データのインポートのモードについて

要件に応じて、次のモードのいずれかを使用してデータをロードできます: 「完全リフレッシュ」、「マージ」、「再計算」または「スナップショット」。

「完全リフレッシュ」モード

完全リフレッシュでは、期間の残高がすべてクリアされ、場所がリロードされます。データ・ロード・ルールや場所の削除、あるいはカテゴリ・マッピングの変更が原因で、データ管理のデータ・ロード定義が変更された場合は、データ管理を介してインポートされた残高と勘定科目照合に保管されている残高の間の関係が壊れ、残高が二重にカウントされる可能性があるため、「完全リフレッシュ」オプションを使用します。

「完全リフレッシュ」モードを使用する場合の制限事項を次に示します:

  • 保留中または実行中のステータスのデータ・ロードがある場合は、完全リフレッシュを使用しないでください。

  • 完全リフレッシュ・データ・ロードに保留または実行中ステータスがある場合、データ・ロードは実行できません。

Caution:

このモードを使用するときは、残高を含むすべての場所から残高をインポートする必要があります。この手順を行わないと、前にクローズされた照合が再び開かれる場合があり、残高の一部のセットのみがインポートされたことで、勘定科目照合により、残高の変更が計算されることになります。

「マージ」モード

同じ場所にある既存の残高の一部を置換し、他の残高はそのままにする場合に、「マージ」モードを使用します。これは、大規模のデータ・ファイルを継続的にロードし、同じ場所の一部の残高のみ変更(更新)する必要がある場合に非常に便利です。これにより、時間を節約できるだけでなく、エラーが発生しにくくなります。

「マージ」モードを使用するには、データ統合を使用してマージID (一意の識別子)を作成することによってこれを設定する必要があります。これにアクセスするには、「アプリケーション」の下にある「データ交換」カードを使用します。次に、「ディメンションのマッピング」「マージID」を作成します。

Oracle Enterprise Performance Management Cloudデータ統合の管理Account Reconciliationの残高ディメンションのマージの追加を参照してください。

「マージ」モードを使用する場合のベスト・プラクティス

残高をロードするとき(最初のデータ・ロードを除く)には、まず「再計算」モードを使用してデータ・ロードを実行し、次に「マージ」モードを使用してデータ・ロードを実行することをお薦めします。

マッピング定義は企業活動に伴って更新されることが一般的です。2回のデータ・ロードの間にその定義が更新された場合は、当初ある特定のプロファイルにロードされた残高をそのプロファイルから削除し、異なるプロファイルにロードすることが必要となっている可能性があります。「マージ」モードを使用して残高をリロードする場合は、あるプロファイルに誤ってロードされた残高が消去されてから、正しい(更新済のマッピング定義のとおりの)プロファイルにロードされるようにする必要があります。そのようにするには、まず「再計算」モードを使用して残高をロードすることでマッピングを再適用し、その後、同じ残高を「マージ」モードでロードします。

「再計算」モード

このモードは、データをData Managementのステージング表にリロードせずにマッピング・ルールを再適用する場合に使用します。再計算では、すでに存在する残高が使用され、再度マップされて、Account Reconciliationにインポートされます。管理者は、このオプションを使用してマッピング・エラーを修正できます。

「スナップショット」モード

以前にロードした残高を指定した場所でのみ置き換える(または更新する)場合に、「スナップショット」モードを使用します。たとえば、ある日に残高をロードし、次の日にさらに追加する場合に、このモードが便利です。