4.2 マップ・ビジュアライゼーションの使用
Spatial Studioでは、複数のタイプのマップ・ビジュアライゼーションがサポートされています。
次のタイプのマップ・ビジュアライゼーションがサポートされています:
- ジオメトリ・データ・ビジュアライゼーション:
- 点タイプ
- 線タイプ
- ポリゴン/領域タイプ
- GeoRasterデータ・ビジュアライゼーション
- H3集計を使用した六角形データ・ビジュアライゼーション
次の各項では、これらのビジュアライゼーションの開始方法について説明します。
- 点マップのビジュアル化
- GeoRasterデータ・ビジュアライゼーションについて
- H3集計を使用した六角形データ・ビジュアライゼーションについて
- カスタム・マップ・リージョンのビジュアライゼーションについて
- 時空間データセットのビジュアル化
Oracle Spatial Studioリリース23.2.0以降、時空間データセットはCesiumタイムライン・ウィジェットを使用してビジュアル化できます。 - データセットとしてのOGC WMSマップのビジュアル化
マップ上でOGC (Open Geospatial Consortium) WMS (Web Map Service)データセットをビジュアル化できます。 - 風向きアニメーションについて
Oracle Spatial Studioリリース24.2.0以降では、様々な場所間での風の流れの方向を示す風向きアニメーションを作成しビジュアル化できます。
4.2.1 点マップのビジュアル化
親トピック: マップ・ビジュアライゼーションの使用
4.2.2 GeoRasterデータ・ビジュアライゼーションについて
Oracle Spatial Studioを使用すると、Oracle Databaseの空間GeoRasterタイプに格納されているGeoRasterデータをビジュアル化できます。
衛星画像、小型無人機からの航空写真、グリッド入りデータなど、地理参照ラスター・データは、アプリケーションのマッピングに非常に役立ちます。直接分析したり、追加コンテキストの背景マップとしてベクター・データを重ねることができます。GeoRasterデータの詳細は、Spatial GeoRaster開発者ガイドを参照してください。
4.2.2.1 マップ上のGeoRasterデータのビジュアル化
親トピック: GeoRasterデータ・ビジュアライゼーションについて
4.2.3 H3集計を使用した六角形データ・ビジュアライゼーションについて
Oracle Spatial Studioを使用すると、H3 (六角形の階層空間索引)集計とともに六角形を使用して、点タイプのマップ・データをビジュアル化できます。
- より大きな点データセットのパターンまたはクラスタを識別するのに役立ちます
- 六角形セルのように、データの解釈が容易になり、すべての点が六角形の中心点から等距離になります
- 六角形セルは、保持しているデータ点の数に基づいて色分けされるため、データ・パターンを簡単に理解できるようになります
次の各項では、Spatial StudioでH3集計を使用する方法について説明します。
4.2.3.1 H3集計データセットの準備
4.2.3.2 H3集計を使用したデータのビジュアル化
H3集計のデータセットを準備するには、詳細について、H3集計データセットの準備を参照してください。
4.2.4 カスタム・マップ・リージョンのビジュアライゼーションについて
Oracle Spatial Studioを使用すると、多角形タイプのジオメトリをサポートするマップ・レイヤーにカスタム・マップ・リージョンを作成できます。
複数の多角形の形状を選択し、新しいキー値と組み合せることで、新しいマップ・リージョンを作成できます。その後、新しいキー値のこの新しいマップ・リージョンを、他のすべてのカスタム・マップ・リージョンを含むターゲット・データセットに追加または挿入したり、新しいデータセットとして保存できます。
このような新しく作成されたカスタム形状は、ターゲット・データセットの基礎となるデータベース表に保持されるため、他のデータセットと同様にデータ・ビジュアライゼーションまたはレポートに使用できます。
- ソース・データセット(多角形形状を選択してカスタム・マップ・リージョンに結合するデータセット)は、常にOracle Database表に基づいている必要があります。
OracleビューおよびStudioの分析からのデータセットは現在サポートされていません。
- 新しいリージョンは隣接してもしなくてもかまいません。
- ターゲット・データセット(新しく作成したカスタム・マップ・リージョンを格納するデータセット)では、その地理参照系に格納されます。
- ターゲット・データセットは、新しいデータセットにすることも、現在のプロジェクト内の既存のデータセットにすることもできます。新しいデータセットの場合、接続、表名、データセット名、表のキー列名を指定し、新しいリージョンのキー値を指定する必要があります。
- キー値と新しいジオメトリ値のみが新しく作成されたターゲット表に挿入されます。既存のデータセットに新しいリージョンを挿入する場合は、データセットのすべての属性に値を指定することも、必要な属性のみに値を指定することもできます。
- 既存のターゲット・データセットは、次の要件を満たしている必要があります:
- ターゲット・データセットのジオメトリ・メタデータ情報は、SDO_GEOM_METADATAビューで使用できる必要があります。
- ジオメトリ列に空間索引が存在する必要があります。ジオメトリ列に空間索引が作成されていない場合、ターゲット・データ・レイヤーをマップ・ビジュアライゼーション・キャンバスにドラッグできないことに注意してください。
ノート:
リリース22.3より前では、これらのターゲット・データセット要件はSQL文を使用して実装されていました。ただし、リリース22.3以降では、リージョンを格納するために新しいデータセットが作成された場合、Spatial Studioではジオメトリ・メタデータの更新および空間索引の作成が自動的に処理されます。 - 新しいターゲット・データセットの場合、作成後に最初のリージョンが挿入されると、データセットは現在のアクティブなプロジェクトに手動で追加したり、レイヤーとしてマップ・ビジュアライゼーションに追加できます。後続の処理では、この新しいターゲットデータセットは既存のターゲット・データセットとして処理されます。
4.2.4.1 ビジュアライゼーション用のカスタム・リージョンの作成
4.2.4.2 ターゲット・データセットの作成
- Spatial Studioによる: 前の項の新しいターゲット・データセットの作成オプションを参照してください。キー値は対応するジオメトリ(カスタム・マップ・リージョン)のキー列名に格納されるため、ターゲット・データセットのキー列名を指定する必要があります。
- 手動プロセスによる: 次のステップを実行してデータセットを手動で作成します:
4.2.5 時空間データセットのビジュアル化
Oracle Spatial Studioリリース23.2.0以降では、時空間データセットはCesiumタイムライン・ウィジェットを使用してビジュアル化できます。
次の各項では、Cesiumタイムライン・ウィジェットとサポートされるビジュアライゼーションの詳細について説明しています。
- Cesiumタイムライン・ウィジェットの概要
Spatial Studioのリリース23.2以降には、新しいスタンドアロンCesiumタイムライン・ウィジェットが用意されています。 - Cesiumタイムラインの設定の構成
Cesiumタイムラインにはカスタム設定を構成できます。 - マップ・レイヤーとタイムラインについて
時空間マップ・レイヤーとCesiumタイムラインについて詳細に説明します。 - ライブ移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
Spatial Studioでは、ライブ移動オブジェクトをマップでビジュアル化できます。 - ライブの非移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
継続的にリアルタイム・データが挿入されていても、データ・エンティティの場所が変化しない時空間データセットをビジュアル化できます。 - 非ライブの移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
Spatial Studioのマップでは、履歴タイムスタンプ値で移動オブジェクトをビジュアル化できます。 - 非ライブおよび非移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
各行に異なるタイムスタンプ値が含まれていて、その値がエンティティIDでグループ化されていない時空間データセットをビジュアル化できます。 - OGC WMSデータセットの時空間データのビジュアル化
時空間データが含まれているOGC WMSデータセットをビジュアル化できます。 - 時空間データによるGeoJSON URLデータセットのビジュアル化
時空間データが含まれているGeoJSON URLベース・データセットをビジュアル化できます。 - 移動オブジェクト・データセットのアニメーションの構成
移動オブジェクト・データセットの時空間マップ・レイヤーは、Cesiumマップ・イベントに基づいてアニメーション化できます。 - 移動オブジェクト・データセットの時空間マップ・レイヤーの特性
この項では、移動オブジェクトが含まれている時空間データセットをビジュアル化する際のプライマリおよびセカンダリのマップ・レイヤーの明確な特性について説明します。
親トピック: マップ・ビジュアライゼーションの使用
4.2.5.1 Cesiumタイムライン・ウィジェットの概要
Spatial Studioのリリース23.2以降には、新しいスタンドアロンのCesiumタイムライン・ウィジェットが用意されています。
Spatial StudioのCesiumタイムライン・ウィジェットには、次の機能があります:
- データセットのフィルタリング。
- あらゆる種類の時空間データ(ライブ、履歴、移動オブジェクトなど)を制御するハブとして機能します。
唯一の例外は、GeoJSON URLベースのデータセットです。こうしたデータセットはCesiumタイムラインに対応していません。外部URLには時間値に対応するGeoJSONを提供する機能がないことがあり、そのかわりに新しい値を提供するために
x
秒ごとに単にリフレッシュされるためです。 - 異なるデータセット・タイプの複数のレイヤーを一度に追加して、必要に応じて時間同期できるスケーラブルなソリューションを提供します。
次の図は、Spatial Studioのマップ・ビジュアライゼーションでのCesiumタイムライン・ウィジェットを示しています。
Cesiumタイムラインの主な概念は次のとおりです:
- Cesiumタイムラインのモード: タイムラインは、2つの動作モードをサポートします。ライブ・データセットに対応するレイヤーが1つでもタイムラインをリスニングしている場合、動作モードはLIVEです。それ以外の場合、動作モードは常にHISTORICになります。
- Cesiumクロックの開始時刻: 現在のタイムラインの範囲の開始ポイント。これは、Cesiumクロックが刻時を開始する時点です。
- Cesiumクロックの停止時刻: 現在のタイムラインの範囲の終了ポイント。これは、Cesiumクロックが刻時を停止するまでの時点です。ただし、終了に達したときのタイムラインの動作は、モードによって異なります:
- LIVE: タイムラインは、現在時刻に従って開始時刻と停止時刻の値を更新することで進行します。
- HISTORIC: タイムラインは開始時刻にループ・バックします。
- Cesiumクロックの現在時刻: クロックの現在時間枠。Cesiumクロックの開始時刻から始まり、
500ms
ごとに刻時します。オプションで、タイムライン上のポインタを手動でスライドして現在時刻を設定できます。また、時空間データセットのタイプに関して、次の点にも注意してください:
- ライブ時空間データセット: これに該当するデータセットのCesiumクロックの現在時刻の値は、常に現在のUTC時間を指すように構成されます(手動で変更していない場合)。
- 非ライブ時空間データセット: タイムラインに別のデータセットが追加されていない場合、そのようなデータセットのCesiumクロックは、その範囲が自動的にタイムスタンプ列の最小値と最大値に設定され、その最小値からCesiumクロックの現在時刻が開始されます。
- 乗数: クロックが刻時する間隔(
500ms
)を乗算して、それに応じてクロックを早送りまたは早戻しします。 - タイムラインの再生コントロール:
- 一時停止: タイムラインの刻時イベントのアニメーションとイベントのスローを停止します。タイムラインは、現在のタイムライン枠で一時停止します。
- 順再生ボタンと逆再生ボタン: タイムラインを選択した方向にアニメーションして、乗数値(
+/- Multiplier * 500ms
)を含めます
- Cesiumタイムラインの設定: タイムラインの設定を制御できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.2 Cesiumタイムラインの設定の構成
Cesiumタイムラインのカスタム設定を構成できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.3 マップ・レイヤーとタイムラインについて
時空間マップ・レイヤーとCesiumタイムラインについて説明します。
- タイムラインにマップ・レイヤーを追加するには、まず、そのマップ・レイヤーの基礎となるデータセットで時空間を有効にする必要があります。詳細は、「データセットの時空間の有効化」を参照してください。
- その後、次のステップを実行すると、Cesiumタイムラインに1つ以上の時空間マップ・レイヤーを追加できます。
- マップ・ツールバーの「設定」アイコンをクリックし、「タイムラインの表示」トグルを
ON
に切り替えて、マップ・ビジュアライゼーション・キャンバスの下部にCesiumタイムライン・ウィジェットを表示します。 - 次に示すように、マップ・レイヤーのコンテキスト・メニューで「タイムラインに追加」オプションを選択します。
タイムラインにマップ・レイヤーが追加されます。
- マップ・ツールバーの「設定」アイコンをクリックし、「タイムラインの表示」トグルを
- タイムラインに複数のマップ・レイヤーを追加する場合は、次の点に注意してください:
- 該当する各マップ・レイヤーは、個別にタイムライン・イベントに応答します。そのため、マップ・レイヤーごとに独自のプロパティ(リフレッシュ時間など)を設定して、それに応じてリスナー・イベントに応答するように構成できます。タイムライン・イベントは
500ms
の刻時間隔ごとにスローされるため、そうしたイベントに応答するタイミングについて、各レイヤーには独自のリフレッシュ時間(500ms
を超える)を設定できます。 - また、履歴タイムスタンプ値が含まれてるデータセットのマップ・レイヤーの場合、すべてのレイヤーは現在のタイムライン範囲に応じてループ・バックします。これは、タイムラインに追加された最初のレイヤーと一致しますが、タイムライン設定で設定したカスタム範囲にすることもできます。
- ライブ・データセットに対応するレイヤーがタイムラインに追加されると、すでに履歴データセットのレイヤーがタイムラインをリスニングしていても、タイムラインはループ・バックすることなく進行を続けます。
- 該当する各マップ・レイヤーは、個別にタイムライン・イベントに応答します。そのため、マップ・レイヤーごとに独自のプロパティ(リフレッシュ時間など)を設定して、それに応じてリスナー・イベントに応答するように構成できます。タイムライン・イベントは
- すでにタイムラインに追加されているマップ・レイヤーの基礎となるデータセットのプロパティに、次のような変更を加えた場合:
-
- 「時空間の有効化」トグルを無効にする
- 「データはライブです」と「移動オブジェクト」を切り替える
それにより、タイムラインからリスナーが削除されます。このような場合は、タイムラインからレイヤーを削除して、プロパティの変更後に再度追加することをお薦めします。
- 標準フィルタリング・データセットの「時間単位」プロパティを変更すると、その変更はすぐに反映され、マップ・ビジュアライゼーションのフィルタリングは新しい「時間単位」値に従うようになります。
-
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.4 ライブ移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
Spatial Studioのマップでは、ライブ移動オブジェクトをビジュアル化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.5 ライブおよび非移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
継続的にリアルタイム・データが挿入されていても、データ・エンティティの場所が変化しない時空間データセットをビジュアル化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.6 非ライブ移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
Spatial Studioのマップでは、履歴タイムスタンプ値が含まれた移動オブジェクトをビジュアル化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.7 非ライブおよび非移動オブジェクト・データセットのビジュアル化
各行に異なるタイムスタンプ値が含まれていて、その値がエンティティIDでグループ化されていない時空間データセットをビジュアル化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.8 OGC WMSデータセットの時空間データのビジュアル化
時空間データを含むOGC WMSデータセットをビジュアル化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.9 時空間データを使用したGeoJSON URLデータセットのビジュアル化
時空間データを含むGeoJSON URLベースのデータセットをビジュアル化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.10 移動オブジェクト・データセットのアニメーションの構成
移動オブジェクト・データセットの時空間マップ・レイヤーは、Cesiumマップ・イベントに基づいてアニメーション化できます。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.5.11 移動オブジェクト・データセットの時空間マップ・レイヤーの特性
この項では、移動オブジェクトを含む時空間データセットをビジュアル化するときのプライマリおよびセカンダリ・マップ・レイヤーの異なる特性について説明します。
- トレイル・マップ・レイヤーは、メイン・レイヤーに対するセカンダリ・レイヤーとみなされます。マップからメイン・レイヤーを削除すると、トレイル・マップ・レイヤーも自動的に削除されます。
- データセットと同じ名前を共有するメイン・レイヤーは常に点タイプのレイヤーであり、円として、または記号やアイコンを使用してビジュアル化できます。記号を使用すると、Spatial Studioでは、オブジェクトの移動方向に基づいて記号も自動的に回転します。
また、Spatial Studioの現在のリリースでは、自然に北を指す(または上を指す)記号、または固有の方向や角度を表さない記号(丸みを帯びた記号など)のみがサポートされています。
- セカンダリ・レイヤーを非表示に切り替えても、メイン・レイヤーのアニメーションは維持されます。ただし、メイン・レイヤーを非表示に切り替えると、バックエンドから新しいデータがフェッチされないため、トレイル・レイヤーは静止状態のままになります。
- メイン・レイヤーをヒートマップ・タイプまたはクラスタ・タイプに切り替えることはできません。
- スティッキー・ツールチップまたはポップアップは、新しい位置に移動するときに移動オブジェクトに固定できないため、使用できません。
- Spatial Studioは、メイン・レイヤーのデータをバックエンドから常にリフレッシュすることで、移動オブジェクトおよびそのトレイルのアニメーションを駆動します。これは、元表が問い合され、
TIMESTAMP
列に基づいてレコードをフィルタすることによって直近N
秒のデータがフェッチされることを意味します。 - マルチユーザー環境またはマルチビジュアライゼーション環境(あるいはその両方)で作業している場合は、多数のアニメーション・レイヤーのデータ・リフレッシュ問合せでデータベースをオーバーロードしないように注意する必要があります。たとえば、レイヤーによるデータのリフレッシュが頻繁すぎないか、各リフレッシュでフェッチされるデータの秒数が多すぎないか(あるいはその両方)を確認します。
親トピック: 時空間データセットのビジュアル化
4.2.6 データセットとしてのOGC WMSマップのビジュアル化
マップ上でOGC (Open Geospatial Consortium) WMS (Web Map Service)データセットをビジュアル化できます。
この制限を克服するために、Spatial Studioでは通常の背景マップを使用しながら、WMSマップ・イメージをデータセット・レイヤーとして上部に追加できます。WMSイメージは単なる別のデータセットであり、マップ上の別のレイヤーとして表示できるため、レイヤーを簡単に並べ替えたり、他のマップ・レイヤーと同様にWMSイメージの表示を切り替えることができます。
- OGC WMSデータセットは、OGC WMS接続を使用して作成され、Spatial Studioに存在します。詳細は、「OGC WMSデータセットの作成」を参照してください。
- 必要なOGC WMSデータセットが「アクティブ・プロジェクト」ページでプロジェクトに追加されます。
関連トピック
親トピック: マップ・ビジュアライゼーションの使用
4.2.7 風向きアニメーションについて
Oracle Spatial Studioリリース24.2.0以降では、様々な場所間での風の流れの方向を示す風向きアニメーションを作成しビジュアル化できます。
一般に風向きアニメーションと呼ばれますが、このビジュアライゼーションは、動きに基づくあらゆるビジュアライゼーションに適用されます。たとえば、風速の表現、構造プレートの動きの表現や、その他のベクトルベースのシミュレーションに使用できます。次の図では、Spatial Studioにある風向きアニメーション・サンプルを示しています:
これらのビジュアライゼーションは、x (u)
軸とy (v)
軸に沿った風速の入力に基づいています。これらの速度は、イメージ内でエンコードされます(ここでは、赤(R)チャネルと緑(G)チャネルがそれぞれx
とy
の速度を表す)。それらの値は0-255の整数範囲にスケーリングされてマップされ、Rチャネルでu
速度が保持され、Gチャネルでv
速度が保持されます。
したがって、ベース・イメージは、指定されたバウンディング・ボックス(bbox)内の整数経度緯度点それぞれでのu
速度とv
速度のグリッドの役割を果たします。この設定では、ビジュアライゼーションによってマップ上にランダム粒子が生成されて、それらが風速に従ってアニメーション化され、動的な流れのビジュアルが作成されます。
風向きアニメーションのベース・イメージは、NOAAデータセット、またはその他のサポートされているデータ・プロバイダから生成できます(例については、「NOAAデータセットからのベース風向きイメージの生成」を参照)。その後、このイメージをGeoRasterとしてOracle Databaseにロードし、ビジュアライゼーション用の風向きアニメーション・データセットを作成できます。
- NOAAデータセットからのベース風向きイメージの生成
この項では、NOAAプロバイダを使用してベース風向きイメージを生成するためのステップを示します。 - 風向きアニメーション・データセットのビジュアル化
Spatial Studioで風向きアニメーション・ビジュアライゼーションを作成できます。
親トピック: マップ・ビジュアライゼーションの使用
4.2.7.1 NOAAデータセットからのベース風向きイメージの生成
この項では、NOAAプロバイダを使用してベース風向きイメージを生成するためのステップを示します。
親トピック: 風向きアニメーションについて
4.2.7.2 風向きアニメーション・データセットのビジュアル化
Spatial Studioで風向きアニメーション・ビジュアライゼーションを作成できます。
親トピック: 風向きアニメーションについて