ディスクI/O使用率の監視
データベースは一連のディスク上に存在するため、I/Oサブシステムのパフォーマンスは、データベースのパフォーマンスにとって非常に重要です。ディスクに関する重要な統計には、1秒当たりのディスクI/Oおよびサービス時間の長さが含まれます。これらの統計には、ディスクが最適な状態で実行されているかどうか、またはストレージ・システムが過負荷の状態にあるかどうかが表示されます。この項では、ディスクI/O使用率を監視する方法について説明します。
ディスクI/O使用率を監視するには:
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ホスト名ページにアクセスします(「ホスト・アクティビティの監視」を参照)。
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「ホスト」ドロップダウン・メニューから「監視」、「ディスクの詳細」の順に選択します。
ディスクの詳細ページが表示されます。
このページには、ディスクI/O使用率およびサービス時間統計、および使用されていた時間の割合ごとに表示される上位ディスク・デバイスが含まれます。
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「全ディスクによる合計ディスクI/O」グラフを使用して、現在のディスクI/O使用率を確認します。
「全ディスクによる合計ディスクI/O」グラフに、1秒当たりに実行されるディスクI/Oの数が表示されます。1秒当たりの合計ディスクI/Oに対する現在の値はグラフの下に表示されます。図4-9の値は、153.07です。
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「全ディスクによる合計ディスクI/O(/秒)」をクリックします。
全ディスクによる合計ディスクI/O(/秒)ページが表示されます。
このページにはディスク使用率の統計、および24時間以内に生成された関連するアラートが含まれます。
この値に予期しないスパイクが発生し、標準のワークロード時にその状態が継続する場合、ディスクI/Oのパフォーマンスに問題がある可能性があり、調査が必要です。
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全ディスクの最大平均ディスクI/Oサービス時間(ミリ秒)グラフを使用して、現在のI/Oサービス時間を確認します。
「全ディスクの最大平均ディスクI/Oサービス時間(ミリ秒)」グラフは、ディスクI/Oの最長サービス時間をミリ秒単位で示しています。最長I/Oサービス時間に対する現在の値はグラフの下に表示されます。図4-9の値は、1.79です。
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ディスクの詳細ページに戻ります。「ホスト」ドロップダウン・メニューから「監視」、「ディスクの詳細」の順に選択します。
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全ディスクの最大平均ディスクI/Oサービス時間(ミリ秒)をクリックします。
このページにはI/Oサービス時間の統計および24時間以内に生成された関連するアラートが含まれます。
この値に予期しないスパイクが発生し、通常のワークロード時にその状態が継続する場合、ディスクI/Oのパフォーマンスに問題がある可能性があり、調査が必要です。
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ディスクの詳細ページに戻ります。「ホスト」ドロップダウン・メニューから「監視」、「ディスクの詳細」の順に選択します。
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ディスクの詳細ページの「上位ディスク・デバイス(ビジー順にソート)」表で、ディスク・デバイスを確認します。
特定のディスクがほとんどの時間でビジーになっている場合は、このディスクを調査する必要があります。
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ディスクI/Oのパフォーマンスの問題が識別された場合、次の方法によって問題の解決を試みることができます。
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Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)を使用してデータベース記憶域を管理します。
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全データを全ディスクにストライプ化し、I/Oを分散します。
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別のディスクにファイル(アーカイブREDOログ、REDOログなど)を移動します。
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必要なデータをメモリーに保存して物理I/Oの数を削減します。
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参照:
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ディスクI/Oの問題の解決については、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。