テープ・バックアップ操作のステータスの表示

この項では、メディア・マネージャ・ライブラリとテープ・バックアップ・ジョブのステータスを確認し、その操作の進捗状況をモニターするステップについて説明します。

この項には次のトピックが含まれます:

Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ操作のステータスの表示

この項には次のトピックが含まれます:

メディア・マネージャ・ライブラリのステータスの表示

メディア・マネージャ・ライブラリの現在のステータスを表示して、進行中のテープ・バックアップ操作に影響を与える可能性のあるメディア管理ソフトウェアのエラーがあるかどうかを確認できます。

メディア・マネージャ・ライブラリのステータスを確認するには:

  1. 「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。

  2. 「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。

    メディア・マネージャ・ページの対応する列に、既存のすべてのメディア・マネージャ・ライブラリのステータスが一覧表示されます。

テープ・バックアップ・ジョブのステータスの表示

ジョブの現在のステータスを表示して、進行中のテープ・バックアップ操作にエラーがあるかどうかを確認できます。

テープ・バックアップ・ジョブのステータスを表示するには:

  1. 「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。

  2. 「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート」を選択します。

    Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート・ページの対応する列に、各テープ・バックアップ・ジョブのステータスが表示されます。

DBMS_RAを使用したテープ・バックアップ操作のステータスの表示

この項には次のトピックが含まれます:

SBTライブラリのステータスの確認

RA_SBT_LIBRARYビューを問い合せることで、メディア管理ソフトウェアにエラー状態が存在するかどうかを特定できます。SBTライブラリのPAUSE 状態も特定できます。

SBTライブラリのステータスを表示するには:

  1. SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。

  2. 次の問合せを実行します。

    SELECT LIB_NAME, LAST_ERROR_TEXT, STATUS 
    FROM   RA_SBT_LIBRARY;
    
    LIB_NAME            LAST_ERROR_TEXT                                 STATUS 
    ------------------- ----------------------------------------------- ------ 
    OSBSBT                                                              READY  
    

    表9-3に、STATUSに使用できる値を示します。

    表9-3 RA_SBT_LIBRARYのSTATUS列の値

    意味

    READY

    SBTライブラリは適切に作成され、テープI/Oを処理する準備ができています。

    PAUSE

    SBTライブラリはPAUSE_SBT_LIBRARYで一時停止されました。

    ERROR

    メディア管理ソフトウェアにエラー状態が存在します。エラーをクリアしてRESUME_SBT_LIBRARYを呼び出すまで、テープ・バックアップ操作は続行できません。last_error_text列で、メディア管理ライブラリから返された最新のエラーについて説明します。エラー・テキストは、影響を受けたバックグラウンドSBTタスクのRA_SBT_TASK行にも表示されます。

関連項目:

「RA_SBT_LIBRARY」

テープ・バックアップ・ジョブのステータスの確認

SBTジョブを実行すると、コピーする各バックアップ・ピースのタスクが生成され、キューに入れられます。ビューRA_SBT_TASKに、これらのタスクとその完了状態を示します。

ノート:

完了したタスクは、30日後にこのビューから削除されます。

SBTジョブのステータスを確認するには:

  1. SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。

  2. 次の問合せを実行します(サンプル出力を示します)。

    SELECT TASK_ID, STATE, DB_UNIQUE_NAME, ERROR_TEXT, BS_KEY, PIECE#
    FROM   RA_SBT_TASK 
    WHERE  SBT_TEMPLATE_NAME = 'SBTJOB1'
    ORDER BY DB_UNIQUE_NAME, BS_KEY, PIECE#;
    
    TASK_ID STATE      DB_UNIQUE_NAME ERROR_TEXT           BS_KEY PIECE#
    ------- ---------- -------------- -------------------- ------ ------
        253 COMPLETED  OLTP1                                   89      1
        254 COMPLETED  OLTP1                                   95      1
        255 COMPLETED  OLTP1                                   99      1
        256 COMPLETED  OLTP1                                  117      1
        257 COMPLETED  OLTP1                                  141      1
    

    STATEKILLEDまたはABORTEDの場合、タスクは失敗しました。

DBMS_RAを使用したSBTジョブ実行のレビュー

RA_SBT_JOB.LAST_SCHEDULE_TIME列を問い合せることで、SBTジョブが定義済スケジュールに従って実行されているかどうかを判断できます。この列には、SBTジョブの実行がスケジュールされていた最終時間が示されます。

完了したSBTジョブをレビューするには:

  1. SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。

  2. 次の問合せを実行します(サンプル出力を示します)。

    SELECT TEMPLATE_NAME, BACKUP_TYPE, LAST_SCHEDULE_TIME 
    FROM   RA_SBT_JOB;
    
    TEMPLATE_NAME          BACKUP_TYPE          LAST_SCHEDULE_TIME
    ------------------  -------------------  ----------------------------
    OLTP_ARCH_LASTFULL  ARCH, FULL           27-AUG-12 10.53.49 AM -08:00
    OLTP_INCR           INCR                 26-AUG-12 10.16.16 AM -08:00

関連項目:

「RA_SBT_LIBRARY」

Oracle Schedulerジョブのステータスの確認

SBTジョブを実行するために作成されたOracle Schedulerジョブのステータスを表示するには: 

  • 次のビューを問い合せます。

    • USER_SCHEDULER_JOBS

    • USER_SCHEDULER_JOB_LOG

関連項目:

Oracle Schedulerのデータ・ディクショナリ・ビューの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。