自動予測について

自動予測を使用すると、管理者は、履歴データに基づいて将来のパフォーマンスを予測するための予測を定義し、その予測定義を実行するためのジョブをスケジュールして、予測プロセスを自動化できます。

自動予測では、予測プランニングと同じ予測および統計手法が使用されますが、予測プランニングとは異なり、フォームでの予測の実行に限定されていません。ジョブをスケジュールすることにより、必要に応じて数千のセルの値を一度に予測し、履歴データと同じキューブまたは異なるキューブのシナリオ/バージョンに予測結果を自動的に書き込むことができます。また、ベスト・ケースとワースト・ケースの予測結果を含めることもできます。予測を実行すると、自動予測定義の各メンバーの履歴データが取得され、時系列予測手法を使用して分析されて、これらのメンバーの将来のパフォーマンスが予測されます。

自動予測が役立つのは、次のとおりです:

  • 予測するデータが大量にある場合。

  • 履歴データに基づいた予測結果を予測シナリオに事前に入力することにより、予測プロセスをすぐに開始するため。その後、プランナは予測結果を予測と比較できます。

  • 差異分析。予測結果を予測シナリオにシードし、予測結果を予測と比較します。差異しきい値を組み込むには、予測が予測結果を5%上回る場合など、定義されたしきい値でプランナが説明注釈を追加する必要があるGroovyルールを定義します。

  • 予測またはプランニング・サイクルを開始する前に予測またはプラン・シナリオに事前移入するため。プランナは、これらの予測結果を予測の開始点として使用し、必要に応じて調整を加えることができます。

  • 自動予測ジョブをスケジュールすることにより、実績が提供されると、予測結果を最新の状態に保つため。新しい実績が提供されると、ジョブを自動的に実行してキューブに移入できます。プランナは、更新された予測結果を表示し、予測およびプランと比較できます。

自動予測結果は、フォーム、ダッシュボードおよびアドホック分析で使用します。また、Smart View内で自動予測の予測結果を使用することもできます。

キューブ(通常はASOキューブ)から履歴データを読み取り、同じキューブまたは異なるキューブ(プランニングおよび予測が行われるBSOキューブなど)に予測結果を書き込む予測を定義します。

また、自動予測でカレンダおよびイベントを使用することもできます。詳細は、IPMインサイト、自動予測および予測プランニングでのカレンダとイベントの使用についてを参照してください。

自動予測を操作するには:

  1. 自動予測の予測を定義します。予測のための自動予測の作成を参照してください。
  2. 必要に応じてアプリケーション設定を変更して、「予測区間」を設定します。これらの設定は、予測プランニングと共有されます。デフォルトでは、ワースト・ケースとベスト・ケースの予測区間は2.5%と97.5%です。アプリケーションおよびシステム設定の管理を参照してください。
  3. 自動予測の予測を実行します: 自動予測の予測の実行を参照してください。
    • 「自動予測」または「IPM」リストから自動予測を実行します。
    • ジョブをスケジュールして自動予測の予測を自動的に実行します。

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自動予測定義を設定する方法とジョブをスケジュールしてその定義を実行する方法を学習します。予測シナリオを事前に入力して予測プロセスをすぐに開始する方法と、システムの予測結果を進行中の予測とリアルタイムで直接比較する方法を確認します。予測結果を予測と比較し、説明注釈を入力する必要がある差異しきい値を組み込みます。また、予測サイクルを開始する前にプランまたは予測をシードする方法も確認します。

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EPM Cloud Planningでの自動予測を使用した予測