照合およびマージは、取り込むノードを既存のノードと比較し、同じノードを識別し、結果にマージするプロセスを指します。
特定のデータ・ソースからのレコードが特定のノード・タイプの既存のノードと一致することを確認すると、その一致に関する情報が保管され、次回そのデータ・ソースからデータを取り込む際は、取り込むノードが既存のノードと自動的に一致するようになります
ユース・ケース
ノードの照合およびマージには、主に2つのユース・ケースがあります:
同じデータ・ソースから識別子が異なる複数のレコードを照合およびマージします。
たとえば、Oracle Incorporatedという名前の既存のエンティティ・ノードがあり、Oracle Inc.というノード名のファイルをマージしているとします。照合せずに要求を送信すると、既存のノード名に完全に一致するものがないため、Oracle Inc.ノードが新しいノードとして追加されます。ただし、照合ルールを設定し、照合結果を確認することで、取り込むノードが既存のノードと一致することを指定できます。このようにして、要求の処理時に、新しいノードの追加ではなく、取り込むノードが既存のノードにマージされます。
複数のデータ・ソース間で、識別子が異なる複数のレコードを照合およびマージします。
たとえば、顧客レコードがあり、その顧客に関する様々な情報がそれぞれ含まれている複数のデータ・ソースがあるとします。POSデバイスから顧客のクレジット・カード情報を取得し、オンライン注文システムから名前や電子メール・アドレスなどの個人情報を取得します。この2つのデータ・ソースのレコードをマージする要求を送信すると、顧客に関する異なる情報を持つ異なる2つの顧客レコードが取得されることになります。
照合を使用して、たとえば、2つのレコードを照合する方法としてクレジット・カード番号を確認する照合ルールを設定できます。次に、データ・ソースをマージしてまとめる際、照合ワークベンチを使用して2つのレコードが一致していることを確認し、両方のデータ・ソースのすべての情報を含めたその顧客のマスター・レコードを作成できます。
用語
次の用語は、照合およびマージ・プロセスを理解するのに役立ちます:
プロセスの概要
照合およびマージの構成および使用は、次の一般的なプロセスに従います:
Note:
照合プロセスでは、取り込むノードをノード・タイプの既存のノードと比較します。したがって、照合は要求のコンテキストで実行されます。受け入れた照合結果は、各データ・ソースごとに保存されるため、次回そのデータ・ソースから要求アイテムが取り込まれると自動的に一致となります。