管轄ディメンション

管轄ディメンションによって、繰延税金資産および繰延税金負債の管轄ごとの相殺について各会計基準下で必要な調整を計算することができます。

管理者は、管轄ごとの相殺が必要な基本エンティティを含む代替エンティティ階層を設定します。アプリケーションは、エンティティ・レベルと対比して親レベルで資産と負債を相殺します。管轄ごとに相殺された金額をエンティティ・レベルと比較し、必要な連結調整を決定できます。調整は、会計ポリシーに従って計上できます。

管轄ディメンションを定義するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」「ディメンション」タブの順に選択します。
  2. 「管轄」をクリックし、プロパティを設定します。
    管轄ディメンションのプロパティを選択します。
  3. オプション: アプリケーションに適したオプション・プロパティを選択します。
    • ディメンションの「説明」を入力します。
    • 使用可能な場合は、「別名表」を選択します。
    • ディメンションの「別名」を入力します。
    • 「2パス計算」を選択します。
    • 「セキュリティの適用」を選択します。
  4. オプション: デフォルトで、管轄の「データ・ストレージ」オプションは「共有しない」に設定されます。

    「動的計算管轄」機能を有効にして、「All_National」などの管轄ディメンションの即時利用可能な親メンバーのデータ・ストレージ・タイプを「動的計算」に更新できます。手順については、アプリケーションの機能の有効化を参照してください。

    機能が有効化されたことを確認するには:

    1. ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「概要」をクリックして、「ディメンション」タブを選択します。
    2. 「管轄」を選択します。
    3. 「メンバー・プロパティの編集: 管轄」タブで、「TRCS_Total Jurisdiction」を展開し、「TRCS_AllNational」を展開します。
    4. 「デフォルトのデータ・ストレージ」で、「動的計算」が表示されます。この列が表示されない場合、任意の列ヘッダーをダブルクリックし、リストの一番下までスクロールして「デフォルト・モード」をクリアします。これですべての列が表示されます。

    注意:

    この機能を有効にすると、連結のパフォーマンスが向上する可能性がありますが、広範なカスタム・メンバー式が含まれる状況などでは、連結のパフォーマンスに悪影響を与える可能性もあります。本番環境でこの機能を有効化する前に、テスト環境でパフォーマンスへの影響を評価することをお薦めします。機能が有効化されたら、元に戻すことはできません。
  5. 「表示オプション」で、レポートにメンバー名を表示するか、別名を表示するかを選択します。
  6. 使用可能な場合は、「階層タイプ」を選択します。
  7. 「キューブ」の下には、関連するキューブが自動的に選択されます。

    注:

    • 「CbCR」を有効にした場合にはCbCRキューブ

    レート・キューブ(管轄についてはサポートされない)

    • アプリケーションが現在の未払税に対応している場合には構成キューブ

  8. 「カスタム属性」「作成」をクリックし、新規カスタム属性を追加します。属性の名前を入力し、データ型を選択します。
  9. 「完了」をクリックします。

国の管轄の作成を参照してください。