次の表に、アプリケーションまたはディメンションがソース環境からエクスポートされてターゲット環境にインポートされ、(そのアプリケーションまたはディメンションがターゲット環境にすでに存在するかどうか応じて)追加または更新される場合に、テンプレート内のすべてのオブジェクトおよび設定に予想される動作を示します。
インポートするアプリケーションまたはディメンションがターゲット環境にすでに存在する場合、そのアプリケーションまたはディメンションは、テンプレート・ファイルの情報で更新されます。(テンプレートを使用した既存のアプリケーションまたはディメンションの更新を参照してください)。更新時に、オブジェクト・タイプに応じて次のアクションが考えられます:
Table 30-1 テンプレートを使用してアプリケーションまたはディメンションをエクスポート、追加または更新する場合の予想される動作
オブジェクトまたは設定 | アプリケーションまたはディメンションのエクスポート時: | アプリケーションまたはディメンションの追加時: | アプリケーションまたはディメンションの更新時: |
---|---|---|---|
アプリケーション | アクティブなアプリケーションがエクスポートされます。
ノート: アプリケーション・レベルの「ワークフローの無効化」設定はエクスポートされません。 |
新しいアプリケーションが追加されます。 |
名前、説明、外部システム・タイプとラベル(汎用アプリケーションのみ)などの一般的なアプリケーション・パラメータに加え、既存のアプリケーションのアプリケーション登録情報およびアプリケーションのブロックアウト期間が上書きされます。 |
データ・ソース | 未登録のデータ・ソースがエクスポートされます。
アプリケーションをエクスポートしている場合は、そのアプリケーションの登録済データ・ソースがエクスポートされます。 |
登録済および未登録のデータ・ソースが追加されます。 | 新しいデータ・ソースがマージされます。名前、説明、コードなどの一般的なデータ・ソース・パラメータが上書きされます。 |
プロパティ |
シーケンス・プロパティの場合、最後のシーケンス値はソース環境からエクスポートされません。ターゲット・システムのシーケンス値は、ターゲット環境でのシーケンス(または、そのシーケンスが増分されていない場合はシーケンスの開始値)に基づいて生成されます。シーケンス・プロパティの操作を参照してください。 |
プロパティが作成されます。 プロパティ・オーバーライドがアプリケーションに設定されます。 同じ名前で異なるIDを持つターゲット・プロパティがすでに存在する場合、一意にするためにターゲット環境のソース・プロパティの名前が変更されます。 |
新しいプロパティがマージされ、プロパティ・リストの最後に配置されます。 次のプロパティ属性が上書きされます:
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プロパティ・グループ | 選択したアプリケーションのビューおよびビューポイントのプロパティ・グループがエクスポートされます。 | プロパティ・グループはビュー・レベルで作成され、プロパティはビューポイント・レベルでグループに割り当てられます。 | 新しいプロパティ・グループがマージされます。既存のプロパティ・グループは、ビューおよびビューポイント・レベルで更新されます。 |
参照セット | アプリケーションのプロパティまたはノード・タイプ・コンバータによって使用される参照セットのみがエクスポートされます。
ディメンションをエクスポートすると、そのディメンションが含まれているアプリケーションによって使用されるすべての参照セットがテンプレート・ファイルにエクスポートされます。 |
参照セットが作成されます。 参照値がアプリケーションに設定されます。 同じ名前で異なるIDを持つターゲット参照セットがすでに存在する場合、一意にするためにターゲット環境のソース参照セットの名前が変更されます。 |
新しい参照セットがマージされます。 名前や説明などの一般的な参照セット・パラメータおよび参照値が上書きされます。 |
グローバル接続 |
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テンプレート・ファイルのソース・グローバル接続がターゲット環境のグローバル接続と照合されます。 同じ名前で異なるIDを持つターゲット接続がすでに存在する場合、一意にするためにターゲット環境のソース接続の名前が変更されます。 ターゲット環境にグローバル接続が作成された後、場所、アイデンティティ名、ユーザー名およびパスワードを編集して追加する必要があります。グローバル接続の作成を参照してください。 |
新しいグローバル接続がマージされます。 名前や説明などの一般的なグローバル接続パラメータが上書きされます。 ターゲット・アプリケーションのグローバル接続の場所および資格証明はテンプレートに含まれていないため、その情報は保持されます。 |
アプリケーション接続 | セキュリティ上の理由から、グローバル接続の場所、アイデンティティ名、ユーザー名およびパスワードはエクスポートされません。 |
ターゲット環境のアプリケーション登録を変更して、接続の場所、アイデンティティ名、ユーザー名およびパスワードを追加する必要があります。 |
新しいアプリケーション接続がマージされます。 名前や説明などの一般的なアプリケーション接続パラメータが上書きされます。また、プライマリ・フラグは、テンプレートにターゲットとは異なる接続で設定されている場合は上書きされ、テンプレートに接続のプライマリ・フラグが設定されておらず、ターゲットに設定されている場合は保持されます。 ターゲット・アプリケーションのアプリケーション接続の場所および資格証明はテンプレートに含まれていないため、その情報は保持されます。 |
ビュー | 選択したアプリケーションのビューポイントを含むビューのみがエクスポートされ、選択したアプリケーションのビューポイントのみがエクスポートされます。
アクティブおよびアーカイブ済のビューがエクスポートされます。 |
同じ名前で異なるIDを持つターゲット・ビューがすでに存在する場合、一意にするためにターゲット環境のソース・ビューの名前が変更されます。
ビュー・フィルタについては、ソース・ユーザーまたはグループがターゲット環境に存在しない場合、ビュー・フィルタはインポートされず、欠落しているユーザーまたはグループを示すメッセージが表示されます。 |
新しいビュー、ビューポイントおよび権限がマージされます。 名前や説明などの一般的なビュー・パラメータが上書きされます。 「「ビュー」ページに表示」設定: フィルタ・タイプが同じ場合、新しいユーザーおよびグループがマージされます。異なる場合、ターゲットはテンプレートのフィルタで上書きされます。 |
時間ラベル | アプリケーションをエクスポートすると、そのアプリケーションのビューの時間ラベルがすべてエクスポートされます。 |
新しい時間ラベルがマージされます。 名前などの一般的な時間ラベル・パラメータが上書きされます。 |
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ディメンション | アクティブおよびアーカイブ済のディメンションがエクスポートされます。
基本ディメンションの属性ディメンションがエクスポートされます。 |
アクティブおよびアーカイブ済のディメンションが作成されます。
属性ディメンションが作成されます。 |
新しいディメンションがマージされます。 新しい属性ディメンションがマージされます。 名前や説明などの一般的なディメンションまたは属性パラメータに加え、インポートおよびエクスポート・オプションが上書きされます。 |
ノード・タイプ |
アクティブおよびアーカイブ済のノード・タイプがエクスポートされます。 各ノード・タイプに対して次のオブジェクトがエクスポートされます:
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各ディメンションに対して、次のオブジェクトとともにノード・タイプが作成されます:
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新しいノード・タイプ、ノード・タイプ・コンバータおよびカスタム検証がマージされます。 名前や説明などの一般的なノード・タイプ・パラメータが上書きされます。 |
階層セット |
アクティブおよびアーカイブ済の階層セットがエクスポートされます。 各階層セットに対して次のオブジェクトがエクスポートされます:
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各ディメンションに対して、次のオブジェクトとともに階層セットが作成されます:
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新しい階層セット、ノード・タイプおよびカスタム検証がマージされます。一致する子ノード・タイプが更新されます。 名前や説明などの一般的な階層セット・パラメータに加え、共有ノードおよびカスタム順序の設定が上書きされます。 |
ノード・セット |
アクティブおよびアーカイブ済のノード・セットがエクスポートされます。 注意: 最上位ノードはインポートされません。 |
最上位ノードはインポートされません。 |
リストの新しいノード・セットおよびノード・タイプがマージされます。 名前や説明などの一般的なノード・セット・パラメータが上書きされます。 最上位ノードはテンプレート・ファイルに含まれていないため、保持されます。 |
ビューポイント |
アクティブおよびアーカイブ済のビューポイントがエクスポートされます。 標準および時間ラベル付きビューポイントがエクスポートされます。 選択したアプリケーションのビューポイントのみがエクスポートされます。 |
新しいビューポイントがマージされます。 名前や説明などの一般的なビューポイント・パラメータに加え、許可されているアクション、時間ラベルおよび編集可能なプロパティが上書きされます。 |
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比較プロファイル | プロファイルに「自」または「至」ビューポイントが含まれているアプリケーションまたはディメンションの比較プロファイルがエクスポートされます。
ノート: 比較プロファイルの「自」および「至」ノード・パラメータはエクスポートされません。 |
ターゲット環境に「自」と「至」両方のビューポイントが存在する場合、比較プロファイルが作成されます。 |
新しい比較プロファイルがマージされます。 名前や説明などの比較パラメータに加え、比較スコープおよびノード・フィルタが上書きされます。 |
問合せ |
保存済パブリックおよびプライベート問合せは、その問合せを含むアプリケーションまたはディメンションをエクスポートするとエクスポートされます。 「選択したノード」パラメータはエクスポートされません。 |
パブリック問合せがインポートされます。プライベート問合せは、ターゲット・システムにユーザーが存在する(ユーザー名により)場合のみインポートされます。 |
新しいパブリック問合せがマージされます。新しいプライベート問合せは、ターゲット・システムにユーザーが存在する(ユーザー名により)場合のみマージされます。 名前、説明、コードなどの一般的な問合せパラメータが上書きされます。 ソースでパブリックに移行されたプライベート問合せは、ターゲットでパブリックに移行されます。 問合せのビューポイントがターゲットに存在しない場合、問合せはインポートされません。 既存の問合せの「選択したノード」パラメータは、ターゲット環境で保持されます。 |
サブスクリプション | ターゲット・ビューポイントのサブスクリプションがエクスポートされます。
ノート: サブスクリプションのソースであるビューポイントを含むアプリケーションをエクスポートする場合、サブスクリプションはエクスポートされません。 注意: サブスクリプションの最上位ノード・フィルタはエクスポートされません。 |
サブスクリプションのソースおよびターゲットの両方のアプリケーションがターゲット環境に存在する場合のみ、サブスクリプションが作成されます。
ヒント: サブスクリプションでアプリケーションを移行する場合、ターゲット・アプリケーションを移行するときにサブスクリプションが作成されるように、サブスクリプションのソース・アプリケーションを最初に移行してください。 サブスクリプションの最上位ノード・フィルタはインポートされません。 |
ソースとターゲットのビューポイントを照合して、ターゲットの既存のサブスクリプションを識別します。
名前や説明などの一般的なサブスクリプション・パラメータに加え、オプション、アクションと条件のフィルタ、および包含プロパティが上書きされます。 最上位ノード・フィルタは保持されます。 デフォルト担当者は保持されます。代替担当者はマージされます。 |
バインド |
新しい非マップ・バインドがマージされます。各ディメンションでサポートされるマップ・バインドは1つのみであるため、ターゲット・アプリケーションの既存のマップ・バインドは置換されます。 名前や説明などの一般的なバインド・パラメータに加え、設定、キーおよびマッピング・キーが上書きされます。 |
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抽出 | パブリックおよびプライベート抽出がエクスポートされます。 |
パブリック抽出がインポートされます。プライベート抽出は、ターゲット・システムにユーザーが存在する(ユーザー名により)場合のみインポートされます。 |
新しいパブリック抽出がマージされます。新しいプライベート抽出は、ターゲット・システムにユーザーが存在する(ユーザー名により)場合のみマージされます。 名前や説明などの一般的な抽出パラメータに加え、列、フィルタおよびオプションが上書きされます。 ソースでパブリックに移行されたプライベート抽出は、ターゲットでパブリックに移行されます。 |
ロード | すべてのビューポイントのロードがエクスポートされます | すべてのビューポイントのロードがインポートされます |
新しいロードがマージされます。 名前、説明、オプションなどの一般的なロード・パラメータが上書きされます。 |
カスタム検証 |
上書き |
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制約 | アプリケーションのエクスポート時に、アプリケーション、ディメンションおよびノード・タイプの制約がエクスポートされます。ディメンションのエクスポート時は、ディメンションの制約のみがエクスポートされます。 |
新しい制約がマージされます。 既存の制約は上書きされます。 |
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ポリシー ノート: テンプレートをインポートするとき、「置換ポリシー・グループ」を選択して、ターゲット環境の既存のポリシー・グループを、ソース・テンプレートのポリシー・グループと置換します。テンプレートの操作を参照してください。 |
次のオブジェクトに対して、ポリシー・ユーザーおよびグループがエクスポートされます:
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ソース・ユーザーまたはグループがターゲット環境に存在する場合、ポリシー・ユーザーおよびグループがインポートされます。
ソース・ユーザーまたはグループがターゲット環境に存在しない場合、ポリシー・ユーザーまたはグループはインポートされず、欠落しているユーザーまたはグループおよび関連付けられたオブジェクトを示すメッセージが表示されます。 |
新しいポリシーおよびポリシー・グループがマージされます。 名前や説明などの一般的なポリシー・パラメータに加え、ポリシー・フィルタが上書きされます。 既存のポリシーのポリシー・グループは、デフォルトで保持されます。「置換ポリシー・グループ」オプションを使用すると、既存のポリシー・グループが保持されずに置換されます。 |
権限 ノート: テンプレートをインポートするとき、「置換権限」を選択して、ターゲット環境の既存の権限を、ソース・テンプレートの権限と置換します。テンプレートの操作を参照してください。 |
次のオブジェクトに対して、権限およびデータ・アクセスがエクスポートされます:
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ソース・ユーザーまたはグループがターゲット環境に存在する場合、権限およびデータ・アクセスがインポートされます。
ソース・ユーザーまたはグループがターゲット環境に存在しない場合、権限およびデータ・アクセスはインポートされず、欠落しているユーザーまたはグループおよび関連付けられたオブジェクトを示すメッセージが表示されます。 |
新しい権限がマージされます。 ターゲットの既存の権限およびデータ・アクセスはデフォルトで保持されます。「置換権限」オプションを使用すると、既存の権限およびデータ・アクセスが保持されずに置換されます。 |