15.1 ネットワークのテスト

これは、ネットワークをテストするためのお薦めの手順です。

  1. リスナーを個別に起動し、テストします。リスナーを起動するには、「Oracle Net ListenerとOracle Databaseサーバーの起動」で説明されている手順を実行します。

    リスナーをテストするには、クライアントからそのリスナーによって制御される任意の有効なデータベースまでの接続を開始します。

  2. Oracle Connection Managerがネットワークに含まれている場合は、各Oracle Connection Managerを起動し、テストします。Oracle Connection Managerを起動するには、「Oracle Connection Managerの起動」で説明されている手順を実行します。

    Oracle Connection Managerをテストするには、クライアントから接続を開始して、Oracle Connection Managerに登録した任意の有効なデータベースまで接続を行います。

  3. ループバック・テストまたはOracle Net Managerでサーバーをテストします。

    ループバック・テストでは、Oracle Netを使用してデータベース・サーバーからInterprocess Communication(IPC)を利用せずにサーバー自体に戻ります。ループバックが正常に終了すると、Oracle Netがデータベース・サーバーで機能していることが確認できます。次の手順では、Oracle Net Managerを使用してループバック・テストを実行する方法について説明します。

    1. Oracle Net Managerを起動します。

    2. ナビゲータ・ペインで、「ディレクトリ」または「ローカル」を展開し、「サービス・ネーミング」を選択します。

    3. ネットワーク・サービス名またはデータベース・サービスを選択します。

    4. 「ツール」を選択し、ネット・サービスのテストを選択します。

      このテストでは、リスナーとデータベースが実行されている必要があります。実行されていない場合は、「Oracle Net ListenerとOracle Databaseサーバーの起動」を参照してコンポーネントを起動してください。

      テスト中、ステータスとテスト結果を示す「接続テスト」ダイアログ・ボックスが表示されます。テストが成功すると、次のメッセージが表示されます。

      The connection test was successful.

      テストが成功した場合は、ステップ3.eに進んでください。

      テストが正常に終了しなかった場合は、エラー・メッセージを使用して対処方法を決定します。たとえば、エラー・メッセージが次の場合の対処方法について説明します。

      Attempting to connect using userid:  scott
      The test did not succeed.
      ORA-28000: the account is locked
       
      There may be an error in the fields entered,
      or the server may not be ready for a connection.

      ロック解除されていることがわかっているアカウントにユーザー名を変更します。ユーザー名を変更するには、「ログインの変更」をクリックします。パスワードの入力を求められます。

    5. 「閉じる」をクリックして「接続テスト」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  4. クライアントで接続できるかどうかテストします。

    ネットワーク内でいくつかの異なるクライアントをテストするには、次のコマンドを使用して各クライアントからデータベース・サーバーへの接続を開始します。

    CONNECT username@connect_identifier