このトピックでは、自動照合とルールの実行時の優先順位について説明します。処理順序の概要は次のとおりです。
優先ルールの順序
Oracle Account Reconciliationでのルールの正常な実行によって、後のルールが呼び出されないようになる可能性があります。たとえば、自動照合ルールを照合に割り当てて、自動照合が成功した場合は、「送信」機能に関連付けられたルール(照合添付の要求など)が呼び出されなくなります。
表7-1 優先ルールの順序
ルール | ルール・タイプ | 実行する条件 | 優先順位のノート |
---|---|---|---|
照合の自動承認 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
オープン(レビュー担当者)への照合ステータス変更。 データ・ロードの後処理で、データ・ロード・プロセスの結果満たされる可能性のある残高条件にルールが基づいているケースを処理する場合。 このルールは、「ルールの実行」メニューの「アクション」を使用して再実行できます。 自動承認ルールは、自動送信ルールがあるかどうかに依存します。たとえば、照合が次のような場合に実行されます:
|
複数の自動承認ルールが構成されている場合、なんらかのルールが成功すると照合が自動的に承認されます。 |
照合の自動送信 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
「保留中」から「オープン(策定者)」への照合ステータス変更 データ・ロード後の処理時に、自動送信ルールを実行するための基準は、照合が次のような場合です:
このルールは、「ルールの実行」メニューの「アクション」を使用して再実行できます。 |
照合の自動送信ルールが評価される前にトランザクションのコピールールが処理されます。 |
トランザクションのコピー
ユーザーによって実行された前の照合からトランザクションをコピーすると、同じプロファイルに対応します。 このコピー機能は、「前の照合からトランザクションをコピー」ウィンドウと同じように動作します。コピー対象の前の照合からのトランザクション、トランザクション添付およびトランザクション・コメントは、設定された条件に基づいて選択されます。 ノート: 前の照合からのトランザクションのコピーは、サマリー照合には許可されていません。 |
フォーマット・トランザクション・ルール |
このルールは次の場合に実行されます:
このルールは、「ルールの実行」メニューの「アクション」を使用して再実行できます。 |
照合の自動送信ルールが評価される前にトランザクションのコピールールが処理されます。 |
金額編集の防止 |
フォーマット・トランザクション・ルール |
策定者が「トランザクションの詳細」ダイアログ・ボックスにアクセスする場合。 |
ルールに関連付けられた条件が満たされている場合、策定者がアプリケーションからトランザクション金額を編集することはできません(金額属性が無効であり、計上金額に対する上書き機能もすべて無効になっています)。また、インポート検証により、インポートを介した金額の編集はできません。 |
照合承認の防止 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
承認者が「承認」をクリックします |
承認者が「承認」をクリックするとルールがトリガーされます。任意の順序で評価できます。いずれかのルールが成功した場合は承認機能は使用できません。 |
照合送信の防止 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
策定者が「送信」をクリックします。 |
策定者が「送信」をクリックするとルールがトリガーされます。任意の順序で評価できます(順序は関係ありません)。いずれかのルールが成功した場合は送信機能が防止されます。 |
照合却下の防止 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
レビュー担当者が「却下」をクリックします。 |
ユーザーが特定のフィールドに入力していないかぎり、ルールによって却下が阻止されます。策定者に修正方法の詳細が提供されます。 |
トランザクション削除の防止 |
フォーマット・トランザクション・ルール |
策定者はトランザクションの「削除」をクリックします。 |
策定者が「削除」をクリックするとルールがトリガーされます。任意の順序で評価できます。いずれかのルールが成功した場合は削除機能が防止されます。 |
トランザクション保存の防止 |
フォーマット・トランザクション・ルール |
策定者がトランザクションの「保存」をクリックします |
策定者がトランザクションの「保存」をクリックするとルールがトリガーされます。任意の順序で評価できます(順序は関係ありません)。いずれかのルールが成功した場合は送信機能が防止されます。 |
トランザクションの添付が必要 |
フォーマット・トランザクション・ルール |
策定者がトランザクションの「保存」をクリックします |
策定者がトランザクションの「保存」をクリックするとルールがトリガーされます。任意の順序で評価できます。いずれかのルールが成功した場合は送信機能が防止されます。 |
照合添付が必要 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
策定者が「送信」をクリックします |
策定者が「送信」をクリックするとルールがトリガーされます。任意の順序で評価できます。いずれかのルールが成功した場合は送信機能が防止されます。 |
更新時に電子メールを送信 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
ユーザーが照合の属性を更新し、あらかじめ存在する条件が満たされます。 |
ユーザーが「照合」ダイアログで属性値を更新し、このルールに関連付けられている特定の条件が満たされた場合にルールがトリガーされます。 |
属性値の設定 |
フォーマット/プロファイル・ルール |
「実行時期」属性の構成に準拠: プロファイル属性: プロファイルが期間にコピーされる前。 このルールは、「ルールの実行」メニューの「アクション」を使用して再実行できます。 フィルタ条件の期間を参照するルールは、(プロファイルまたは期間から)照合を作成する際に実行されません。そのようなルールは、照合の作成後に、「アクション」の下の「ルールの実行」オプションを使用して実行する必要があります。 |