skipUpdate

環境への月次更新の適用をスキップ(最大で連続する3サイクル分)するようオラクルに要求するか、またはこのコマンドを使用して以前に作成された、更新のスキップ要求をすべて削除し、環境をメインのコード・ラインに更新できるようにします。

また、このコマンドを使用して、環境に対して現在指定されている、更新のスキップ要求をリストできます。環境の更新のスキップ・ステータスは、このコマンドを使用して環境に対する更新をスキップした後に生成されるアクティビティ・レポート(操作メトリック内)に含まれます。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者スタート・ガイド操作メトリックを参照してください。

当月の週次および緊急パッチがあれば、引き続き環境に適用されます。アップグレードの遅延が要求された月の更新は行われません。

1回限りのパッチが適用されている環境の更新をスキップすることはできません。また、環境に現在適用されている更新からの間隔が3か月を超える月次更新はスキップできません。たとえば、環境に現在23.12が適用されている場合、24.01、24.02および24.03はスキップできますが、24.04はスキップできません。更新延期の仕組みの詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイド本番環境のアップグレード延期のリクエストを参照してください。

注:

環境のうちの1つのみの更新を3か月間スキップした場合(たとえば、実稼働環境では更新をスキップし、テスト環境では更新をスキップしなかった場合)、それらの環境には3つのバージョンの差が生じます。このようなシナリオでは、これらの環境間でスナップショットを移行できない可能性があります。

たとえば、テスト環境と実稼働環境が現在バージョン23.12であり、実稼働環境でのみバージョン24.01、24.02および24.03の更新をスキップするとします。バージョン24.03が使用可能になると、テスト環境はバージョン24.03になりますが、実稼働環境は引き続きバージョン23.12のままです。この場合、テスト環境と本番環境の間の移行はサポートされません。

適用対象

PlanningPlanningモジュールフリーフォームFinancial Consolidation and CloseTax ReportingAccount ReconciliationProfitability and Cost ManagementEnterprise Profitability and Cost ManagementOracle Enterprise Data Management CloudNarrative ReportingSales PlanningおよびStrategic Workforce Planning

必要な役割

サービス管理者

使用方法

epmautomate skipUpdate add|remove|list [version=UPDATE_NUMBER comment="COMMENT"]。ここで:
  • addは、特定の月次更新について更新のスキップ要求を設定します。次のパラメータを指定する必要があります。
    • version: スキップする月次更新。今後の3回の月次更新のうち、1つ、2つまたは3つをスキップできます。たとえば、環境に23.12の月次更新が適用されている場合、24.01、24.02、24.03、またはこれらの複数の更新をスキップできます。3回の月次更新をスキップするには、コマンドを3回実行します。たとえば、version=24.01、次にversion=24.02、さらにversion=24.03を使用して、毎回スキップする特定の更新を1つ指定します。このシナリオの環境は、24.04の月次サイクルでメインのコード・ラインに更新されます。

      更新のスキップが要求された月次サイクルと現在の月次サイクルにギャップがある場合は、必要に応じて環境が更新され、その後、指定した月次サイクルの更新がスキップされます。たとえば、23.12の月次更新が適用されている環境で、バージョン24.02および24.03の更新をスキップするよう指定したとします。この場合、環境は24.01に更新され、24.02および24.13の更新がスキップされます。環境は、24.04でメインのコード・ラインに更新されます。

    • comment: 更新のスキップが必要な理由を示すテキスト。コメントは二重引用符で囲む必要があります。

  • removeは、環境に指定された更新のスキップ要求をすべて削除して、次の日次メンテナンス中にメインのコード・ラインに更新できるようにします。環境に複数の更新スキップ要求がある場合、このコマンドはそれらすべてを削除します。

  • listは、次の図に示すように、環境に現在設定されている更新のスキップ要求(更新のスキップを要求したユーザーのログインID、コメント、更新をスキップするバージョン、および要求が行われた日付)を表示します。
    環境における更新のスキップ要求のサンプル・リスト

  • 更新のスキップの要求: epmautomate skipUpdate add version=24.01 comment="We are in the process of closing the quarter"
  • 更新のスキップの詳細の表示: epmautomate skipUpdate list
  • 更新のスキップ要求をすべて削除: epmautomate skipUpdate remove