設定アシスタントの概要

設定アシスタントは、Oracle Salesの多くの設定を処理します。情報を入力すると、アシスタントにより、初期設定の多くを完了するプロセスが実行されます。

ノート: 既存の顧客の場合は、アシスタントが実行する設定をすでに完了している可能性があります。

次の表に、設定アシスタントを使用して初期設定を自動化するステップを示します:

ステップと説明 詳細の参照先
ステップ1

必要な情報を収集します。説明は、設定アシスタント・ウィザード自体およびダウンロード可能なExcelスプレッドシートで入手できます。

設定アシスタントUIでデータを直接入力するか、スプレッドシートからデータをインポートした後に、設定アシスタントを実行します。

参照項目: 設定アシスタントの実行
ステップ2

設定アシスタントで「商談所有者別予測」を有効にした場合は、アプリケーション内部で必要となる1回かぎりの手動設定を完了する必要があります。ディメンションを使用していない場合でも、営業テリトリ・ディメンションを有効にします。

参照項目: 商談所有者別予測が有効化されている場合の1回かぎりの手動ステップの完了

注意: 設定アシスタントを最大5回実行して情報を追加できますが、最初に入力した内容の大部分の変更には使用できません。たとえば、後続の実行では、会社情報や会計カレンダ期間、販売カタログのルート、リソース階層の最上位に割り当てる個人は更新できません。これらの修正には、手動設定タスクを使用する必要があります。

設定アシスタントは、営業のスタンドアロン実装、および他のOracle Fusion Cloudアプリケーションをすでに実装した後の実装に使用できます。

設定アシスタントが完了すること

この表は、設定アシスタントに入力する情報、アシスタントで実行されること、およびアプリケーション自体で完了する必要があるその他のタスクの概要を示しています。

設定アシスタントのセクション、入力および処理 詳細の参照先
会社情報

会社名、番地、国および企業通貨を入力します。設定アシスタントで、Oracle Fusion Cloudアプリケーションに必要な基本的な企業体系が作成されます。

参照項目:

会計カレンダ

入力に基づいて、設定アシスタントで、売上予測、目標およびレポートの期間が作成されます。

参照項目: 営業の会計カレンダの概要

地理

ビジネスを行う国の参照地理データをインポートし、それらの国の住所マッピングを有効にできます。

後の実行でさらに多くの国をインポートできます。

営業UIのUI検証を設定し、「地理の管理」設定タスクを使用してさらに多くの国をインポートできます。

参照項目: 地理の概要

営業リソース階層の最上位

最高経営責任者の名前、Eメール・アドレスおよびリソース組織名を入力します。CEOが営業アプリケーションを使用しない場合でも、階層の最上位に設定すると、リソース階層の下位の残りの部分をより簡単に作成できます。

営業はリソース組織階層からリソース階層を作成するため、マネージャごとにリソース組織名を入力する必要があります。リソース組織名は実際の組織に対応している必要はないため、CEOには会社名を入力できます。

CEOの名前とリソース組織名の両方が営業リソース・ディレクトリに表示されるため、これらを営業組織に表示する方法で入力してください。

アカウントが作成されると、アプリケーションからユーザーにEメール通知が送信されます。CEOにスパムが送信されないようにする場合は、ダミーのEメール・アドレスを入力します。

後の実行では、設定アシスタントでこの情報を更新することはできません。

CEOを作成した後、残りのユーザーをインポートするか、UIで手動で作成する必要があります。

参照項目:

販売カタログ・ルート製品グループ

アシスタントによって、販売カタログの最上位ノードが作成されます。また、単位を含む製品を作成するためのすべての前提条件も作成されます。

後の実行では、設定アシスタントでこの情報を更新することはできません。

残りのカタログは、UIまたはインポートを使用して、営業で作成する必要があります。追加の単位を作成する必要がある場合もあります。たとえば、アプリケーションでUnitは作成されますが、Eachは作成されません。営業担当が商談での製品の入力にEachを使用できるようにする場合は、単位の管理タスクを使用して単位を作成する必要があります。

参照項目:

リソース・ロールおよびロールのマッピング

アシスタントのエントリでは、追加のリソース・ロールおよび付随するロール・プロビジョニング・ルールを作成できます。たとえば、営業組織に営業サポート・エージェントが含まれる場合、ここでリソース・ロール名を入力し、そのタイトルで営業担当にプロビジョニングするジョブ・ロールを選択します。アシスタントでは、付随するロール・プロビジョニング・ルールが自動的に作成されます。

後の実行でリソース・ロールをさらに追加できます。

追加のリソース・ロールとロール・プロビジョニング・ルールを手動で作成することもできます。

設定アシスタントによる営業ユーザーの作成準備

商談

営業プロセスを営業担当に示すデフォルトの販売方法を設定します。事前に追加の販売方法を作成しないかぎり、標準または短期という2つの事前定義済販売方法の1つのみを選択できます。

選択した販売方法の営業ステージの名前の編集、新しい営業ステージの追加、または順序の変更を行うことができます。

デフォルトでは、営業担当がUIで商談をクローズするときに、受注/失注事由とプライマリ競合相手の両方を入力する必要があります。営業担当が商談をオープンすると、商談作成日の20日後が商談のデフォルトのクローズ日として自動的に入力されます。これらのデフォルトは変更できます。

アシスタント外で、商談ステータス、受注/失注事由および追加の販売方法のステップを完了する必要があります。

設定アシスタントと商談

競合相手

失注した商談をクローズするときに営業担当が入力できる競合相手を作成できます。アシスタントで、組織規模、事業分野、脅威レベルなどの基本情報を入力します。

後の実行で競合相手を作成することも、「競合相手」作業領域で競合相手を作成することもできます。

プロファイル・オプションを設定して、商談がクローズされたときに競合相手の入力を必須にできます。

競合相手のリストのレビューと追加の競合相手の作成

設定ユーザー

設定を支援してもらう他のユーザーを作成します。アプリケーションによって、アカウントが作成されたことが自動的にEメールで設定ユーザーに通知され、設定ユーザーはパスワードを設定できるようになります。ユーザー名は、デフォルトでEメール・アドレスに設定されます。

後続の実行で追加の設定ユーザーを作成できます。「ユーザーの管理」タスクを使用して、UIで追加の設定ユーザーを作成することもできます。

設定ユーザーの作成

商談所有者別予測

営業組織の個々の営業担当が自分の商談をすべて所有し、商談を予測して管理チェーンに渡す場合は、このオプションを選択します。

組織が地理、製品、産業または他のテリトリ・ディメンションを使用して営業担当を商談に割り当てる場合は、このオプションを選択しないでください。かわりに、予測を設定する必要があります。

アシスタントの最初の実行後に設定を変更することはできません。

アシスタントでオプションを選択し、商談所有者別予測が有効化されている場合の1回かぎりの手動ステップの完了というトピックの説明に従って営業テリトリ・ディメンションを有効にします。この手動設定は、テリトリ・ディメンションを使用していない場合でも、アプリケーションの内部で必要になります。

ユーザーを作成してインポートした後、いくつかのプロセスを実行して、リソースと営業テリトリの両方の階層を更新する必要があります。
  • 待ち状態のLDAP要求の送信
  • 個人検索キーワードの更新
  • レポート階層生成
  • ユーザーGUIDの同期化
  • 「リソースからのテリトリのリフレッシュ」プロセス

適応型検索

適応検索により、Redwood UXのSalesのすべての検索が強化されます。適応型検索を有効にするすべての営業オブジェクトを選択します。

後の実行では、設定アシスタントで追加のオブジェクトを有効にできません。

アシスタントは必要な索引付けプロセスを実行し、1時間ごとに索引リフレッシュをスケジュールします(適応型検索の完全公開の実行に相当)。

適応型検索でさらに多くのフィールドを検索可能にできます。

「設定および保守」の「適応型検索の構成」タスクを使用して、REST APIおよびその他の製品で使用するその他のオブジェクトを有効にすることもできます。