8 ビューポイントのサブスクライブ

サブスクリプションを使用すると、ターゲット・ビューポイントをソース・ビューポイントにサブスクライブすることで、ビューポイント間でデータを共有できます。ソース・ビューポイントで更新が行われると、ターゲット・ビューポイントで同じ変更を行うための要求が自動的に生成されます。

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目的 参照するビデオ

ビューポイントのサブスクライブについて学習します。

ビデオ・グラフィック 概要: Enterprise Data Management Cloudでのサブスクリプションの変更管理の自動化

たとえば、PlanningおよびFinancial Consolidation and Closeアプリケーションでビューポイントを設定し、Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションのビューポイントにサブスクライブできます。一般会計アプリケーションにノードを追加すると(新しいコスト・センターを追加するなど)、そのノードをPlanningおよびFinancial Consolidation and Closeアプリケーションに追加するための要求が自動的に生成されます。

考慮事項

  • ビューポイント全体をサブスクライブするか、特定のアクション、最上位ノード(階層ビューポイントの場合)、またはノード条件に対してサブスクリプションを構成することができます。サブスクリプションへのフィルタおよび条件の追加を参照してください。

  • サブスクリプションを作成する際、ターゲット・ビューポイントで要求を自動的に送信するか、サブスクリプション担当者が手動で送信するかを指定します。

    • 自動送信—ビューポイント間で即座に変更を同期できます。システムでサブスクリプション要求が検証され、変更がターゲット・ビューポイントに自動的に送信されます。

      注:

      要求の生成に使用されるいずれかのサブスクリプションで「自動送信」が有効ではない場合、要求は自動送信されません。かわりに、修正処理を実行できるように、サブスクリプション担当者に通知されます。

      サブスクリプション要求内のアイテムが更新不要または同じキーを持つ行がすでに処理されましたのいずれかのステータスでスキップされ、他の自動送信条件はすべて満たしている場合、要求は送信されます。アイテムがその他のステータスでスキップされる場合(同じ要求内の他のアイテムが前述の2つのいずれかのステータスでスキップされる場合でも)、サブスクリプション要求全体は送信されません。

    • 手動送信—変更を送信する前に、サブスクリプション担当者はターゲット要求をレビューおよび編集できます。

  • 自動送信サブスクリプション要求の場合、「承認の省略」を選択して「承認」ステージをスキップし、すべての要求アイテムが有効な場合は要求を自動的に「コミット」ステージに移動します。

    複数のサブスクリプションからのアイテムを含むサブスクリプション要求の場合:

    • 要求のすべてのサブスクリプションで「承認の省略」が有効な場合、サブスクリプションのすべての要求アイテムが「コミット」ステージに移動されます。
    • 要求の一部のサブスクリプションで「承認の省略」が有効で、一部では有効でない場合、サブスクリプション要求は「承認」ステージに移動され、「承認の省略」が有効でないターゲット・ビューポイントのポリシーの承認者が要求を承認するよう招待されます。「承認の省略」が有効なターゲット・ビューポイントのポリシーの承認者は、要求を承認するよう招待されません。
  • サブスクリプションでは、ソースのコンテキストはターゲットのコンテキストに関連します。たとえば、ソースで子ノードを追加すると、可能な場合、そのノードはターゲットで同じ親に追加されます。

  • レポートを実行して、すべてのビューおよびアプリケーションにわたって定義されているサブスクリプションの完全なリストを表示できます。詳細は、レポートの操作を参照してください。

サブスクリプション・プロセスの概要

ターゲット・ビューポイントからソース・ビューポイントにサブスクライブして、サブスクリプションを作成します。サブスクリプションが作成された後、サブスクリプション・プロセスは次のイメージのフローをたどります。このフローは、サブスクリプション・プロセスの概要であり、ユーザーが実行する一連のステップではない点に注意してください。


下のリストのグラフィカル表示
  1. サブスクリプション・プロセスは、ソース・ビューポイントの変更に伴って、ユーザーが要求を送信するときに開始されます。

  2. すべてのターゲット・ビューポイントに対する個別または結合ターゲット要求が生成されます。ターゲット要求の結合を参照してください。

  3. ノード・タイプ・コンバータを使用して、ソース・ノード・タイプがターゲット・ノード・タイプに変換されます。サブスクリプションの前提条件を参照してください。

  4. ノード・タイプが同一の場合、またはノード・タイプ・コンバータを使用してアイテムを変換できる場合、アイテムはターゲット・サブスクリプション要求にロードされます。

  5. アイテムを変換できない場合(たとえば、そのノード・タイプのノード・タイプ・コンバータが存在しない場合)、アイテムはスキップされます。

  6. サブスクリプション・ターゲット要求にロードされたすべてのアイテムが検証されます。

  7. ターゲット・サブスクリプション要求内のアイテムが有効な場合、どのアイテムもスキップされず、自動送信が使用可能になり、ターゲット・サブスクリプション要求内のアイテムは自動送信され、要求ステータスは完了に変わります。

  8. ターゲット・サブスクリプション要求内のアイテムが有効でない場合(たとえば、親を特定できない場合)、または自動送信が使用可能でない場合、要求はドラフト・ステータスのままになり、担当者はアクションを取る必要があります。

  9. 要求担当者に、要求のステータスとともに通知が送信されます。要求の通知を参照してください。

サブスクリプションの例

次の例では、一般会計ビューの勘定体系ビューポイントがサブスクリプション・ソースで、Financial Closeビュー、PlanningビューおよびEnterprise Planningビューのターゲット・ビューポイントをこれにサブスクライブします。各サブスクリプションには別個の担当者がいます。勘定体系ビューポイントに更新が行われると、サブスクライブしている3つのビューポイントで同じ更新が行われるように、ターゲット・サブスクリプション要求が自動的に生成され、各担当者に通知が送信されます。


FM、PlanningおよびEnterprise planningアプリケーションによってサブスクライブされるソース一般会計アプリケーション

ターゲット要求の結合

次の条件が満たされる場合、要求アイテムはターゲット要求で結合されます。

  • ソース・ビューポイントが同じビューに存在する

  • ターゲット・ビューポイントが同じビューに存在する。ソース・ビューポイントと同じビューに存在する必要はありません。

  • サブスクリプションの担当者が同じである

次の例では、PlanningビューポイントとEnterprise PlanningビューポイントがPlanning Maintenanceビューに追加され、両方のサブスクリプションの担当者は同じです。2つのターゲット・ビューポイントは同じビュー内にあり、担当者が同じであるため、PlanningとEnterprise Planningの更新を求めるターゲット要求は、1つの要求に結合されます。


ソースの一般会計アプリケーションには、FMアプリケーションのターゲット要求と、Planningアプリケーションの結合されたターゲット要求があります