自動ワークロード・リポジトリを使用したデータベース統計の収集
データベース統計ではデータベースの負荷のタイプ、およびデータベースで使用する内部および外部リソースに関する情報が提供されます。ADDMを使用したデータベースでパフォーマンスの問題を正確に診断するには、統計が使用可能である必要があります。
累積統計は、ブロック読取り数などの数です。Oracle Databaseはシステム、セッションおよび個別のSQL文の累積統計のタイプを生成します。Oracle Databaseはセグメントおよびサービスについての累積統計の追跡もします。自動ワークロード・リポジトリ(AWR)では、データベースの問題検出および自己チューニングのために、パフォーマンス統計の収集、処理および保持によりデータベースの統計採取が自動的に行われます。
デフォルトでは、データベースが1時間ごとに統計を採取してAWRスナップショットを作成します。AWRスナップショットは、パフォーマンス比較に使用される特定の時間に関するデータのセットです。スナップショットで取得したデルタ値は、時間ごとの各統計に対する変更を示します。AWRで採取した統計はメモリーから問い合せます。採取したデータは、レポートおよびビューで表示できます。
AWRでは次の初期化パラメータを使用できます。
-
STATISTICS_LEVEL
AWRによる統計の収集を有効にするには、このパラメータを
TYPICAL
(デフォルト)またはALL
に設定します。STATISTICS_LEVEL
をBASIC
に設定すると、AWRを含む多くのデータベース機能が無効化されるため、この方法はお薦めしません。 -
CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS
自動データベース診断監視を有効にするには、
DIAGNOSTIC+TUNING
(デフォルト)またはDIAGNOSTIC
に設定します。CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS
をNONE
に設定すると、ADDMを含む多くのデータベース機能が無効化されるため、この方法はお薦めしません。
参照:
-
STATISTICS_LEVEL
初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください -
CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS
初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
AWRで収集および処理されるデータベース統計には、次のものがあります。