Cloud Controlを使用した保護されたデータベースのバックアップ

Cloud Controlでは、保護されたデータベースに永久的増分バックアップ計画を実装する、事前構成済のリカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップを提供します。また、全体バックアップ、増分バックアップ、選択した表領域/データ・ファイルのバックアップ、またはアーカイブREDOログ・ファイルと制御ファイルのバックアップの作成とスケジュールも可能です。

この項の内容は次のタスクを含みます:

保護されたデータベースの推奨バックアップ計画の使用方法

リカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップ計画とは、保護されたデータベースをバックアップ対象とする、定期的にスケジュールされた永久的増分バックアップ計画のことです。

リカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップ計画を実装するには:

  1. 「Cloud Controlを使用した保護されたデータベースのホーム・ページへのアクセス」の説明に従って、保護されたデータベースのホーム・ページにアクセスします。
  2. リカバリ・アプライアンスへの保護されたデータベースの登録および保護されたデータベースのバックアップおよびリカバリ設定の構成(Cloud Control)で説明している構成手順が完了していることを確認します。
  3. 「可用性」メニューから「バックアップとリカバリ」を選択し、次に「バックアップのスケジュール」を選択します。

    バックアップのスケジュール・ページが表示されます(図5-1を参照)。

    図5-1 保護されたデータベースのバックアップのスケジュール

    図5-1の説明は図の下のリンクをクリックしてください。
    「図5-1 保護されたデータベースのバックアップのスケジュール」の説明
  4. 「リカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップ」セクションで「推奨バックアップのスケジュール」を選択します。

    リカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップのスケジュール: オプションページが表示されます。

  5. REDOデータのバックアップに使用する方法を指定します。
    • 保護されたデータベースにリアルタイムREDOトランスポートが構成されていない場合は、「また、すべてのアーカイブ・ログもディスクにバックアップします」を選択します。

    • 必要に応じて、「正常にバックアップされた後、すべてのアーカイブ・ログをディスクから削除」を選択します。

  6. 「次へ」をクリックして、リカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップのスケジュール: スケジュールページを表示します。
  7. (オプション)「ジョブ名」および「ジョブの説明」フィールドに入力されているデフォルト値を変更します。
  8. バックアップ・ジョブをスケジュールします。

    「スケジュール」セクションで「繰返し」を選択し、繰返しの頻度を毎日に設定して、「無期限」を選択します。

  9. 「次へ」をクリックして、リカバリ・アプライアンスへの推奨バックアップのスケジュール: 確認ページを表示します。

    「設定」セクションに、このバックアップの作成で使用する設定が表示されます。Cloud Controlによって、このバックアップの作成とスケジュールに必要なRMANスクリプトが生成されます。このスクリプトは、「RMANスクリプト」セクションで参照できます。

  10. 「ジョブの発行」をクリックします。

    「スケジュール」セクションの設定に基づいてバックアップ・ジョブが作成されます。「ジョブは正常に発行されました。」というメッセージが表示されます。

  11. 「ジョブの表示」をクリックして、バックアップ・ジョブのステータスを表示します。

    「サマリー」セクションにジョブ・サマリー(ステータス、バックアップのタイプ、データベース名、リカバリ・アプライアンス・カタログのユーザー名などの詳細情報)が表示されます。

    「ジョブ・レポート」をクリックして、実行されたバックアップ・ステップの詳細レポートを表示します。

Cloud Controlを使用した保護されたデータベース全体のバックアップ

Cloud Controlを使用すると、即時にまたは後で実行可能なバックアップ・ジョブを作成してスケジュールすることができます。アーカイブREDOログをすべての全体バックアップおよび増分バックアップに含めることをお薦めします。REDOデータをバックアップすることで、リカバリ時間を短縮できます。

この項では、アーカイブREDOログ・ファイルを含む保護されたデータベースの全体バックアップを作成するバックアップ・ジョブのスケジュール方法について説明します。バックアップ・ジョブは毎日、無期限に繰り返し実行します。

保護されたデータベース全体とアーカイブREDOログをバックアップするには:

  1. 「Cloud Controlを使用した保護されたデータベースのホーム・ページへのアクセス」の説明に従って、保護されたデータベースのホーム・ページにアクセスします。
  2. リカバリ・アプライアンスへの保護されたデータベースの登録および保護されたデータベースのバックアップおよびリカバリ設定の構成(Cloud Control)で説明している構成手順が完了していることを確認します。
  3. 「可用性」メニューから「バックアップとリカバリ」を選択し、次に「バックアップのスケジュール」を選択します。

    バックアップのスケジュール・ページが表示されます(図5-1を参照)。

  4. 「カスタマイズ・バックアップ」セクションで「カスタマイズ・バックアップのスケジュール」を選択します。

    「カスタマイズ・バックアップのスケジュール: オプション」ページが表示されます。

  5. 「バックアップ・タイプ」セクションで「全体バックアップ」を選択します。

    このバックアップを増分バックアップ計画の基礎として使用する場合は、「増分バックアップ計画の基礎として使用」を選択します。

  6. 「バックアップ・モード」セクションで「オンライン・バックアップ」を選択します。
  7. 「詳細」セクションで「また、すべてのアーカイブ・ログもディスクにバックアップします」を選択して、保護されたデータベースとともにREDOログもバックアップします。
  8. 「次へ」をクリックして、「カスタマイズ・バックアップのスケジュール: 設定」ページを表示します。
  9. 「リカバリ・アプライアンス」を選択して、保護されたデータベースが登録されているリカバリ・アプライアンス上に保護されたデータベースのバックアップを格納します。
  10. 「次へ」をクリックして、「カスタマイズ・バックアップのスケジュール: スケジュール」ページを表示します。
  11. (オプション)ユーザー定義の名前を指定するには、ジョブ名と説明を編集します。
  12. 「スケジュール」セクションで「繰返し」をクリックして、次の情報を入力します。
    • 頻度タイプ: 週単位

    • 繰返し間隔: 1

    • 開始時間: 1:00 am

    • 繰返し期限: 無期限

  13. 「次へ」をクリックして、「カスタマイズ・バックアップのスケジュール: 確認」ページを表示します。

    「設定」セクションに、このバックアップの作成で使用する設定が表示されます。Cloud Controlによって、このバックアップ・ジョブの実行に必要なRMANスクリプトが生成されます。「RMANスクリプト」セクションに、生成されたスクリプトが表示されます。

  14. 「ジョブの発行」をクリックすると、「スケジュール」セクションで入力した設定に基づいてバックアップ・ジョブが作成されます。

    「ジョブは正常に発行されました。」というメッセージが表示されます。

  15. 「ジョブの表示」をクリックして、バックアップ・ジョブのステータスを表示します。

    「サマリー」セクションにジョブ・サマリー(ステータス、バックアップのタイプ、保護されたデータベース名、リカバリ・アプライアンス・カタログのユーザー名など)が表示されます。

    「ジョブ・レポート」をクリックして、実行されたバックアップ・ステップの詳細レポートを表示します。