Exadata VMクラスタでのデータベース・トポロジのビジュアル化
VMクラスタ・ターゲットのホーム・ページでは、関連するExadataインフラストラクチャ・ターゲットに対してExadata管理パックが有効になっている場合、「データベース」タブに、2つの追加のデータベース・トポロジ・セクションが含まれます:
- データベース・インベントリ
- データベース・インベントリの詳細
トピック:
VMクラスタのホームページに移動するステップは、『Oracle Exadata CloudのためのOracle Enterprise Manager』の「Exadata Cloudターゲットの検出」を参照してください。

データベース・インベントリのビジュアル化
「データベース」タブのデータベース・インベントリ・セクションには、ルートのデータベース・バージョンからOracleホームを経由してOracleホーム内に存在するデータベースの総数まで、VMクラスタのデータベース・トポロジをたどるサンキー・ダイアグラムが示されます。リソース階層のデータは、Oracle Cloud Infrastructure REST APIを使用して取得されます。『Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure』の「VMクラスタの管理」を参照してください。
次のノードおよびリンクは、サンキー・ダイアグラムで使用できます:
- ノード: 各ノードは、1つの論理データベース分類を表します:
- メジャー・データベース・バージョン: Oracle Databaseのメジャー・リリースを表します。たとえば、バージョン19c、23aiなどです。
- マイナー・データベース・バージョン: メジャー・リリース内のOracle Databaseリリース更新およびパッチ・レベルを表します。たとえば、19.9.0.0.0です。
- Oracleホーム: 特定のデータベース・バージョンのソフトウェア・バイナリおよび関連ファイル用にインストールされたOracleホーム。たとえば、dbhome-2021、dbhome-2023です。
詳細は、「Exadata Cloud InfrastructureシステムでのOracle Databaseホームの作成」を参照してください。
- データベース/CDB数: それぞれのOracleホームに関連付けられたプラガブル・データベース(PDB)または非コンテナ・データベースをホストできるコンテナ・データベース(CDB)の総数。この数には、Oracle Enterprise Managerで検出されない場合でも、VMクラスタ上のすべてのCDBおよび非CDBが含まれます。
- PDB数: 関連付けられたCDB内のPDBの数
- リンク: 各リンクは、接続するノード間の関係を表します。リンクの幅は、リンクに関連付けられたコンポーネントの数に比例するため、リンクが太いほど、リンクによって表されるコンポーネントの数が多くなります。
- 初期リンク: 特定のメジャー・バージョンに属するデータベースの合計数が表示されます
- メジャー・データベース・バージョンからマイナー・バージョン: Oracle Databaseのメジャー・バージョンとマイナー・バージョン間の関係を示します
- マイナー・データベース・バージョンからOracleホーム: 特定のバージョンから対応するOracleホームへの関連付けを示します
- Oracleホームからデータベース/CDB数: Oracleホームとホームにデプロイされたデータベースとの関連付けを示します
- CDB数からPDB数: CDBから各CDB内のPDBへの関係を示します
- 最終リンク: Oracle CloudにデプロイされたPDBの数が表示されます
次の例の図は、メジャー・バージョンが19cであるデータベースと、メジャー・バージョンが23aiであるデータベースが多数存在することを示しています(両方の初期リンクが太いため)。また、4つのCDBがOracleホームdbhome-192..に関連付けられており、それら4つの各CDBに、それぞれ2つ、4つ、6つおよび2つのPDBが関連付けられていることも示しています。

データベース・インベントリの詳細の分析
前述のサンキー・ダイアグラムで個々のノードを選択すると、データベース・インベントリの詳細セクションの表が対話形式でフィルタ処理され、データベース・トポロジの特定のサブセクションのより詳細な分析が示されます。表には、次の列があります。
- 階層: メジャー・データベース・バージョン、マイナー・バージョン、Oracleホーム、データベース/CDBおよびPDBのネストされた関係(該当する場合)を表します。
- 階層の最後の1つまたは2つのノードには、データベース/CDBまたはPDBのフルネームが表示されます。
- データベース/CDBがEMで検出された場合、その名前はホーム・ページにハイパーリンクされます。
- データベース/CDBがEMで検出されない場合は、ターゲットがOracle Enterprise Managerで管理されていないことを示す警告アイコンがその名前の横に表示されます。このようなCDBの下にあるPDBはすべて、管理対象外として扱われます。警告アイコンは、Oracle Enterprise Managerによってモニタリングされていないデータベースの特定に役立つように、階層の最上位レベルの祖先まで表示されます。
- フィルタは「階層」列に適用され、部分文字列による検索が可能です。
- 階層の最後の1つまたは2つのノードには、データベース/CDBまたはPDBのフルネームが表示されます。
- バージョン: 行に表示される各Oracleホーム、データベース/CDBおよびPDBのマイナー・バージョンを表します
- ホーム: 行に表示されるデータベース、CDBまたはPDBのOracleホームを表します
- CDB: 行がPDBに対応している場合、この列には対応するCDBの名前が表示されます。
次の例は、メジャー・バージョン・ノード19cおよび23aiが展開されたときの階層を示しています。この表は、19cバージョンの階層にある2つのCDB utcpsa_uおよびDB242310_s5n_seaの詳細を表示することで、サンキー・ダイアグラムを補完しています。CDB utcpsa_uとそのPDB utcpsa_u..._UTCPSA_PDB1はOracle Enterprise Managerで検出されているため、それぞれの各ホームページへのリンクが提供されています。CDB DB242310_s5n_seaとそのPDBは検出されていないため、そのPDBはUnmanaged PDB(2)として表示されています。
