5.2.2.8 Oracle Recovery Managerのバックアップおよびコピーの管理
I/Oリソース管理(IORM)を使用すると、RMAN I/Oのリソースの消費と優先順位を制御できます。
バックアップはI/O集中型の操作です。Oracle Recovery Manager (RMAN)のI/Oの比率は、チャネル数を設定して制御できます。IORMは、RMAN I/Oのリソースの消費と優先順位をより細かく制御するために使用できます。たとえば、RMANを優先度の低いコンシューマ・グループにマップできます。これにより、Oracle Exadata Storage Serverがビジーになっても、RMAN操作の実行速度が大幅に低下するため、他のデータベース操作に影響を及ぼすことがなくなります。ただし、Oracle Exadata Storage Serverが十分に使用されていない場合は、未使用の帯域幅をRMANのI/Oが使用できるようにIORMによってスケジュール調整されます。
RMANのバックアップはBACKUP
関数で実行されます。RMANのコピーはCOPY
関数で実行されます。デフォルトでは、BACKUP
関数およびCOPY
関数の両方ともBATCH_GROUP
コンシューマ・グループにマップされます。これらの関数は、次の例に示すように他のコンシューマ・グループに再マップできます。
例5-9 コンシューマ・グループを使用したリソースの管理
この例は、BACKUP
関数をBATCH_GROUP
コンシューマ・グループにマップし、COPY
関数をMAINTENANCE_GROUP
コンシューマ・グループにマップする方法を示しています。
BEGIN
DBMS_RESOURCE_MANAGER.CREATE_PENDING_AREA();
DBMS_RESOURCE_MANAGER.SET_CONSUMER_GROUP_MAPPING(DBMS_RESOURCE_MANAGER.ORACLE_
FUNCTION, 'BACKUP', 'BATCH_GROUP');
DBMS_RESOURCE_MANAGER.SET_CONSUMER_GROUP_MAPPING(DBMS_RESOURCE_MANAGER.ORACLE_
FUNCTION, 'COPY', 'MAINTENANCE_GROUP');
DBMS_RESOURCE_MANAGER.SUBMIT_PENDING_AREA();
END;
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親トピック: データベース・リソース管理の管理