アクティブ・セッション履歴の統計

アクティブ・セッション履歴(ASH)統計はデータベースのセッション・アクティビティのサンプルです。データベースは毎秒サンプリングされ、システム・グローバル領域(SGA)の循環バッファに格納されます。データベースに接続してCPUを使用しているセッションまたはアイドル待機クラスに属していないイベントを待っているセッションは、アクティブ・セッションと認識されます。アクティブ・セッションのみ取得すると、管理可能なデータのセットが示されます。データのサイズは、データベースで実行可能なセッション数ではなく、実行中の作業に直接関連します。

時間モデル統計で説明したDB時間の例を使用すると、書店のWebサイトで行ったオンライン・トランザクションからセッション・アクティビティのサンプルが収集されます。これは、図2-3の横矢印の下の縦線で示されています。

図2-3 アクティブ・セッション履歴

図2-3の説明が続きます
「図2-3 アクティブ・セッション履歴」の説明

細い縦線は、ASH統計に取得されない非アクティブ・セッション・アクティビティのサンプルを表しています。太い縦線は次の時点で取得されたアクティブ・セッションのサンプルを表しています。

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表2-1に、サンプリングされるセッションID(SID)、モジュール、SQL ID、セッション状態、および待機イベントの例とともに、アクティブ・セッションに対して収集されたASH統計を示します。

表2-1 アクティブ・セッション履歴

時間 SID モジュール SQL ID 状態 イベント

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