リファレンス・ドックレットは、損益レポート、アドホック・グリッド、通常のドックレットのExcelファイルからの名前付き範囲など、共通のコンテンツのコンテナとして使用します。ドックレットの文書作成者は、Oracle Smart View for OfficeまたはWeb (Narrative Reporting)を利用して、レポート・パッケージのうち自身に割り当てられたドックレットにそのコンテンツを埋め込むことができます。埋込みコンテンツは自動サーバー・リフレッシュによってリファレンス・ドックレットがチェック・インされるたびに自動的に更新されるため、コンテンツの使用するすべてのドックレットに対してデータは常に最新の状態になっています。リファレンス・ドックレット内で、Microsoft Office Excelの名前付き範囲またはレポートのチャート、グリッド、ノートおよびテキスト・オブジェクトを使用してドックレットの定型化されたコンテンツを開発すると、他のドックレットの文書作成者が使用できます。たとえば、リファレンス・ドックレットの文書作成者がMicrosoft Office Excelを使用して表を作成し、Microsoft Office Excelの名前付き範囲にして、使用可能なコンテンツにすると、ドックレットの文書作成者が自分のドックレット内の埋込みコンテンツとして使用できます。レポートの場合も同様です。リファレンス・ドックレットの文書作成者がレポートにチャート、グリッド、ノートおよびテキスト・オブジェクトを作成して使用可能なコンテンツにすると、ドックレットの文書作成者が自分のドックレット内の埋込みコンテンツとして使用できます。
リファレンス・ドックレットの文書作成者がMicrosoft Office Excelワークブック内に1つ以上の有効な名前付き範囲を作成するか、またはレポートからチャート、グリッド、ノートおよびテキスト・オブジェクトを作成すると、レポート・パッケージ内の他の文書作成者が自分のドックレットで参照できます。
注:
Excelワークシートで名前付き範囲の最後の行に下二重罫線を使用すると、使用するドックレット内の埋込みコンテンツに追加の行が表示されます。修正するには、下二重罫線を含む行の下にある行のサイズを変更します。最後の行の二重罫線をそのまま保持できますが、次の行は非常に狭くなるように(ただし、非表示ではない)サイズを変更できます。Excelからは、該当する行のいずれかのセルを選択し、「ホーム」、「書式」、「行の高さ」の順に選択し、2または3などの小さい値を入力します。埋込みコンテンツに余分なスペースが含まれますが、影響は最小限です。
注:
リファレンス・ドックレットのExcelセルで垂直に表示されたコンテンツ(「セルの書式設定」 > 「配置」 > 「方向」)は、Wordドックレットへの埋込みコンテンツとして挿入されると、水平に表示されます。
一般的な埋込みコンテンツのプロセスは次のとおりです。
注:
リファレンス・ドックレットに、Excelからのコンテンツとレポートのファイルからのコンテンツを混在させることはできません。Excelまたはレポートのいずれかのリファレンス・ドックレットを使用し、これらは同一でなく別々のものである必要があります。
注:
リファレンス・ドックレットへの表示アクセス権限がある他のドックレットの文書作成者は、Excelの名前付き範囲またはレポートの使用可能なコンテンツをドックレットに挿入できます。
レポート・パッケージ内にあるExcelまたはレポートのリファレンス・ドックレットに対してPOVが更新されると、次の処理が実行されます。
レポート・リファレンス・ドックレットの場合、レポートのスナップショットが再生成され、レポートからの埋込みコンテンツが含まれているドックレットが自動的にチェック・アウト、更新およびチェック・インされます。
Excelのリファレンス・ドックレットの場合、Excelのリファレンス・ドックレットをチェック・アウトし、必要に応じてPOVを変更して、Smart Viewのリフレッシュを実行する必要があります。
チェック・イン時にドックレットの新規バージョンが作成されます。
ファイルをローカルでオープンしたり、POVが変更された後に手動でリフレッシュする必要はありません。
レポートのリファレンス・ドックレットのPOVで変数が使用され、「変数の自動更新」のオプションが選択されている場合、使用可能なコンテンツを使用するドックレットが更新されます。
注:
サービスのアップロードされたフォントを変更すると、リフレッシュ時にPowerPoint内の埋込みコンテンツのイメージが、一時的に重なったテキストまたは正しく配列されていないテキストとともに表示される場合があります。この問題は、次の日次メンテナンス・ウィンドウ後に修正されます。この問題を効率的に解決するために、サービス管理者はrunDailyMaintenance
EPM自動化コマンドを使用できます。