3.8 Spatial Studioの「コンソール」ページ

「コンソール」ページでは、Spatial Studioのステータスとアクティビティをモニターできます。サーバー・ログの表示、グローバル・システム構成の変更、カスタム・ベースマップの管理および安全ドメインの構成も行うことができます。

「コンソール」メニュー・リンクから「コンソール」ページに移動します。

ノート:

Spatial Studioの管理者としてログインしている場合は、サポートされているすべての「コンソール」メニュー・オプションにアクセスできます。それ以外の場合は、「設定」および「セキュリティ」セクションの「マップ記号」および「アクセス・トークン」オプションにのみアクセスできます。
「コンソール」ページのレイアウトは次のとおりです:

図3-55 「コンソール」ページ

図3-55の説明が続きます
「図3-55 「コンソール」ページの説明
Spatial Studioのコンソール・ページには、次のセクションがあります。

設定

  • 一般: このスライダを使用すると、GeoCodingサービスURL、ジオコード・バッチ・サイズおよびStudioサーバーで使用されるWebプロキシを変更できます。また、アプリケーションのフロントエンド・ブランド領域をカスタマイズすることもできます。
  • GDALインストール情報: このスライダでは、GDAL SDKとOracle Instant Clientのインストールを確認でき、これらのインストールについてサーバー上の場所のパスを表示できます。
  • 安全ドメイン: このスライダでは、Studioアプリケーションから様々なタイプのリソースを安全にロードできるとみなされるドメイン(ホスト名またはIPアドレス)のホワイト・リストを管理できます。詳細は、「安全ドメインの管理」を参照してください。
  • ベースマップ: このスライダでは、既存のカスタム・ベースマップをすばやく表示したり、カスタム・ベースマップを追加または編集できます。カスタム・ベースマップは、ラスター・タイルまたはベクター・タイルのいずれかで構成でき、通常はサード・パーティのタイル・サーバーでホストされます。また、WMS OGC Webサービスを使用してカスタム・ベースマップを作成することもできます。
  • Cesiumベースマップ: このスライダでは、3D Cesiumマップのビジュアライゼーション専用に使用される既存のカスタム・ベースマップをすばやく表示できます。また、3Dマップのビジュアライゼーションで使用される新しいベースマップを追加することもできます。
  • マップ記号: このスライダでは、Spatial Studioでカスタム・マップ記号をアップロードできます。このオプションは、Spatial Studio管理者と通常のユーザーの両方で使用できます。

ノート:

「ベースマップ」および「Cesiumベースマップ」に表示される各ホスト・エントリは、「安全ドメイン」リストのエントリの1つとして存在する必要があります。ホスト・ベースマップが「安全ドメイン」リストに存在しないドメインからのものである場合、マップをビジュアル化するとベースマップが正しくレンダリングされないことがあります。

セキュリティ

  • アクセス・トークン: このスライダを使用すると、様々なタイプのアクセス・トークンを作成できます。このオプションは、Spatial Studio管理者と通常のユーザーの両方で使用できます。

    詳細は、「Spatial Studioのトークンについて」を参照してください。

  • ファイルセット・トークン: このスライダでは、既存のファイルセット・トークンを表示でき、新しいファイルセット・トークンの作成もできます。

    詳細は、「ファイルセット・トークンの生成」を参照してください。

メンテナンス

  • 座標系キャッシュのリフレッシュ: リポジトリ・データベース・スキーマでサポートされている空間参照Well-Known Text (WKText)定義のテキスト索引を再構築する必要がある場合にのみ使用します。シェイプファイル・アップロードでは、このWKText索引を使用して最適なSRIDが自動的に照合されます。
  • メタデータのキャッシュのリフレッシュ: Spatial Studioでは、通常、データセット、接続およびプロジェクトの定義などの、頻繁に使用されるすべてのメタデータがキャッシュされます。まれなイベントで一部のキャッシュされたメタデータが失効したり、同期しなくなったりした場合に、キャッシュ全体をリフレッシュする必要がある場合があります。
  • 通知: このオプションを使用して、1つ以上のシステム通知を設定できます。これらの通知は、ユーザーがログインすると、Spatial Studioアプリケーションの上部に表示されます。

モニタリング

  • サーバー・ステータス: このセクションには、Spatial Studioサーバーの一般的な状態およびシステム・ステータスに関する読取り専用情報が表示されます。
  • キャッシュ・ステータス: このセクションには、Spatial Studioで管理されるキャッシュの詳細が表示されます。
  • サービス・ログ: このセクションでは、必要な数のサーバー側ログをロードおよび表示できます。乱雑さを減らすために、目的のロギング・レベルを使用して結果をフィルタできます。管理者は、ロギング・レベルの変更もできます。詳細は、「サーバー・ログの表示と管理」を参照してください。

クラスタ・デプロイメントでは、前述のオプションではいずれも、現在のセッションが接続されている特定のSpatial Studioインスタンスの情報のみが表示されます。

3.8.1 カスタム・ブランディングの構成

Spatial Studio管理者は、Spatial Studioのブランド・マネージャ機能を使用して、ブランド・ロゴをアップロードすることや、必要に応じてアプリケーション・タイトルを変更することができます。

次の手順で、カスタム・ブランディングを構成できます。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」「一般」をクリックします。
    「ブランド・マネージャ」スライダが開きます。

    図3-56 カスタム・ブランドの構成



  3. 「バナー・スタイル」ドロップダウン・リストから「カスタム」を選択します。
    次の2つのバナー・スタイルがサポートされています:
    • デフォルト: これは、Oracleブランディングを使用するデフォルト構成です。
    • カスタム: カスタム構成により、お客様の組織のブランディングを適用できます。
  4. 必要に応じて「アプリケーション・タイトル」を変更します。
    デフォルト値は「Spatial Studio」です。
  5. お客様独自のアプリケーション・ロゴをアップロードします。
  6. お客様のアプリケーション・ロゴ名を入力します。
  7. 変更内容をプレビューし、「変更の保存」をクリックします。
    なお、カスタム・ブランドの変更内容を表示するには、ページを更新する必要があります。

3.8.2 Zipアップロード設定の構成

Spatial Studioでは、zipファイルをアップロードすることでデータセットを作成できます。Spatial Studio管理者は、これらのzipファイルについてサイズ制限を設定できます。

次の手順を実行して、zipアップロード設定を変更します。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」「一般」をクリックします。
    「一般」スライダが開きます。
  3. 次のように、「拡張設定」縮小アイコンをクリックして「Zipアップロード設定」を開きます。

    図3-57 Zipアップロード設定



  4. 必要に応じて、次のデフォルト構成オプションを変更します。
    • 最大増加乗数: ファイルを大きくするときに使用できる乗数の最大値。
    • アイテムの最大解凍サイズ(MB): zipファイル内のアイテムの最大サイズ。
    • 解凍後の最大合計サイズ(MB): zipファイルの最大サイズ(そのエントリがすべてディスクに解凍されたとき)。
  5. 「変更の保存」をクリックします。

3.8.3 Webプロキシの構成

Spatial Studioサーバーがファイアウォールより後ろで実行されている場合は、お客様のWebアプリケーションでWebプロキシ・サーバーを構成できます。

なお、Webプロキシ設定がバックエンドJavaサーバーに影響するのは、それがHTTPを介して外部サービスまたはデータソースにアクセスする必要があるときのみです。そのような例の1つは、データセット内のアドレスをジオコーディングするために使用されるOracle Maps Cloud Serviceです。Spatial Studioがファイアウォールより後ろで実行されている場合は、Webプロキシ設定を使用して、パブリック・インターネット上で実行されているOracle Mapsサービスにアクセスします。

Webプロキシ・サーバーを構成するには、次の手順を実行します。
  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」「プロキシ」をクリックします。
    次のように「プロキシ」スライダが開きます:

    図3-58 Webプロキシの構成



  3. 「プロキシの使用」スライダをオンにします。
  4. 「プロキシ・サーバー」の詳細を入力します。
  5. 「プロキシ・サーバー・ポート」に入力します。
  6. オプションで、「非プロキシ・ホスト」に入力します。
  7. オプションで、「プロキシにはログインが必要です」トグルをオンにします(該当する場合)、「プロキシ・ユーザー名」/「プロキシ・ユーザー・パスワード」資格証明を指定します。
  8. 「変更の保存」をクリックします。

3.8.4 サービスURLの構成

管理者ユーザーである場合は、ジオコーディングおよびルーティングのタスクを実行するために、Spatial Studioでこれらのサービス用のURLを構成できます。デフォルトのURLをお客様独自のサービスURLに置き換えることを選択できます。
  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」「サービス」をクリックします。
    次のように「サービス」スライダが開きます:

    図3-59 サービスURLの構成



    デフォルトのジオコーディングおよびルーティング・サービスURLは、前の図のようになります。

  3. オプションで、必要に応じて次のサービスのデフォルトURLを変更します。

    ジオコーディング・サービス

    1. 「ジオコーディング・サービス」ドロップダウンをクリックし、「カスタム」を選択します。
    2. お客様独自のジオコーディング・サービスURLを入力します。
    3. 必要に応じて、「ジオコーディング・バッチ・サイズ」を変更します。
    4. 「テスト」をクリックして接続を検証します。

    ルーティング・サービス

    1. 「ルーティング・サービス」ドロップダウンをクリックし、「カスタム」を選択します。
    2. お客様独自のルーティング・サービスURLを入力します。
    3. 「テスト」をクリックして接続を検証します。
  4. 「変更の保存」をクリックします。

3.8.5 マップ記号のアップロード

カスタム・マップ記号(またはアイコン)と3Dモデル(.glb形式)をアップロードして、マップまたはCesiumマップのビジュアライゼーションで使用できます。Spatial Studioリリース24.1以降では、管理者に加えて、有効なすべてのSpatial Studioユーザーも独自のカスタム・マップ記号をアップロードおよび管理できます。

また、次の点にも注意してください。

  • アップロードされたすべてのシンボルには、グローバルに一意のIDが割り当てられます。アプリケーションは常に、名前ではなく一意のIDを使用して記号を参照します。記号の名前は、アプリケーションでの表示目的でのみ使用されます。
  • 通常のユーザー(管理者以外)がマップ記号をアップロードすると、その記号は、その特定のユーザーに対してのみ表示およびアクセス可能になり、パブリックにはなりません。
  • 管理者がマップ記号をアップロードすると、その記号は組織内のすべてのユーザーが読取り専用でアクセスできます。記号は、通常のSpatial Studioユーザーの記号リストに、独自の記号とともに表示されます。
  • 通常ユーザーは、独自のカスタム・マップ記号のみを名前変更および削除できます。
  • 2人の異なるユーザーが同じ名前のイメージ・ファイルをアップロードした場合、各記号は一意のIDによって参照されるため、上書きされません。
  • 所有者がカスタム・マップ記号を削除しようとすると、Spatial Studioは参照チェックを実行して、特定の記号がマップ・ビジュアライゼーションで使用されていないことを確認します。
  • 「記号IDのコピー」オプションは、ユーザーが異なるカスタム記号を明示的に割り当てて、異なるデータ・グループに適用する場合に使用できます。この場合、記号IDをソース・データ表の独自の列に格納する必要があります。

次のステップでは、カスタム・マップ記号をSpatial Studioに追加できます。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」「マップ記号」をクリックします。
    次のように、「マップ記号」スライダが開きます。

    図3-60 マップ記号のアップロード

    図3-60の説明が続きます
    「図3-60 マップ記号のアップロード」の説明
  3. 「カスタム記号」縮小アイコンをクリックして、「記号のアップロード」をクリックします。
  4. アップロードに必要なイメージ・ファイルをシステム内で選択します。
    次の点に注意してください。
    • .png.gif.jpg.glbファイル形式のみがサポートされています。
    • 各ファイルのサイズは2MBを超えることはできません。
  5. 必要に応じて、「記号名」を変更します。
  6. submit_iconをクリックして、カスタム・マップ記号を追加します。
    アップロードすると、新しい記号を使用して、マップ・ビジュアライゼーションでデータ・ポイントをスタイル設定できます。詳細は、「マップ・レイヤーへのカスタム・マップ記号の適用」を参照してください。

3.8.6 安全ドメインの管理

管理者は、カスタム・ベースマップまたはWMSサービスのドメインをSpatial Studioアプリケーションのコンテンツ・セキュリティ・ポリシー・ディレクティブに追加できます。

または、既存の安全ドメインを編集または削除できます。

ノート:

安全ドメイン・リストに変更を加えた場合は、ブラウザ・ページをリフレッシュまたはリロードして、新しいコンテンツ・セキュリティ・ポリシーを再ロードすることが重要です。
  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」の下の「安全ドメイン」をクリックします。
    Spatial Studioがアクセスできる安全ドメインのリストは、次のように表示されます。

    次のアクションのいずれかを選択できます。

    • 安全ドメインの追加
      1. 「追加」をクリックします。

        安全ドメイン表リストの最後に新しい行が追加されます。

      2. 空の新しい行の「ドメイン名」セルをダブルクリックして、新しいドメインを入力します。

        リソースをフェッチする外部URL (つまり、プロトコル、ホスト名またはIPアドレスおよびポート)のドメイン部分のみを入力してください。たとえば、https://wms.mycompany.com:8080またはhttps://wms.mycompany.comです。

        プロトコルはドメインの一部であり、リモート・サービスのURLに基づいている必要があります。たとえば、WMSデータ・ソースまたはカスタム・ベース・マップをSpatial Studioで定義し、WMSサーバーまたはカスタム・ベース・マップのタイル・サーバーへのURLがhttps://で始まる場合、https://を使用する必要があります。http://で始まる場合は、http://を使用します。両方のプロトコルが使用されている場合(あるプロトコルはあるリソースをフェッチするために使用され、別のプロトコルは別のタイプのリソースに使用されている場合があります)、ドメインを2回追加する必要があります。1つはhttp://プロトコル、もう1つはhttps://プロトコルです。Spatial Studioは、リストに追加した値に基づいて、安全ドメイン検証を厳密に実行します。

      3. 適切なチェック・ボックスを選択します。

        チェック・ボックスは、コンテンツ・セキュリティ・ポリシーのフェッチ・ディレクティブを表します。

        • 接続:これはCSPのconnect-srcディレクティブに対応し、Spatial Studioがスクリプト・インタフェース(AJAXコールなど)を介してドメインと対話できるかどうかを示します。
        • イメージ:これはCSPのimg-srcディレクティブに対応し、Spatial Studioがドメインからイメージをフェッチできるかどうかを示します。
        • スクリプト:これはCSPのscript-srcディレクティブに対応し、Spatial Studioが指定したドメインによってホストされるスクリプトのインポートまたはロードを許可するかどうかを示します。
        • フォント:これはCSPのfont-srcディレクティブに対応し、Spatial Studioが指定したドメインからフォント・データをロードできるかどうかを示します。
        • CSSスタイル:これはCSP style-srcディレクティブに対応し、Spatial Studioが指定したドメインからスタイルシートをロードできるかどうかを示します。

        特定のドメインからフェッチするリソースのタイプを理解することが重要です。たとえば、「スクリプト」チェック・ボックスを選択すると、ブラウザでドメインからJavaスクリプト・タイプのリソースをフェッチできるようになることを意味します。

        WMSデータ・ソースに安全ドメインを追加する場合は、次のチェック・ボックスを有効にする必要があります。

        • 接続:これは、Spatial StudioがリモートWMSデータ・ソースと対話して、AJAXコールを使用してその機能を確認する必要があるために必要です。
        • イメージ:これは、最終的にSpatial StudioがリモートWMSサーバーから個々のWMSマップ・イメージをフェッチする必要があるために必要です。

        チェック・ボックスを選択すると、ドメインURLが、対応するCSPディレクティブに対して許可されているすべてのURLのリストに追加されます。たとえば、ドメインhttps://www.mycompany.comが、「接続」チェック・ボックスが選択された安全ドメインとして追加されているとします。次に、Spatial Studioをリロードすると、ブラウザによってロードされたCSPヘッダーに、connect-srcディレクティブのドメイン値のリストにhttps://www.mycompany.comが含まれるようになります。

      4. 「変更の保存」をクリックします。
      5. ブラウザ・ページをリフレッシュまたはリロードしてください。
    • 安全ドメインの編集
      • 必要な安全ドメイン表の行をダブルクリックして、必要な詳細を編集します。
      • 「変更の保存」をクリックします。
      • ブラウザ・ページをリフレッシュまたはリロードしてください。
    • 安全ドメインの削除
      • 表内の必要な安全ドメイン行をダブルクリックします。
      • close_iconをクリックし、「OK」をクリックして削除を確認します。
      • 「変更の保存」をクリックします。
      • ブラウザ・ページをリフレッシュまたはリロードしてください。

3.8.7 カスタム・ベースマップの追加

次の手順で、カスタム・ベースマップを追加できます。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」でベースマップをクリックします。
    使用可能なすべてのベースマップがリストされる、ベースマップウィンドウが開きます。
  3. ベースマップの追加をクリックし、次のいずれかのベースマップ・タイプをクリックします。
    • XYZラスター・タイル
    • OGC WMS
    • ベクター・タイル
  4. 選択したベースマップ・タイプについて「名前」および「URL」に入力します。
  5. オプションで、帰属および「APIキー」に入力します。

    ヒント:

    すべての必須フィールドに入力した後は、クイック・ビューをクリックするとそのベースマップをプレビューできます。
  6. 「保存」をクリックしてベースマップを追加します。
    例として、次の図にOGC WMSベースマップ構成ウィンドウを示します。

    図3-62 OGC WMSマップの追加

    図3-62の説明が続きます
    「図3-62 OGC WMSマップの追加」の説明

    ノート:

    Spatial Studioアプリケーションがベースマップに必要なサービスにアクセスできるようにするために、「安全ドメイン」にそのドメイン名を追加することが重要です。

3.8.8 カスタム・ベースマップの編集

次のステップを使用すると、カスタム・ベースマップを編集できます。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」でベースマップをクリックします。
    使用可能なすべてのベースマップがリストされる、ベースマップウィンドウが開きます。
  3. 必要なカスタム・ベースマップに対してadditional_options_iconをクリックし、コンテキスト・メニューから「編集」をクリックします。

    ノート:

    「編集」は、事前定義済のSpatial Studioマップでは無効になっています。
    次のように、カスタム・ベースマップ構成の詳細が編集のために表示されます。

    図3-63 カスタム・ベースマップの編集

    図3-63の説明が続きます
    「図3-63 カスタム・ベースマップの編集」の説明
  4. 「名前」「属性」「URL」「APIキー」などの必要なパラメータを変更します。
  5. 「保存」をクリックします。
    カスタム・ベースマップの詳細が変更され、更新内容が「ベースマップ」ウィンドウに表示されます。

3.8.9 システム通知の管理

Spatial Studioの管理者は、システム通知を作成、編集または削除できます。

Spatial Studioでは、次の2つのタイプの通知がサポートされています:

  • バナー: これらの通知は通常、計画停止時間、スケジュールされた更新などの情報メッセージを表示するために使用されます。バナー・タイプの通知は、組込みのSpatial Studioアプリケーション・バナーのすぐ上にあるWebアプリケーション・ページの上部に表示されます。
  • 致命的問題: これらは、緊急の問題や違反について調査されている場合など、Spatial Studioサーバーがリクエストを処理していない場合に表示されるメッセージです。

次のステップに示すように、システム通知を管理できます:

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「メンテナンス」の下の通知をクリックします。
    通知ウィンドウに、構成されているすべての通知が表示されます。
  3. 次の必要なアクションのいずれかを実行します。
    • 新規通知の作成
      1. 「作成」をクリックします。
      2. 通知タイプを選択します。
      3. バナー通知の重大度有効期限(UTC)およびメッセージを入力します。
      4. 致命的問題のタイトル有効期限(UTC)およびメッセージを入力します。
      5. 「OK」をクリックします。

      通知ダイアログに新しい通知が表示されます。

    • 通知の編集

      メッセージの詳細を編集するには、通知に対してedit_iconをクリックします。

    • 通知の削除

      通知を削除するには、通知に対してdelete_iconをクリックします。

3.8.10 サーバー・ログの表示と管理

サーバーによって生成された最新のログ・メッセージは、いつでもSpatial Studioアプリケーションで表示できます。

こうしたサーバー・ログの表示および管理には、次のステップを実行します。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「モニタリング」の「サービス・ログ」をクリックします。
    次に示すように、「サービス・ログ」スライダが開きます。

    図3-65 サービス・ログ

    図3-65の説明が続きます
    「図3-65 サービス・ログ」の説明
  3. オプションで、次のいずれかのフィールドを構成して、サーバーからフェッチするログをカスタマイズします。
    • 合計エントリ: サーバーからロードされるログのメッセージ数またはレコード数を制限します。
    • エントリの切取り: ONに切り替えると、非常に長い文字列を含むログ・メッセージが表示時に切取りされます。
    • エントリの長さ: 切取りの長さを決定します。
    • ログ・レベルでフィルタ: このドロップダウン・リストを使用すると、サーバー・ログをフィルタして、サーバーから選択したレベル以上の(より重大な性質の)ログのみをフェッチして表示するようにできます。

      サポートされているログ・レベルは次のとおりです:

      • ERROR
      • WARN
      • INFO
      • DEBUG
      • TRACE
    • ログのロード: 前述の構成のいずれかを変更したときには、このボタンをクリックしてサーバーからログをリロードします。
  4. オプションで、「ロギング・レベルの変更」をクリックして、サーバーのロギング・レベルを変更します。
    次に示すように、「ロギング・レベルの変更」ウィンドウが開きます。

    change_log_level.pngの説明が続きます
    図change_log_level.pngの説明

    「ロギング・レベルの変更」ボタンを使用すると、管理者ユーザーはサーバーを再起動することなく、サーバーで使用されるロギング・レベルを動的に変更できます。

    ロギング・レベルの変更は、Spatial Studioサーバーがログに記録するメッセージ数を増減する場合や、特定の問題を診断するために特定の機能領域に応じたDEBUGまたはTRACEレベルのメッセージを生成できるようにする場合に必要になることがあります。デフォルトでは、Spatial StudioはINFOログ・レベルを使用します。これは、レベルINFOWARNまたはERRORで生成されたログ・メッセージのみがログ・ファイルに書き込まれることを意味します(デフォルトの場所は、<OS_USER_HOME_DIR>/.sgtech/logs/sgtech.logです)。

    1. オプションで、次のいずれかの構成を変更します。
      • パッケージ名: 新しいロギング・レベルの影響を受けるサーバーの領域を指定します。ROOT (デフォルト値)を指定すると、新しいロギング・レベルはSpatial Studioサーバーのすべての領域または機能に影響します。ただし、Spatial StudioインスタンスのREST APIエンドポイントに関連する問題をデバッグする場合のoracle.sgtech.jee.APIなど、特定のJavaパッケージ名(おそらくOracle Supportチームからの提案に基づいた名前)を入力することもできます。特定のパッケージ名を入力すると、そのパッケージのコードが実行された場合にのみ新しいログ・レベルが有効になります。
      • 新規ログ・レベル: このドロップダウン・リストでは、サーバーの特定のパッケージまたはサーバー全体に適用する新しいログ・レベルを選択できます(デフォルトはROOT)。
    2. 「OK」をクリックします。
      ログ・ファイルが新しいレベルで記録されたメッセージで満たされるまでに時間がかかる場合があります。

3.8.11 GDALインストール情報の表示

ファイルからデータベースにラスター・イメージをアップロードするには、Spatial StudioでOracle Instant ClientとGDAL SDKを正しく構成する必要があります。「コンソール」ページで、これらのインストールが成功したかどうかを確認でき、これらのインストールの場所を表示できます。

GDALインストール情報を表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「コンソール」ページに移動します。
  2. 「設定」でGDALインストール情報をクリックします。
    次のようなGDALインストール情報スライダが開きます。

    図3-66 GDALインストール情報



    GDAL SDKとOracle Instant Clientのインストールの有無に応じて、対応するメッセージ見つかりましたまたは見つかりませんでしたが表示されます。