ビジネス・イベント・コールバックの指定

ビジネス・イベント・コールバックを指定するには:

  1. 「イベント」セクションの「状態」列で、タスク状態を選択します。「Javaクラス」フィールドは空のままにします。
  2. 「ワークフロー・イベントのトリガー」チェック・ボックスを選択します。これにより、図29-61に示すように、「Javaクラス」列が使用不可になります。各コールバック(OnAssignedなど)は、1つのビジネス・イベント・ポイントに対応しています。ビジネス・イベントが起動されると、イベント詳細にはタスク・オブジェクトおよび一連のプロパティが挿入されます。各プロパティの値は、起動されるイベントの内容に基づいて移入されます。

    図29-61 ビジネス・イベントが選択された状態の「コールバック詳細」ダイアログ

    図29-61の説明が続きます
    「図29-61 ビジネス・イベントが選択された状態の「コールバック詳細」ダイアログ」の説明

    事前にシードされている静的イベント定義言語(EDL)ファイル(JDev_Home\jdeveloper\integration\seed\soa\shared\workflow\HumanTaskEvent.edl)によって、サブスクライブ対象として使用可能なビジネス・イベントのリストが提供されます。これらのビジネス・イベントは、「コールバック詳細」ダイアログ・ボックスで選択したコールバックに対応しています。EDLファイルを参照し、適切なビジネス・イベントをサブスクライブするOracle Mediatorサービス・コンポーネントを作成する必要があります。

    ノート:

    EDLファイルを配置できるようにするには、ファイルベースのMDS接続が必要です。ファイルベースのMDSの場所は、JDev_Home\jdeveloper\integration\seedです。

  3. イベントをサブスクライブできる同じまたは異なるSOAコンポジット・アプリケーションに、Oracle Mediatorサービス・コンポーネントを作成します。
  4. Oracle Mediatorの作成時に、「テンプレート」リストで、「イベントのサブスクライブ」を選択します。
  5. 「追加」アイコンをクリックして、新しいイベントをサブスクライブします。
  6. 「イベント定義」フィールドの右側にある「参照」アイコンをクリックし、EDLファイルを選択します。

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ。ボックスが表示されます。

  7. 前に作成したファイルベースのMDS接続を選択します。
  8. 上部のリストから「リソース・パレット」を選択します。
  9. 「SOA」「共有」「ワークフロー」「HumanTaskEvent.edl」の順に選択します。

    「OK」をクリックします。

    これで、選択可能なEDLファイル・ビジネス・イベントが「イベント・チューザ」に移入されます。

  10. 「イベント」フィールドで、サブスクライブするイベントを選択します。図29-62に詳細を示します。

    図29-62 イベント・コールバック

    図29-62の説明が続きます
    「図29-62 イベント・コールバック」の説明

    イベントのサブスクライブに使用可能なヒューマン・タスクは複数あります。たとえば、次を実行したとします。

    • イベント(OnAssignedなど)をサブスクライブするTaskAというヒューマン・タスクを構成しました。

    • 同じイベントをサブスクライブするTaskBというヒューマン・タスクを構成しました。

    TaskAとTaskBのイベントを区別し、意図したOracle Mediatorによってイベントを確実に処理するには、静的なルーティング・フィルタを追加できます。

    xpath20:compare(med:getComponentName(), 'TaskA')
    

    これにより、送信コンポーネントがTaskAの場合にのみ、このルーティングが起動されます。

  11. EDLファイルがファイルベースのMDS接続から選択されなかった場合、プロンプトに従って依存XSDファイルのインポートを受け入れ、「OK」をクリックします。EDLファイルがファイルベースのMDS接続から選択された場合、プロンプトは表示されません。

    これで、Oracle Mediatorサービス・コンポーネントに、サブスクライブするビジネス・イベントが移入されます。同じEDLファイルに定義されている他のビジネス・イベントも、この時点で、または後でサブスクライブできます。

ビジネス・イベントおよびコールバックの詳細は、次の各項を参照してください。