMA_TABLEという名前の表を使用して、GeoRasterメタデータのXMLスキーマおよびその他の情報を格納します。この表は、MDSYSスキーマに存在します。この表を参照する場合、スキーマ名を含める必要があります。たとえば:

DESCRIBE mdsys.sdo_geor_xmlschema_table
 Name                                      Null?    Type
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 ID                                        NOT NULL NUMBER
 GEORASTERFORMAT                                    VARCHAR2(1024)
 XMLSCHEMA                                          CLOB

表2-7に、SDO_GEOR_XMLSCHEMA_TABLE表の列の型の説明を示します。

表2-7 SDO_GEOR_XMLSCHEMA_TABLE表の列

列名 データ型 説明

id

NUMBER

Oracleによって割り当てられるID番号。値1から50は、Oracleで使用するために予約されています。

georasterFormat

VARCHAR2(1024)

Oracleによって割り当てられるGeoRasterフォーマット識別子。値GEORASTERは、Oracleで使用するために予約されています。

xmlSchema

CLOB

GeoRasterメタデータのXMLスキーマの定義。この定義は、「GeoRasterメタデータのXMLスキーマ」に含まれます。

この表にはGeoRasterビューが定義されていません。これは、主に、この表でGeoRasterのXMLスキーマの情報を問い合せる上級ユーザーを対象としています。

GeoRasterのXMLスキーマに含まれていない他のメタデータに対する独自のXMLスキーマを定義して、この表の新しい行にそのメタデータを格納する場合を除き、この表の内容を変更しないことをお薦めします。独自のメタデータの行を追加する場合、ID列値に1から50またはGEORASTERFORMAT列値にGEORASTERを使用しないでください。これらの列値は、Oracleで使用するために予約されています。XMLSCHEMA列値を指定する場合は、独自のXMLスキーマに対して一意の名前空間を選択し、データベース内で一意である対応するスキーマURLを使用して登録する必要があります。(詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。)