ディスクI/O使用率の監視

データベースは一連のディスク上に存在するため、I/Oサブシステムのパフォーマンスは、データベースのパフォーマンスにとって非常に重要です。ディスクに関する重要な統計には、1秒当たりのディスクI/Oおよびサービス時間の長さが含まれます。これらの統計には、ディスクが最適な状態で実行されているかどうか、またはストレージ・システムが過負荷の状態にあるかどうかが表示されます。この項では、ディスクI/O使用率を監視する方法について説明します。

ディスクI/O使用率を監視するには:

  1. ホスト名ページにアクセスします(ホスト・アクティビティの監視を参照)。

  2. 「ホスト」ドロップダウン・メニューから「監視」「ディスクの詳細」の順に選択します。

    ディスクの詳細ページが表示されます。

    このページには、ディスクI/O使用率およびサービス時間統計、および使用されていた時間の割合ごとに表示される上位ディスク・デバイスが含まれます。

  3. 「全ディスクによる合計ディスクI/O」グラフを使用して、現在のディスクI/O使用率を確認します。

    「全ディスクによる合計ディスクI/O」グラフに、1秒当たりに実行されるディスクI/Oの数が表示されます。1秒当たりの合計ディスクI/Oに対する現在の値はグラフの下に表示されます。図4-9の値は、153.07です。

  4. 「全ディスクによる合計ディスクI/O(/秒)」をクリックします。

    全ディスクによる合計ディスクI/O(/秒)ページが表示されます。

    このページにはディスク使用率の統計、および24時間以内に生成された関連するアラートが含まれます。

    この値に予期しないスパイクが発生し、標準のワークロード時にその状態が継続する場合、ディスクI/Oのパフォーマンスに問題がある可能性があり、調査が必要です。

  5. 全ディスクの最大平均ディスクI/Oサービス時間(ミリ秒)グラフを使用して、現在のI/Oサービス時間を確認します。

    「全ディスクの最大平均ディスクI/Oサービス時間(ミリ秒)」グラフは、ディスクI/Oの最長サービス時間をミリ秒単位で示しています。最長I/Oサービス時間に対する現在の値はグラフの下に表示されます。図4-9の値は、1.79です。

  6. ディスクの詳細ページに戻ります。「ホスト」ドロップダウン・メニューから「監視」「ディスクの詳細」の順に選択します。

  7. 全ディスクの最大平均ディスクI/Oサービス時間(ミリ秒)をクリックします。

    このページにはI/Oサービス時間の統計および24時間以内に生成された関連するアラートが含まれます。

    この値に予期しないスパイクが発生し、通常のワークロード時にその状態が継続する場合、ディスクI/Oのパフォーマンスに問題がある可能性があり、調査が必要です。

  8. ディスクの詳細ページに戻ります。「ホスト」ドロップダウン・メニューから「監視」「ディスクの詳細」の順に選択します。

  9. ディスクの詳細ページの「上位ディスク・デバイス(ビジー順にソート)」表で、ディスク・デバイスを確認します。

    特定のディスクがほとんどの時間でビジーになっている場合は、このディスクを調査する必要があります。

  10. ディスクI/Oのパフォーマンスの問題が識別された場合、次の方法によって問題の解決を試みることができます。

    • Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)を使用してデータベース記憶域を管理します。

    • 全データを全ディスクにストライプ化し、I/Oを分散します。

    • 別のディスクにファイル(アーカイブREDOログ、REDOログなど)を移動します。

    • 必要なデータをメモリーに保存して物理I/Oの数を削減します。

参照: