BAI、SWIFT MT940およびCAMT.053フォーマットの銀行ファイル・トランザクションの統合

銀行ファイル・データをロードする際には、銀行ファイル・ソース・システムと関連付けられたデータ・ソースを作成します。データ統合で、トランザクション照合にロードするために、BAI、SWIFT MT940またはCAMT.053ファイル・フォーマットがCSVフォーマットに変換されます。CSVロード・ファイルは、トランザクション照合ジョブの結果で表示できます。

BAIフォーマットの銀行ファイル・トランザクションのソース・アプリケーションには、あらかじめ定義された次の定数列およびヘッダーがあります。

  • 勘定科目
  • 金額
  • トランザクション・タイプ
  • 通貨
  • トランザクション日
  • 銀行照会
  • 顧客照会
  • 銀行テキスト

Swift MT940フォーマットの銀行ファイル・トランザクション・ファイルのソース・アプリケーションには、あらかじめ定義された次の定数列およびヘッダーがあります。

  • トランザクション参照番号
  • 勘定科目
  • 明細番号
  • 取引明細書日付
  • トランザクション日
  • 金額
  • トランザクション・タイプ
  • 顧客参照
  • 銀行参照
  • 銀行テキスト
  • 追加情報1
  • 追加情報2
  • 追加情報3

CAMT.053フォーマットの銀行ファイル・トランザクション・ファイルのソース・アプリケーションには、あらかじめ定義された次の定数列およびヘッダーがあります。

フィールド 説明(ISO定義に基づく)
StatementIdentification 口座明細書を明確に識別するための一意のID。
CreateDate 取引明細書が作成された日付。
StatementFromDate 口座明細書が発行される期間の開始日。
StatementToDate 口座明細書が発行される期間の終了日。
勘定科目 貸方エントリと借方エントリが作成される勘定科目の明確な識別。
金額 現金入力の金額。
通貨 現金入力が行われた通貨の通貨コード。
CdtDbtInd 貸方借方インジケータ
BookingDate 口座サービス機関の帳簿で仕訳が勘定科目に転記された日時。
ValueDate 貸方エントリの場合は口座所有者が資産を使用できるようになった日時、または借方エントリの場合は口座所有者が資産を使用できなくなった日時。
EntryRef エントリの一意の参照
AccountServicerReference 口座サービス機関によってエントリを明確に識別するために割り当てられた一意の参照
DomainCode 銀行取引コードの一部。基になるトランザクションの事業領域を示します。
FamilyCode ドメイン内のファミリを示します。
SubFamilyCode 特定のファミリ内のサブ製品ファミリを示します。
Proprietary 発行者が定義する、独自の形式の銀行取引コード。
ReversalIndicator エントリが逆仕訳の結果であるかどうかを示します。この要素は、エントリが逆仕訳の結果である場合にのみ存在する必要があります。
BankTransactionIdentification 銀行間レベルでのトランザクションに関連するタスクの照合、トラッキングまたはリンクに使用できる一意のID。
EndToEndIdentification トランザクションを明確に識別するために、開始パーティによって割り当てられる一意のID。
ChequeNumber エージェントによって割り当てられる小切手の一意で明確な識別子。
InstructionIdentification 個別の指示を参照するために、指示するパーティと指示されるパーティとの間で使用できるポイント・ツー・ポイントの参照である、一意のID。
PaymentInformationIdentification メッセージ内で支払い情報グループを明確に識別するために、送信側パーティによって割り当てられる一意のID。
MandateIdentification 委任を明確に識別するために、債権者によって割り当てられる一意のID。
ClearingSystemReference 指示を明確に識別するために決済システムによって割り当てられる一意の参照。
SourceCurrency 通貨換算で金額が換算される元の通貨。
TargetCurrency 通貨換算で金額が換算された後の通貨。
UnitCurrency 通貨換算で為替レートが示される通貨。この例では、1GBP = xxxCUR、ユニット通貨はGBPです。
ExchangeRate ある通貨から別の通貨へ金額を換算するために使用される係数。これは、ある通貨が別の通貨で購入されたときの価格を表します。
使用方法: ExchangeRateは、UnitCurrencyとQuotedCurrencyの間の比率を表します(ExchangeRate = UnitCurrency/QuotedCurrency)。
ContractIdentification 外国為替契約を明確に識別するための一意のID
QuotationDate 換算レートの見積日時。
ReturnReasonCode SWIFT外部コードに従って、返品の理由を示します。
ReturnReasonProprietary 独自の形式で、返品の理由を示します。
Originator 返品を発行したパーティの名前。
OrgnlBkTxCdDomain 当初銀行取引コードの一部。基になるトランザクションの事業領域を示します。
OrgnlBkTxCdFamily 当初銀行取引コードのドメイン内のファミリを示します。
OrgnlBkTxCdSubFamily 当初銀行取引コードの特定のファミリ内のサブ製品ファミリを示します。
OrgnlBkTxCdProprietary 発行者が定義する、独自の形式での当初銀行取引コード
RemittanceInformation 売掛/未収金システムのコマーシャル・インボイスなど、支払が決済される品目とエントリを照合できるようにするために提供される、非構造化形式の情報。

Swift MT940フォーマットの銀行ファイル・トランザクションのソース・アプリケーションには、あらかじめ定義された次の定数フィールドがあります。

表17-2 Swift MT940のフィールドおよび説明

フィールド 説明
StatementIdentification 口座明細書を明確に識別するための一意のID。
CreateDate 取引明細書が作成された日付。
StatementFromDate 口座明細書が発行される期間の開始日。
StatementToDate 口座明細書が発行される期間の終了日。
勘定科目 貸方エントリと借方エントリが作成される勘定科目の明確な識別。
金額 現金入力の金額。
通貨 現金入力が行われた通貨の通貨コード。
期末残高  
通貨  
トランザクション・タイプ  
通貨  
取引明細書日付  
account  

BAIフォーマットの銀行ファイル、SWIFT MT940またはCAMT.053フォーマットの銀行ファイル・トランザクション・アプリケーションを追加するには:

  1. 「データ統合」ホーム・ページの「アクション」から、「アプリケーション」を選択します。
  2. アプリケーション・ページで、イメージは「追加」ボタンを示します。(「追加」アイコン)をクリックします。
  3. 「カテゴリ」から、「データ・ソース」を選択します。
  4. 「タイプ」で、銀行ファイルを選択します。
  5. 「アプリケーション」で、値のリストからアプリケーション名を選択します。

    使用可能なアプリケーション・タイプは次のとおりです:

    • BAIフォーマットの銀行ファイル・トランザクション
    • SWIFT MT940フォーマットの銀行ファイル・トランザクション
    • CAMT.053フォーマットの銀行ファイル・トランザクション

    注:

    BAI、SWIFT MT940、camt.053ソース・ファイルへのデータ統合接続は、次の状況で失敗します:

    • トランザクション照合で照合タイプが変更されます。
    • データ・ソースIDが変わります。
    • データ・ソース属性IDが変わるか、または追加および削除されます。

    この場合、データ統合でアプリケーション(ターゲット・アプリケーション全体、インポート・フォーマット、ロケーション、マッピングを含む)を再作成する必要があります。

    BAIファイルの場合、BAIフォーマットの銀行ファイル・トランザクションを選択します。

    SWIFT MT940ファイルの場合、SWIFT MT940フォーマットの銀行ファイル・トランザクションを選択します。

    CAMT.053ファイルの場合、CAMT.053フォーマットの銀行ファイル・トランザクションを選択します。

  6. 「接頭辞」で、ソース・システム名を一意にする接頭辞を指定します。

    追加するソース・システム名が既存のソース・システム名に基づいているときは、接頭辞を使用してください。その接頭辞が既存の名前に結合されます。たとえば、銀行ファイル・アプリケーションに既存のアプリケーションと同じ名前を付ける場合は、接頭辞としてイニシャルを割り当てます。

  7. 「OK」をクリックします。
  8. アプリケーション・ページで、アプリケーションの右側にあるイメージは「選択」アイコンを示します。をクリックし、「アプリケーション詳細」を選択します。
  9. 「ディメンション」タブを選択します。
  10. 銀行ファイル・ソース・システムのディメンションを表示するには、「ディメンションの詳細」タブを選択します。

    BAIフォーマットの銀行ファイル・トランザクション・アプリケーションのディメンション詳細を次に示します:

    イメージはBAIフォーマットの銀行ファイル・トランザクションに対するディメンションの詳細を示します

    SWIFT MT940銀行ファイル・トランザクション・アプリケーションのディメンション詳細の例を次に示します:

    イメージはSWIFT MT940銀行ファイル・トランザクションに対するディメンションの詳細を示します。

    CAMT.053銀行ファイル・トランザクション・アプリケーションのディメンション詳細の例を次に示します:

    イメージはCAMT.053銀行ファイル・トランザクション・アプリケーションのディメンションを示します。

  11. 銀行ファイル・ソース・システムとAccount Reconciliationターゲット・アプリケーション間の統合マッピングを設定します。
    1. 「データ統合」ホーム・ページから、イメージは「追加」アイコンを示しますをクリックして新規統合を追加します。
    2. 統合の作成ページで、「名前」および「説明」に、新しい統合の名前および説明を入力します。
    3. 「ロケーション」に、新しいロケーション名を入力するか、データのロード先である既存のロケーションを選択します。

    4. 「ソース」(イメージは「ソース」アイコンを示します。)ドロップダウンから「Account Reconciliation」ソース・アプリケーションを選択します。

    5. 「ターゲット」(イメージは「ターゲット」アイコンを示します。)ドロップダウンから、ターゲットのトランザクション照合データ・ソース・アプリケーションを選択します。

    6. 「カテゴリ」から、適切な通貨バケットを選択します。通常は、プロファイルで有効になっている最下位の通貨バケットです。

      注:

      カテゴリ・マッピングはトランザクション照合トランザクションに関連していませんが、双方ともデータ統合には必要です。
    7. オプション: 統合に適したロケーション属性を選択します。詳細は、ロケーションの属性の選択を参照してください。

      イメージは統合の作成ページを示します。

  12. 「データ統合」ホーム・ページから、統合の右側にあるイメージは「選択」アイコンを示します。をクリックし、「ディメンションのマッピング」を選択します。
  13. ディメンションのマッピング・ページで、次の手順を実行します:
    1. 「インポート・フォーマット」で、統合に使用するインポート・フォーマットの名前を選択します。

      ユーザー定義のインポート・フォーマット名を追加することもできます。

    2. マッピング・グリッドで、ソースのソース列をターゲット・アプリケーションのディメンションにマッピングします。

      注:

      すべてのトランザクション照合ファイルには、対応するトランザクション照合プロファイルにマップする照合IDディメンションが必要です。

      ターゲット・アプリケーションのディメンションが自動的に移入されます。

      統合に対してインポート・フォーマットがすでに定義されている場合、ソース列とターゲット列が自動的にマッピングされます。

  14. 「データ統合」ホーム・ページから、統合の右側にあるイメージは「選択」アイコンを示します。をクリックし、「マップ・メンバー」を選択します。
  15. マップ・メンバー・ページで、ソースからターゲットにメンバーをマップするためのメンバー・マッピングを定義します。
    イメージはマップ・メンバー・ページを示します。/

    注:

    BAIコード100-399は銀行貸方(正数)用、400-699は銀行借方(負数)用です。

    699よりも大きい銀行固有のBAIコードは、データ統合ではデフォルトで銀行貸方(正数)として扱われます。この範囲の特定のコードを銀行借方(負数)として扱う必要がある場合は、SQLマッピング(SQLを参照)を使用して、次の例にあるように、金額を負数として更新します。
    AMOUNTX=
    CASE
        WHEN UD7 = '868' THEN AMOUNT*-1
         ELSE AMOUNT
    END

    注:

    すべてのトランザクション照合ファイルには、対応するトランザクション照合プロファイルにマップする照合IDディメンションが必要です。
  16. 「データ統合」ホーム・ページから、統合の右側にあるイメージは「選択」アイコンを示します。をクリックし、「ワークベンチ」を選択します。
  17. 「ワークベンチ」で、統合を実行してデータのテストおよび検証を行い、ロードが適切に実行されていることおよびデータが正しいことを確認します。データ統合でデータを変換し、Account Reconciliationで使用できるようステージングします。
    ワークベンチの使用の詳細は、統合の実行。を参照してください