グリッド・セルの書式設定

セル・プロパティでは、選択したメンバー・ヘッダー・セルおよびデータ・セルの範囲がグリッドに表示される方法を変更できます。

数値の書式設定

グリッドでデータ・セルを選択すると、プロパティ・パネルに「数」プロパティが表示されます。「#」をクリックして、数値の書式設定メニューをオープンします。


スクリーンショットは、この項で説明するフィールドが表示された数値フォーマッタを示しています

「プリフィクス」および「サフィクス」フィールドを使用して、数値の前または後に文字を付加してセルの正数と負数の書式を設定します(通貨記号や負数に対する開きカッコと閉じカッコなど)。数値のプリフィクスまたはサフィクスとなる記号を手動で入力するか、追加をクリックしてリストから通常使用される文字を選択できます。プリフィクスまたはサフィクスとして複数の文字を入力できます(-$など)。また、負数を赤色のテキストで表示することもできます。

「プリフィクスの位置合せ」および「サフィクスの位置合せ」チェックボックスを使用して、セルの数値書式設定でプリフィクスおよびサフィクスの記号を位置合せします。これらのプロパティを選択した場合:

  • 通貨プリフィクスが各データ・セルの左端に位置合せされます。

  • 同じ列の他のセルの数値データ値およびサフィクスが、各データ・セルの右端に位置合せされます。

どちらのプロパティも、デフォルトでは選択解除されています。

「プリフィクスの位置合せ」および「サフィクスの位置合せ」が選択されていない場合:


「プリフィクスの位置合せ」および「サフィクスの位置合せ」が選択されていない場合

「プリフィクスの位置合せ」および「サフィクスの位置合せ」が選択されている場合:


「プリフィクスの位置合せ」および「サフィクスの位置合せ」が選択されている場合

デフォルトでは、数値セルではユーザー・プリファレンス書式設定の3桁区切りおよび小数点記号が使用されます。「デフォルトを使用」チェック・ボックスの選択を解除して、3桁区切りまたは小数点記号を手動で指定します。

注:

「デフォルトを使用」が選択解除されていて、書式設定の選択が変更されていない場合は、ユーザーの書式設定プリファレンスが引き続き使用されます。

「小数点以下の桁数」および「スケール値単位」を使用して、数値のスケールおよび精度を指定します。指定した小数点以下の桁数より桁数が多い数値は、端数処理されて表示されます。

ヒント:

「スケール値単位」では、「カスタム」を使用して、リストされていないスケールを指定します。「カスタム」で負の値を追加して、数値の符号を逆にすることもできます。たとえば、正数を負数として表示するには、「カスタム」を選択して、スケールに-1を入力します。「OK」をクリックして変更を確定します。

フォントと配置の書式設定

メンバーの見出しとデータ・セルでは、「フォント」および「位置合せ」フィールドを使用して、セル内のテキストのフォント、サイズ、色および配置を変更したり、右から左に記述する言語でテキスト方向を逆にすることができます。また、セルの左側のマージンからのインデントも指定できます。

メンバーの見出しを含む(データは含まない)行および列のセルの場合:

  • 「インデント基準」を使用して、選択したメンバーの各世代またはレベルの行見出しをインデントします。スペースの数を指定して、セルの左側のマージンから値をインデントします。負数を使用すると、逆のインデント(右から左)を指定できます。レベル0のメンバーがすべて同じ世代ではない場合、「世代」または「レベル」別にインデントできます。「なし」を選択して、行または列からインデントを削除します。

  • 「ズーム」を使用して、親メンバーのズームを有効にします。グリッドの親メンバーのズームを参照してください。

たとえば、Narrative Reportingのサンプル・モデルを使用すると、Descendants of Total Entityで、「インデント基準」「レベル」の順に選択し、「インデント」を5に設定すると、次のようになります。


スクリーンショットに、各レベルのインデントを5に設定したエンティティ・ディメンションを示します。たとえば、TXはレベル1で、South Salesはその下にインデントされ、USA Salesはさらにその下にインデントされています。

注:

「インデント基準」(世代またはレベル)または「ズーム」を選択すると、「相対インデント」フィールドが表示されます。相対インデントを使用して、行メンバー・ラベルのインデントのサイズを調整します。このフィールドには、ユーザー・プリファレンスに従って、現在のインデントがインチまたはセンチメートルで表示されます。(「書式設定」タブの使用を参照してください)。デフォルト値は.12インチです。この値は-1.00から1.00インチまで調整できます。負の値を使用して、行メンバー・ラベルを逆にインデントします。

グリッド・セルのフォントを定義するには:

  1. グループを編集して、グリッド・セル・アイコンをクリックします。

  2. セル・プロパティ・パネルで、「フォント」および「サイズ」ドロップダウン・ボックスを使用してフォントを定義します。


    グリッド・セルのフォントの定義

    次のデフォルト・フォントを使用できます。

    • Liberation Sans (Arial)

    • Liberation Serif (Times New Roman)

    • Liberation Mono (Courier New)

    • Albany (日本語)

    • Albany (韓国語)

    • Albany (簡体中国語)

    • Albany (繁体中国語)

    テキスト・セルについては、ユーザーがテキスト文字幅プロパティを使用して、グリッド・テキスト・セル内のテキストのサイズ変更の融通性の程度を選択できます。プロパティの値は、「大」「中」または「小」のいずれかにできます。デフォルトではこのプロパティは「大」に設定されます。詳細は、テキスト文字幅プロパティの使用を参照してください。

境界線とシェード付けの書式設定

「境界」で、境界をクリックして境界線エディタをオープンします。上、下、左、右またはすべてをクリックして境界線を指定し、ドロップダウン矢印をクリックして境界スタイルを指定します。境界線色をクリックして変更します。色ピッカーから色を選択するか、手動でRGB値を入力できます。スタイルおよび色を指定するには、境界線(「すべて」など)を有効にする必要があります。「OK」をクリックして変更を確定します。

「シェード付け」で、シェード付けをクリックして、選択したセルの背景色を指定します。色ピッカーから色を選択するか、手動でRGB値を入力できます。

「テキストの置換」を使用すると、選択されたセルのデータ値をテキスト文字列で置換できます。たとえば、機密の財務情報が含まれるセルには「Confidential」と表示できます。入力したテキストはグリッド・デザイナおよびすべてのレンダリング済出力に表示されます。

注:

ゼロ値を置換する場合、テキストの置換は表示されたゼロ値に基づきます(必ずしも実際のデータ値ではありません)。たとえば、データ値は.001ですが、小数点以下を表示しないように書式設定されている場合、表示されるデータ値はゼロのため、これは指定したテキストで置換されます。値がゼロであることを判断する際に考慮する精度の小数点以下の追加の桁数を指定できます。

「デフォルトにリセット」をクリックすると、選択したセルのすべてのセル書式設定がデフォルト設定に戻ります。

ノート入力の許可

ノート列およびノート行セグメントでのNarrative Reportingデプロイメントの場合、ノート・セグメントの特定のセルの「ノート入力の許可」書式設定プロパティによって、ノート・エントリを制限または許可できます。詳細は、ノート・エントリの許可プロパティの設定を参照してください。