ワークブック・フィルタ・バーの使用

ワークブック・フィルタ・バーを使用して、ワークブック内の特定のキャンバスまたはすべてのキャンバスでデータを広範に制限できます。たとえば、データを2024年に制限します。

ワークブック・フィルタ・バーについて

ワークブック・フィルタ、キャンバス・フィルタ、選択ステップおよびパラメータをワークブック・フィルタ・バーに追加できます。

フィルタ・バーのこれらの項目は、一般に、ワークブックに追加する最初のレベルのフィルタです。その後、他のレベルを追加して、データを微調整できます。たとえば、エンド・ユーザーが独自のフィルタ値を選択できるダッシュボード・フィルタを追加したり、選択した値をあるビジュアライゼーションから別のビジュアライゼーションにカスケードするビジュアライゼーション・フィルタを追加したりできます。

フィルタ・バーのフィルタは固定(ワークブック・フィルタと呼ばれる)してワークブック内のすべてのキャンバス上のデータを制限したり、固定解除(キャンバス・フィルタと呼ばれる)して単一のキャンバス上のデータを制限したりできます。「ワークブック・フィルタとキャンバス・フィルタの追加」を参照してください。

選択ステップはフィルタ・バーのフィルタとは若干異なりますが、選択ステップも固定したり固定解除したりできます。詳細は、「選択ステップについて」を参照してください。

フィルタ・バーでのパラメータの使用の詳細は、「フィルタ・バーでのパラメータの使用」を参照してください。

ダッシュボード・エクスペリエンスをより洗練するためにフィルタ・バーの項目をエンド・ユーザーに対して非表示にすることや(「「表示」でのワークブックのフィルタ・バーの表示または非表示」を参照)、ユーザーによるフィルタ・バーとの対話機能のレベルをカスタマイズすることができます(「「表示」でのワークブック・フィルタ・オプションの指定」および「「表示」でのキャンバス・フィルタ・アクションの指定」を参照)。

フィルタ・バー・プロパティ

フィルタ・バーの項目のフィルタ・バー・メニューにある次のプロパティは、ワークブック・フィルタやキャンバス・フィルタ、選択ステップまたはパラメータであるかどうかに応じて変更できます。

プロパティ 説明
次により値を制限

フィルタ・バーのフィルタおよび選択ステップがその選択値を取得する方法を指定します。

「ワークブック・フィルタ・バーの「次により値を制限」の指定」を参照してください。

フィルタ・バーで使用されるパラメータに対してこのプロパティを構成することはできません。

フィルタ値

フィルタ・バーのフィルタ、選択ステップおよびパラメータに選択された値を表示するかどうかを指定します。

オプション
  • すべて表示 - フィルタ・バーのすべての既存の項目に対して選択された値を表示します。
  • すべて非表示 - フィルタ・バーのすべての既存の項目に対して選択された値を非表示にします。
  • デフォルトで表示 - 次に追加する項目に対して選択された値を表示します。このオプションを選択する前に追加した項目には影響しません。

「ワークブック・フィルタ・バーでの選択した値の表示または非表示」を参照してください。

自動適用フィルタ

フィルタ・バーのフィルタ、選択ステップおよびパラメータ値の選択を自動的に適用するかどうかを指定します。

オプション
  • オン - フィルタ・バーで値を選択すると、それが適用されます。
  • オフ - フィルタ・バーで値を選択しても、自動的には適用されません。「適用」ボタンが「フィルタ」または「選択ステップ」ダイアログに追加されます。

「ワークブック・フィルタ・バーでの選択の手動適用」を参照してください。

ダッシュボード・フィルタに移動

ワークブックのすべてのキャンバス・フィルタをダッシュボード・フィルタに変換します。ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションが各キャンバスに追加され、そのキャンバスのキャンバス・フィルタはフィルタ・バーからビジュアライゼーションに移動されます。

オプション
  • - 新しいダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションは横向きになります。
  • - 新しいダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションは縦向きになります。

ダッシュボード・フィルタへのキャンバス・フィルタの変換を参照してください。

このオプションを使用して、フィルタ・バーで使用されるワークブック・フィルタ、選択ステップまたはパラメータをダッシュボード・フィルタに変換することはできません。

ワークブック・フィルタとキャンバス・フィルタの追加

フィルタをフィルタ・バーに追加すると、そのフィルタは現在のキャンバスにのみ適用され、キャンバス・フィルタと呼ばれます。そのフィルタをワークブック内のすべてのキャンバスに適用するように固定して、ワークブック・フィルタにすることができます。

固定されたワークブック・フィルタは、すべてのキャンバスで同じように機能するため、任意のキャンバスから選択した任意のフィルタ・データ値はワークブック内のすべてのキャンバス上の固定されたフィルタに渡されます。また、フィルタに作成した任意の構成(たとえば、除外、null、値の制限、フィルタの無効化など)は、すべてのキャンバスで同じです。
使用できる様々なタイプのフィルタの詳細は、フィルタ・タイプを参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. フィルタ・バーで、「フィルタの追加」(+)をクリックし、フィルタを適用する列を選択します。

  3. 「フィルタ」ダイアログで、フィルタするデータ値を選択します。
  4. オプション: フィルタをすべてのキャンバスに適用されるワークブック・フィルタにするには、フィルタにカーソルを合せ、「すべてのキャンバスに固定」をクリックします。
  5. 「保存」をクリックします。

フィルタ・バーでの選択ステップの追加

ワークブック・フィルタ・バーの選択ステップを使用して、レベル階層または親子階層を使用する表またはピボット表のビジュアライゼーションに表示するレベルまたはメンバーを選択します。

選択ステップは、階層データ要素に対してのみ作成できます。選択ステップは、選択ステップと同じ階層を使用するビジュアライゼーションのみに影響します。

様々なアクションおよび演算子の使用方法など、選択ステップの詳細は、「選択ステップについて」を参照してください。

選択ステップに適用するフィルタ・バーのプロパティの詳細は、「フィルタ・バー・プロパティ」を参照してください。

選択ステップの「値の限定」設定の詳細は、「フィルタによる相互制限」を参照してください。

選択ステップの無効化の詳細は、「フィルタまたは選択ステップの無効化」を参照してください。

  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「データ」パネルで、階層データ要素をフィルタ・バーにドラッグ・アンド・ドロップします。
  3. 「選択ステップ」ダイアログで:
    1. 「アクション」ドロップダウン・リストからアクションを選択します。

    2. 「演算子」ドロップダウン・リストから演算子を選択します。

    3. [Ctrl]キーを押しながらクリックして、「値」ドロップダウン・リストからレベルまたはメンバーを選択します。
  4. オプション: 選択された正確なメンバーを素早く確認するには、メンバー選択ドロップダウン・リストの緑色で強調表示された数字をクリックします。

  5. 「保存」をクリックします。

ワークブック・フィルタ・バーの「次により値を制限」の指定

ワークブック・フィルタ・バーの「次により値を制限」設定を構成して、追加する各フィルタおよび選択ステップに適用します。

様々なフィルタおよび選択ステップをワークブックに追加する前に、制限値の設定とそれらの相互への影響を理解することが重要です。「フィルタによる相互の制限」を参照してください。
個々のフィルタまたは選択ステップ「値の限定」設定を使用してフィルタ・バーの「次により値を制限」設定を上書きするには、「ワークブック・フィルタ、キャンバス・フィルタおよび選択ステップの制限値の指定」を参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「フィルタ・バー・メニュー」をクリックし、「次により値を制限」「フィルタ・バー・メニュー」アイコンにカーソルを合せます。
  3. オプションをクリックして選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

ワークブック・フィルタ、キャンバス・フィルタおよび選択ステップの制限値の指定

ある項目の選択によって他の項目の使用可能な選択肢が決まるかどうかを指定するには、フィルタ・バーの個々のフィルタおよび選択ステップ「値の限定」設定を構成します。

様々なフィルタおよび選択ステップをワークブックに追加する前に、制限値の設定とそれらの相互への影響を理解することが重要です。「フィルタによる相互の制限」を参照してください。
「値の限定」設定は、フィルタではデフォルトでオンになりますが、選択ステップではデフォルトでオフになります
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. フィルタまたは選択ステップをクリックして「フィルタ」または「選択ステップ」ダイアログを開きます。
  3. 「値の限定」をクリックし、オプションをクリックして選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

ワークブック・フィルタ・バーでの選択した値の表示または非表示

選択したフィルタ、選択ステップまたはパラメータ値は、フィルタ・バーのラベルに表示できます。このため、選択した値を確認するためにダイアログを開く必要はありません。または、選択した値を非表示にして、フィルタ・バーの乱雑さを軽減できます。

「フィルタ値」プロパティを使用して、選択した値をフィルタ・バーに表示または非表示にすることができます。このプロパティの詳細は、フィルタ・バー・プロパティを参照してください。

固定されたワークブックのフィルタまたは選択ステップについては、任意のキャンバスから値の表示設定を変更できます。

  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. フィルタ・バーで、「フィルタ・バー・メニュー」をクリックします「フィルタ・バー・メニュー」アイコン
  3. フィルタ値にカーソルを合せ、オプションをクリックして選択します。
    • すべて表示
    • すべて非表示
    • デフォルトで表示
  4. 「保存」をクリックします。

ワークブック・フィルタ・バーでの選択の手動適用

フィルタ・バーでフィルタ、選択ステップまたはパラメータの値を選択すると、Oracle Analyticsによって自動的に適用されます。選択を手動で適用する場合は、この動作を変更できます。

「フィルタ・バー・メニュー」にある「自動適用フィルタ」プロパティを使用して、すべての選択を手動で適用するかどうかを指定します。このプロパティを設定すると、すべてのキャンバスにおけるフィルタ・バーのすべての項目に適用されます。

「オフ」に設定すると、選択を適用する場合に、値を選択して「適用」ボタンをクリックできます。

このプロパティの詳細は、フィルタ・バー・プロパティを参照してください。

  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. フィルタ・バーで、「フィルタ・バー・メニュー」をクリックして、「自動適用フィルタ」にカーソルを合せ、オプションをクリックして選択します。

  3. 「保存」をクリックします。

ダッシュボード・フィルタへのキャンバス・フィルタの変換

ダッシュボード・フィルタで提供されている機能、スタイル、レイアウトおよびパーソナライズ・オプションを使用する場合は、フィルタ・バーの固定解除されたキャンバス・フィルタをダッシュボード・フィルタに変換します。フィルタを変換して、手動でのダッシュボード・フィルタの追加や既存のキャンバス・フィルタの削除を回避します。

「ダッシュボード・フィルタに移動」オプションを使用して、キャンバス・フィルタをフィルタ・バーから各キャンバスのダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションに移動します。このオプションにより、ワークブックのすべてのキャンバス・フィルタが一度に変換されます。固定されたワークブック・フィルタは、ワークブック内のすべてのキャンバスに適用されるため、ダッシュボード・フィルタには変換できません。
選択されたデータ値、除外、null、制限などのフィルタ設定は、キャンバス・フィルタとともにダッシュボード・フィルタに移動されます。キャンバス・フィルタにバインドされたパラメータも、ダッシュボード・フィルタ・コントロールに移行されます。

このプロパティの詳細は、フィルタ・バー・プロパティを参照してください。

  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. フィルタ・バーで、「フィルタ・バー・メニュー」をクリックします「フィルタ・バー・メニュー」アイコン
  3. 「ダッシュボード・フィルタに移動」にカーソルを合せ、レイアウト・オプションをクリックして選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

フィルタ・バーでのパラメータの使用

フィルタ・バーにパラメータを追加すると、ワークブック全体または個々のキャンバスにパラメータ値を設定できます。

ノート:

パラメータをフィルタ・バーのワークブック(固定)フィルタまたはキャンバス(固定解除)フィルタとして追加すると、列セレクタとして機能します(データはフィルタされません)。
フィルタ・バーでパラメータを使用しても、標準フィルタと同じ機能は提供されません。たとえば、「除外」、「Null」または「値の限定」の機能は提供されません。
パラメータを作成してワークブック・フィルタにバインドすることもできます。パラメータの作成およびワークブック・フィルタへのバインドを参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「データ・パネル」で、「パラメータ」をクリックします。
  3. パラメータをフィルタ・バーにドラッグ・アンド・ドロップします。
    フィルタ・バーに追加されたパラメータ

  4. 「保存」をクリックします。