3.7 Spatial Studioの「接続」ページ

「接続」ページには既存の接続がすべて表示され、新しい接続を作成することもできます。

次の図に、「接続」ページのレイアウトを示します。

図3-48 「接続」ページ

図3-48の説明が続きます
「図3-48 「接続」ページ」の説明

「接続」ページでは次のアクションを実行できます。

  • 「接続の作成」をクリックすると、新しい接続を作成できます。

    前述の図に示すように、次のソースへの接続を作成できます:

    • Oracle Database: ホスト、ポート、スキーマおよびその他のデータベース認証の詳細を指定する必要があります。
    • Oracle Autonomous Database: ウォレットおよび接続の詳細を指定する必要があります。
    • OGC Web Mapサービス: WMSサービスに接続するためのURLを指定する必要があります。
  • 表示された接続に対してハンバーガ・アイコンをクリックするか、接続行を右クリックすることによって、次のアクションを実行することもできます:
    • プロパティ: 接続のプロパティを表示または変更する場合
    • 編集: 接続の詳細を更新する場合

      ノート:

      「接続」ページでSPATIAL_STUDIO接続を編集することはできません。かわりに、Spatial Studioのリポジトリ・スキーマ・パスワードが変更されている場合を参照してください。
    • 移行: ある環境から別の環境に接続を移行する場合
    • クラウド・ウォレットの置換: Autonomous Database接続のクラウド・ウォレットを置き換える場合
    • 接続のテスト: 接続を検証する場合
    • 削除: すべてのデータセットとともに接続を削除する場合

      ノート:

      SPATIAL_STUDIO接続は削除できません。

3.7.1 Oracle Database接続の作成

Oracle DatabaseスキーマへのSpatial Studio接続を作成できます。

次のステップを実行して、データベースへの接続を設定できます:

  1. 「接続」ページに移動します。
  2. 「接続の作成」をクリックします。
    図3-49で示すように、「接続の作成」ダイアログが開きます。
  3. 接続タイプとして「Oracle Database」を選択し、「次」をクリックします。

    次のように、「接続の作成」ダイアログが開きます:

    図3-50 Oracle Databaseへの接続の作成

    図3-50の説明が続きます
    「図3-50 Oracle Databaseへの接続の作成」の説明
  4. Spatial Studio接続の「名前」を入力します。
  5. 必要に応じて、「説明」を入力します。
  6. データベースの「接続」タイプを選択します。
    サポートされるタイプは次のとおりです。
    • サービス
    • SID
  7. 接続タイプに応じて、「サービス/SID」の値を入力します。
  8. データベースの「ユーザー」の名前およびユーザーの「パスワード」を入力します。

    データベース・ユーザーのパスワードが期限切れになると、Spatial Studioによってスキーマ接続の再確立が求められます。次に、事前に入力されたメタデータ・スキーマの詳細を含む「接続の作成」ダイアログが表示されます。

  9. 「ホスト」および「ポート」の詳細を入力します。
  10. 「OK」をクリックします。
    Oracle Database接続が作成されます。このデータベース・タイプの接続が「接続」ページに表示されます。

3.7.2 Autonomous Databaseインスタンスへのクラウド接続の作成

Autonomous DatabaseインスタンスへのSpatial Studio接続を作成できます。

前提条件として、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)コンソールからAutonomous Databaseインスタンスのウォレットをダウンロードして保存する必要があります。詳細は、クライアント資格証明(ウォレット)のダウンロードを参照してください。

次のステップを実行して、Autonomous Databaseインスタンスへのクラウド接続を設定できます:

  1. 「接続」ページに移動します。
  2. 「接続の作成」をクリックします。
    図3-49で示すように、「接続の作成」ダイアログが開きます。
  3. 接続タイプとして「Oracle Autonomous Database」を選択し、「次」をクリックします。

    「ウォレットのアップロード」ダイアログが開きます。

  4. 保存したウォレット・ファイルをドラッグ・アンド・ドロップするか、クリックしてシステムからウォレットをアップロードします。
  5. 「OK」をクリックします。
    次のように、「接続の作成」ダイアログが開きます:

    図3-51 Autonomous Databaseインスタンスへの接続の作成

    図3-51の説明が続きます
    「図3-51 Autonomous Databaseインスタンスへの接続の作成」の説明
  6. 必要に応じて、デフォルトのSpatial Studio接続の「名前」を変更します。
  7. 必要に応じて、「説明」を入力します。
  8. Autonomous Databaseの「ユーザー」の名前およびユーザーの「パスワード」を入力します。
  9. 適切なサービスをドロップダウン・リストから選択します。
  10. 必要に応じて、「プロキシ・ホスト」および「プロキシ・ポート」の詳細を入力します。
  11. 「OK」をクリックします。
    Autonomous Databaseインスタンスへの接続が作成されます。このデータベース・タイプの接続が「接続」ページに表示されます。

3.7.3 OGC WMS接続の作成

外部OGC (Open Geospatial Consortium) WMS (Web Map Service)サービスへの新しい接続を作成できます。

これにより、マップ・ビジュアライゼーションで使用できるOGC WMSデータセットを作成できます。

WMSサービスまたはサーバーには通常、様々な順序で組み合せることができる多数の個別のマップ・レイヤーが用意されています。使用可能なマップ・レイヤーの詳細リストおよびサポートされている他の多くの重要な機能はすべて、標準のWMS GetCapabilitiesレスポンスを介してWMSサーバーによって通知されます。

新しいWMS接続を作成すると、Spatial Studioは標準のGetCapabilitiesコールを使用して、外部WMSサーバーに対してこのような機能を問い合せます。このような問合せの結果に基づいて、後で、新しいSpatial Studio WMSデータセットの作成時に含める必要がある、必要なWMSマップ・レイヤーを選択できます。

Spatial Studioサーバーがファイアウォールの内側で稼働している場合は、WMS接続を作成する前に、「コンソール」ページ内の「一般」パネルを使用してWebプロキシを構成する必要があります。これは、Spatial Studioがサーバー側からWMSサーバー(同じデータ・センター上またはリモートで実行可能)にアクセスできるようにするためです。

次のステップを実行して、OGC WMS接続を作成できます:

  1. 「接続」ページに移動します。
  2. 「接続の作成」をクリックします。
    図3-49で示すように、「接続の作成」ダイアログが開きます。
  3. 接続タイプとして「OGC Webマップ・サービス」を選択し、「次」をクリックします。

    次のように、「接続の作成」ダイアログが開きます:

    図3-52 OGC WMS接続の作成

    図3-52の説明が続きます
    「図3-52 OGC WMS接続の作成」の説明
  4. 接続の「名前」を入力します。
  5. 必要に応じて、「説明」を入力します。
  6. WMSサービスに接続するWMS URLを入力します。
    また、次の点にも注意してください。
    • 「安全ドメイン」リストに「WMS URL」が追加されていることを確認します。
    • WMS URLには、次の2つの形式のいずれかを使用できます:
      • WMS仕様のバージョンが含まれる、完全なGetCapabilitiesリクエスト(1.3.0をお薦めします)。次に例を示します:

        https://nowcoast.noaa.gov/geoserver/observations/weather_radar/ows?SERVICE=WMS&VERSION=1.3.0&REQUEST=GetCapabilities

      • WMSサーバーのベースURL。次に例を示します:

        https://nowcoast.noaa.gov/geoserver/observations/weather_radar/ows

  7. 必要に応じて、WMSバージョンを選択します。
  8. 「OK」をクリックします。
    OGC WMS接続が作成されます。このwmsタイプの接続が「接続」ページに表示されます。

    また、新しいWMS接続には、使用可能なすべてのマップ・レイヤー(WMSサービスによってホストされる)の名前と、メタデータの一部として、GetCapabilitiesレスポンスに基づいたその他多くの情報が格納されます。

  9. 新しく作成した接続を右クリックし、「接続のテスト」を選択して、接続が正常にテストされていることを確認します。

3.7.4 データベース接続の移行

Spatial Studioの接続は、オンプレミス・データベース環境とクラウド・データベース環境間で移行できます。

オンプレミス・データベースからAutonomous Databaseインスタンスに、またはその逆にデータを移行することが必要になる可能性があります。このようなシナリオでは、データに関連するSpatial Studio接続を新しいターゲット・データ・ソースに移行することもできます。そのため、Spatial Studioでは、以前の接続プロパティを使用して作成されたデータセットを無効にすることなく、引き続き操作できます。

次のステップを実行して、データベース接続を移行できます。

  1. 「接続」ページに移動します。
  2. 必要な接続の「名前」を右クリックします。
    次のように、データベース接続用のコンテキスト・メニューが表示されます:

    図3-53 データベース接続用の移行オプション

    図3-53の説明が続きます
    「図3-53 データベース接続用の移行オプション」の説明
  3. 「移行」をクリックします。
    「データベース接続の移行」が次のように表示されます:

    図3-54 データベース接続の移行

    図3-54の説明が続きます
    「図3-54 データベース接続の移行」の説明

    前述のイメージでは、移行のターゲット環境はデータベース接続の現在のソースによって異なる場合があることに注意してください。次のステップを実行して、当てはまるターゲット環境を構成できます:

    • オンプレミス・データベースからOracle Autonomous Databaseへの移行:
      1. 「次」をクリックし、「ウォレットのアップロード」の詳細を指定します。
      2. 「OK」をクリックし、データベース接続の詳細を指定します。
    • Oracle Autonomous Databaseからオンプレミス・データベースへの移行:
      1. 「次」をクリックし、データベース接続の詳細を指定します。
      2. 「OK」をクリックします。
    接続が新しいデータ・ソースに更新されます。