1.1 Oracle Spatialとは
Oracle Spatial (Spatialとも呼ばれる)には、空間データおよび空間分析、物理アプリケーション、論理アプリケーション、ネットワーク・アプリケーションおよびソーシャル・アプリケーション用の高度な機能が含まれています。
空間フィーチャは、Oracle Databaseへの空間フィーチャの集合の格納、検索、更新および問合せを容易にするスキーマおよびファンクションを提供します。Spatialは、次の要素で構成されています。
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空間索引付けメカニズム
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対象領域問合せ、空間結合問合せおよび他の空間分析操作を実行する演算子、ファンクションおよびプロシージャ
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ユーティリティおよびチューニング操作用のファンクションおよびプロシージャ
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トポロジ内のノード、エッジおよびフェイスに関するデータを処理するためのトポロジ・データ・モデル(Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイドを参照)
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グラフ内のノードおよびリンク(頂点およびエッジ)としてモデル化される機能またはオブジェクトを表すネットワーク・データ・モデル(Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイドを参照)。
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GeoRasterデータ(ラスター・イメージ・データ、グリッド化データ、および関連するメタデータ)の格納、索引付け、問合せ、分析および配信を可能にするGeoRaster機能(Oracle Spatial GeoRaster開発者ガイドを参照)
空間フィーチャの空間構成要素とは、ある座標空間においてその形を幾何学的に表現したものです。これをジオメトリと呼びます。
ノート:
MDSYSスキーマの下では、どのパッケージ、表または他のオブジェクトも変更しないでください。(ただし、ユーザー定義の座標参照系を作成する必要がある場合は除きます(「ユーザー定義の座標参照系の作成」を参照)。)
親トピック: Spatialの概念