2.2.2 Oracle Exadata Storage ServerのOracle ASMディスク・グループの理解
このトピックでは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループについて説明し、CREATE DISKGROUP
SQLコマンドを使用してOracle Exadata System SoftwareのOracle ASMディスク・グループを作成する方法を紹介します。
Oracle ASMディスク・グループを作成する前に、Oracle ASMディスク・グループに追加するグリッド・ディスクを決定します。Oracle ASMディスク・グループおよびそのグリッド・ディスクの名前は、可能であれば同様の名前を選択することをお薦めします。
Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクは、次のパターンで指定します。
o/cell_IPaddress/griddisk_name
この構文において、cell_IPaddressはOracle Exadata Storage ServerのIPアドレスを示し、griddisk_nameはグリッド・ディスクの名前を示します。
セルの検出文字列はo/
接頭辞で始まります。
グリッド・ディスクをディスク・グループに追加するように指定する場合は、次の点を考慮します。
- デフォルトのOracle ASMディスク名はグリッド・ディスク名です。デフォルト名の設定を使用することをお薦めします。
- デフォルトの障害グループ名はセル名です。デフォルト名の設定を使用することをお薦めします。
- '*'の形式のワイルドカードをcell_IPaddressまたはgriddisk_nameで使用すると、単一のコマンドで複数のディスクを追加できます。次に例を示します:
CREATE DISKGROUP reco HIGH REDUNDANCYDISK 'o/*/DATA*'
障害グループが指定されていない場合は、Oracle ASM独自の障害グループ内に各ディスクが追加されます。ただし、ディスクがOracle Exadata Storage Serverに格納されており、障害グループが指定されていない場合は、Oracle ASMによってそのセルの障害グループにディスクが追加されます。障害グループ名はセル名になります。
ノート:
セルの名前が変更され、そのセルのディスクが属する既存のディスク・グループにセルのディスクが追加されると、Oracle ASMによって新しいディスクは障害グループに追加され、新しいセル名が使用されます。セルのすべてのディスクが1つの障害グループに含まれるようにするには、ディスクをディスク・グループに追加して、元の障害グループ名を指定します。スマート・スキャンの条件のオフロード処理を有効にするには、ディスク・グループのすべてのディスクをOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクにする必要があります。Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクには従来型のディスクを含めることはできません。
- 高速ディスク・スキャン率について
- Oracle ASMコンテンツ・タイプの設定
content.type
ディスク・グループ属性を設定すると、特に標準冗長性ディスク・グループのフォルト・トレランスが向上します。
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理