ナビゲーション・フローに関する問題の処理

この項では、ナビゲーション・フロー(環境間接続)の操作中に発生する一般的なエラーの修正について詳しく説明します。

適用対象

PlanningPlanningモジュールフリーフォームFinancial Consolidation and CloseTax ReportingAccount ReconciliationProfitability and Cost ManagementEnterprise Profitability and Cost ManagementNarrative ReportingSales PlanningおよびStrategic Workforce Planning

サービス管理者は、ナビゲーション・フローを使用して環境間接続を確立し、複数のOracle Enterprise Performance Management Cloud環境のユーザーが1つの環境にサインインした後、追加の認証プロセスを経由しないでシームレスに他の環境に移動できるようにすることができます。サービス管理者は、様々な環境のアーティファクトをマッシュアップし、クラスタ、カードおよびタブで構成される単一の統合ビジネス・プロセス・フローを作成できます。

一般的なエラーとそれらを解決するための手順

よく報告されるエラーには次のようなものがあります:
  • ターゲット接続がソースと同じアイデンティティ・ドメインに属していません。

    ターゲット接続がソースと同じドメインに存在するようにします。

  • ターゲットの製品バージョンがソースのバージョンと違います。

    接続を行う前に、ソースとターゲット両方の製品バージョンが同じであることを確認します。たとえば、20.04のPlanningと20.03のFinancial Consolidation and Closeの間の接続を設定することはできません。

  • 接続を作成できません。

    事前定義のサービス管理者の役割に割り当てられていることを確認します。接続を作成できるのは、サービス管理者のみです。

  • ターゲット接続にビジネス・プロセスまたはアプリケーションがありません。

    ターゲット環境でビジネス・プロセスを作成し、もう一度試してください。

  • ユーザー名またはパスワードが無効です。
    • 接続を設計している場合は、サービス管理者としてサインインしていることを確認します。
    • クラシック環境のみ: 「サービス管理者」フィールドの値にドメイン名(形式: DOMAIN_NAME.USERNAME)が接頭辞として付いていることを確認してください。

      OCI環境のみ: 「サービス管理者」フィールドの値にユーザー名のみ(ドメイン名が接頭辞として付いていない)が含まれていることを確認してください。

    • 接続定義で使用されているパスワードの期限が切れていないことを確認します。
    • 「ドメイン」フィールドを編集しないでください。ドメインはURLに基づいて自動的に移入されます。URLにドメインがない場合、「ドメイン」フィールドは空白のままになります。
  • 指定したURLが、タイプ<selected provider type name>のビジネス・プロセスのURLではありません。

    URLが、選択したプロバイダでサポートされているビジネス・プロセスのものではありません。たとえば、ユーザーがプロバイダ・タイプSales Planningを選択したが、URLは、EPM Cloudプロバイダを使用するFinancial Consolidation and Closeビジネス・プロセスのものである場合です。

  • 接続しようとしているターゲットが見つかりませんでした。
    • URLが有効であることを確認します。
    • URLにコンテキストが含まれていないことを確認します(たとえば、https://epm-idDomain.epm.dataCenterRegion.oraclecloud.com/epmcloudではなくhttps://epm-idDomain.epm.dataCenterRegion.oraclecloud.comであること)。
  • 予期しないエラーのため、接続を確立できません。

    詳細は、Cloudドキュメントにある管理ガイドのEPM Cloudのサブスクリプションの接続を参照してください。

    • ターゲット環境が停止しています。
    • ターゲット環境がメンテナンス・モードになっています。
    • ターゲット環境が日次メンテナンスを実行しており、メンテナンス・プロセスが完了するまで使用できません。
    • ターゲット環境のURLは信頼できるWebサイトではなく、アクセスが拒否されました。

その他のエラーと解決方法

カード、タブまたはクラスタが表示されません。

カード、タブまたはクラスタへのアクセス権があるかどうかを確認するために、リモート環境で次の操作を行います。

  • 「データ」カードをクリックし、関連付けられているフォームにアクセスして起動できることを確認します。
  • 「ダッシュボード」カードをクリックし、ダッシュボードにアクセスして起動できることを確認します。
  • 「レポート」カードをクリックし、レポートにアクセスして起動できることを確認します。

EPM Cloud環境を接続するようにナビゲーション・フローをカスタマイズすると、接続されたアーティファクトが表示されないことがあります。一般的な理由を次に示します。

  • ターゲット環境が停止しています(定期的な日次メンテナンスを実行する場合など)。
  • 接続定義で指定されたパスワードの期限が切れています。
  • 接続で指定されたユーザー名に、現在、事前定義のサービス管理者の役割が割り当てられていません。
  • いずれかの環境の製品バージョンが変更されています。たとえば、20.03.xxxバージョンと20.04.xxxバージョンのEPM Cloud環境は通信しません。両方の環境が同じバージョンである必要があります。

    次の点に注意してください:

    • このバージョン制限は、バージョン番号の最初の4桁にのみ適用されます。
    • このバージョン制限は、EPM Cloud環境が複数あり、特定の環境について月次更新の取得を停止している可能性がある顧客に影響します。
  • 参照されたナビゲーション・フローがターゲット環境で削除されたか、次のいずれかの状況が発生しました:
    • 参照されたナビゲーション・フロー・アーティファクト(カード、タブまたはクラスタ)が削除された。
    • ターゲット・フローから参照されたアーティファクトが削除または名前変更された。
    • 現在ログインしているユーザーの特定アーティファクトへのアクセス権が取り消された。

警告アイコンが表示されるナビゲーション・フローの解決

ナビゲーション・フローのリストを表示しているときに、ナビゲーション・フローに警告アイコン警告アイコンが表示され、そのナビゲーション・フローが非アクティブになっていることがあります。これは、ナビゲーション・フローに関連付けられていたグループが削除されたために発生します。ナビゲーション・フローをアクティブにする前に、ナビゲーション・フローを編集して、別のグループまたは役割に関連付ける必要があります。

ナビゲーション・フローを解決するには:

  1. 「ナビゲーション・フロー」ページを開きます。Planningの管理ナビゲーション・フローの表示と操作を参照してください。
  2. 警告アイコン警告アイコンが表示されているナビゲーション・フローの名前をクリックします。
    1. 「割当先」「グループまたは役割の選択」アイコンをクリックして、ユーザーのグループまたは役割にナビゲーション・フローを割り当て、次に「保存して閉じる」をクリックします。
    2. ナビゲーション・フローをアクティブにします。Planningの管理ナビゲーション・フローのアクティブ化と非アクティブ化を参照してください。

    ナビゲーション・フローを再ロードし、設計時の変更を表示するには、Planningの管理ナビゲーション・フローのリロードを参照してください。

IP許可リスト使用可能環境でのナビゲーション・フロー障害の解決

ターゲット環境にIP許可リストが構成されている場合、ソース環境からの接続中にエラーが発生する可能性があります。この問題を修正するには、EPM Cloudのデータ・センターおよびリージョンのアウトバウンドIPアドレスを参照してソース環境のアウトバウンドIPアドレスを特定し、それをターゲット環境の許可リストに追加します。

問合せ方法

前述の項に記載された情報で問題を解決できない場合は、オラクル社にお問い合せください。
  1. 環境間接続で定義されているソース環境とターゲット環境の両方から、フィードバックの提供の送信資料を作成します。

    オプションで、アプリケーション・スナップショットの送信に同意して、オラクルが両方の環境のメンテナンス・スナップショットにアクセスすることを許可します。フィードバックの提供の送信資料の作成を参照してください。

  2. 両方のフィードバックの提供の送信資料の参照番号を識別する技術的サービス・リクエストを作成します。技術的サービス・リクエストの送信を参照してください。サービス・リクエストに記載した問題について説明するために、必要に応じて追加のスクリーンショットを添付し、次のことを必ず明記してください:
    • この問題が最新の月次更新後に発生するようになったかどうか。
    • これはクリティカルな停止かどうか。