3.2.3 ネット・サービス別名エントリの理解

ディレクトリ・ネーミングでは、データベース・サービスとネットワーク・サービス名のエントリに加えて、ネットワーク・サービス別名のエントリを作成できます。ネットワーク・サービス別名は、ネットワーク・サービス名またはデータベース・サービスの代替名です。ネットワーク・サービス別名のエントリには、接続記述子情報は含まれていません。ネット・サービス別名が参照するのは、別名のエントリの場所です。クライアントがネットワーク・サービス別名のディレクトリ検索を要求すると、ディレクトリは、エントリがネットワーク・サービス別名であることを判断し、あたかも参照されたエントリであるかのように検索を完了します。たとえば次の図では、ネットワーク・サービス別名db1aliasがデータベース・サービスdb1に対して作成されています。db1alias(CONNECT username@db1alias)を使用してデータベース・サービスに接続する場合、実際にはdb1の接続記述子情報に解決されて使用されます。

図3-9 ディレクトリ・サーバーでのネット・サービス別名のdb1alias

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「図3-9 ディレクトリ・サーバーでのネット・サービス別名のdb1alias」の説明

ネットワーク・サービス別名の使用方法はいくつかあります。図3-9に示すように、ネットワーク・サービス別名は、クライアントがネットワーク・サービス名を別の名前で参照する方法として役立ちます。もう1つの使用方法は、データベース・サービスの1つのOracleコンテキストでネットワーク・サービス別名を使用し、別のOracleコンテキストでネットワーク・サービス名を使用する方法です。これにより、データベース・サービスまたはネットワーク・サービス名を一度ディレクトリ・サーバーに定義できますが、他のOracleコンテキストを使用するクライアントから参照できます。

図3-10では、データベース・サービスdb1はdc=jp,dc=example,dc=comに常駐しています。db1という名前のネットワーク・サービス別名がdc=us,dc=example,dc=com内に作成されます。これによって、日本と米国の両方のクライアントは接続文字列CONNECT username@db1を使用できます。ただし、米国のクライアントはCONNECT username@db1.jp.example.comと指定する必要があります。

図3-10 ディレクトリ・サーバーでのネット・サービス別名のdb1

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「図3-10 ディレクトリ・サーバーでのネット・サービス別名のdb1」の説明