プログラム・ビルダーを使用したコンタクトへのセキュリティ・ラベルの割当
このトピックでは、プログラム・ビルダーでプログラムを設定し、コンタクトにセキュリティ・ラベルを割り当てる例を使用して説明します。これは、ラベル割当ワークフロー・キャンバスでの、より合理化されたプロセスの代替の方法となります。
注意: 以降の各ステップは、ラベル割当プログラムの作成に関する非常に基本的な概要を示しています。実際のプログラム設計は、プログラム・ステップ、決定および処理を使用して設定するロジックに応じて、必ず異なったものになります。
ヒント: プログラム・ビルダーの使用経験が少ない場合は、様々な「プログラム・ビルダー」のトピックで詳細を参照できます。ただし、一般的に、設定プロセスやルーティングの迅速化と、CRMの迅速な統合ロジックをサポートするラベル割当ワークフロー・キャンバスをお薦めします。
プログラム設計には幅広い柔軟性がある一方で、プログラム作成においては、いくつかの一般的なステップに従います。
プログラム・エントリ・ポイントの作成
すべてのプログラムには、コンタクトがプログラム・ワークフローに入るためのエントリ・ポイントが必要です。プログラムを作成するときには、最初のステップをエントリ・ポイントとして構成する必要があります。
プログラム・エントリ・ポイントを作成する手順は、次のとおりです。
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「オーケストレーション」
> 「ツール」にナビゲートし、「プログラム・ビルダー」をクリックします。
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- 「プログラム名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「Label Assignment」とします。
- 「デフォルト・メンバー・タイプ」ドロップダウン・リストから、「コンタクト」を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- 「プログラム・フローの編集」をクリックします。これで、プログラム・フローチャートがダイアグラム・ビューでオープンします。
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構成するために、示されている最初のステップをクリックします。
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「プログラム・ステップ詳細」を構成します。
- 「ステップ名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「Entry」や「Entry Point」とします。
- 「ステップでコンタクトを許可」チェック・ボックスを選択します。
- 「保存して続行」をクリックします。
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このステップの「処理の編集」ウィンドウを構成します。
- (オプション)「処理名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「Contacts enter program」とします。
- 「いつでも処理を実行しますか?」オプションを選択します。
- 「タイプ」フィールドで「すべて」を選択します。
- 「処理」フィールドで、「処理なし - ステップを通過」を選択します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。これにより、ウィンドウがクローズし、プログラム・フローチャートに戻ります。
最初のプログラム・ステップがエントリのために構成されました。次は、ステップにコンタクトを追加する必要があります。
プログラム・エントリ・ポイントへのコンタクトの追加
プログラム・エントリ・ポイントにコンタクトを追加するには、プログラム・フィーダを使用します。
プログラム・エントリ・ポイントにコンタクトを追加する手順は、次のとおりです。
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最初のステップのドロップダウン矢印をクリックし、「メンバーをこのステップに追加」をクリックします。
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コンタクトをプログラムに自動的にフィードするために、プログラム・フィーダを作成します。
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「新規」をクリックします。
- 「プログラム・フィーダ名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「LBAC - All North American Contacts」とします。
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「プログラム・メンバーのソース」ドロップダウン・リストから、コンタクトのソースを選択します。オプションは次のとおりです。
- フィルタ内のコンタクト: コンタクト・フィルタを使用して、データベースからコンタクトをプルします。
- グループ内のコンタクト: 指定したコンタクト・グループからプルします。
- グループとフィルタ内のコンタクトの重複: 選択したコンタクト・グループと選択したコンタクト・フィルタの両方に存在するメンバーをプルします
注意: このプログラム例の目的に従い、このトピックでは「フィルタ内のコンタクト」を選択します。
- 「コンタクト・フィルタ」
検索アイコンをクリックします。
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コンタクト・フィルタを検索して選択し、「OK」をクリックします。
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「評価」ドロップダウン・リストから頻度を選択します。これはプログラム・フィーダがコンタクトを検索し、フィルタ基準に一致するコンタクトをプログラム・エントリ・ポイントにプルする頻度となります。
選択できる最短の間隔は1時間に1回、最長の間隔は1年に1回となります。ヒント: プログラム・ビルダーではなくラベル割当ワークフロー・キャンバスを使用する利点の1つは、ワークフロー・キャンバスではデータベースでのコンタクト作成をリアルタイムでリスニングし、それらをラベル割当プログラムに即座に追加できる(スケジュールされた評価を待機するのではなく)ということです。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
これにより、ウィンドウがクローズし、プログラム・フローチャートに戻ります。プログラム・ステップがアクティブになると、エントリ・ステップでコンタクトがワークフローにプルされ、後続のステップに送信されます。
次に、プログラム・ワークフローの残りの部分を作成する必要があります。注意: プログラム設計は、ビジネス・ニーズおよび計画されたラベル構造に応じて、ここから様々なものになる可能性があります。このトピックの残りのステップでは、現在適用されている任意のコンタクトを評価したり、ラベルをコンタクトに適用したり、コンタクトからラベルを削除するためのオプションを示します。
決定ルール: コンタクトにはすでにラベルがあるか。
「はい」または「いいえ」のパスにコンタクトをルーティングする前に、ラベルがすでに割り当てられているコンタクトをフィルタするために決定ルールを使用します。この決定は、コンタクトにデフォルト・ラベルが割り当てられ、その他のラベルを割り当てる前に、それらのデフォルト・ラベルを削除することが必要となるシナリオにおいて役立ちます。
決定ルールを追加して構成する手順は、次のとおりです。
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最初のパスのドロップダウン矢印をクリックし、「ステップ・パスの編集」をクリックします。
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「新規決定ルールに送信」オプションを選択し、「続行」をクリックします。
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着信コンタクトにすでにラベルが割り当てられているかどうかを判断するように、「決定ルール詳細」を構成します。
- 名前フィールドに名前を入力します。たとえば、「Has Label?」とします。
- 「評価」ドロップダウン・リストから、「即時」を選択します。
- 「エンティティ・タイプ」ドロップダウン・リストから、「コンタクト」を選択します。
- 「タイプ」フィールドから、「すべて」を選択します。
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「決定ルール」フィールドから、「セキュリティ・ラベルで制限されたコンタクトへのアクセス」を選択します。
これにより、「決定ルール・パラメータ」領域の下に、追加のオプションが表示されます。
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次のいずれかのオプションを選択します。
- セキュリティ・ラベルで制限されたコンタクトへのアクセス: コンタクトにセキュリティ・レベルがあるかどうかに基づいて判断されます。
- 特定のカテゴリのセキュリティ・ラベルで制限されたコンタクトへのアクセス: コンタクトに特定のカテゴリのラベルがあるかどうかに基づいて判断されます。隣接する
アイコンをクリックし、カテゴリを検索して選択します。
- 特定のセキュリティ・ラベルで制限されたコンタクトへのアクセス: コンタクトに特定のレベルがあるかどうかに基づいて判断されます。隣接する
アイコンをクリックし、ラベルを検索して選択します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。これにより、ウィンドウがクローズし、プログラム・フローチャートに戻ります。
決定ルールがフローチャートに追加されます。ただし、決定ルールは、「はい」パスと「いいえ」パスが定義されるまで不完全です。これは、決定ルール上に表示される黄色の警告記号で示されます。
コンタクトへのラベルの割当
そのステップを通過するコンタクトに特定のラベルを割り当てるように、ステップ処理を構成します。
注意: 前述のセクションで概要を示した例の目的に従い、以降の各ステップでは、セキュリティ・ラベルのないコンタクトを、決定の「いいえ」パスを通して、ラベルが割り当てられるステップにルーティングします。このステップ処理で使用するシナリオは、プログラム設計に応じて異なります。
コンタクトにラベルを割り当てる手順は、次のとおりです。
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決定ルールのドロップダウン矢印をクリックし、「「いいえ」決定パスの編集」をクリックします。
- 「新規ステップに送信」を選択し、「続行」をクリックします。
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「プログラム・ステップ詳細」を構成します。必須フィールドは次のもののみです。
- 「ステップ名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「No」や「No label」とします。
- 「ステップでコンタクトを許可」チェック・ボックスを選択します。
- 「保存して続行」をクリックします。
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このステップの「処理の編集」ウィンドウを構成します。
- (オプション)「処理名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「Add Label」とします。
- 「いつでも処理を実行しますか?」オプションを選択します。
- 「タイプ」フィールドで「所有権」を選択します。
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「処理」フィールドで、「コンタクト・セキュリティ・ラベルの割当」を選択します。
下の「処理パラメータ」セクションに、「ラベルの選択」フィールドが表示されます。
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「ラベルの選択」ドロップダウン・リストから、必要なラベルを選択します。
重要: 目的のラベルがドロップダウンに表示されない場合は、そのラベルがユーザー・セキュリティ・グループに割り当てられていません。このステップを構成するには、管理者であっても、自分のセキュリティ・グループにラベルが割り当てられている必要があります。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
「いいえ」パスと、後続のプログラム・ステップがプログラム・ステップが構成されました。プログラムがアクティブ化されると、「いいえ」パスにルーティングされるコンタクトには、選択されたラベルが割り当てられます。必要に応じて、このパスに後続ステップを追加できます。
コンタクトからのラベルの削除
そのステップを通過するコンタクトからすべてのラベルを削除するように、ステップ処理を構成します。
注意: 前述のセクションで概要を示した例の目的に従い、以降の各ステップでは、セキュリティ・ラベルがあるコンタクトを、決定の「はい」パスを通して、ラベルが削除されるステップにルーティングします。このステップで使用するシナリオは、プログラム設計に応じて異なります。
コンタクトからラベルを削除する手順は、次のとおりです。
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決定ルールのドロップダウン矢印をクリックし、「「はい」決定パスの編集」をクリックします。
- 「新規ステップに送信」を選択し、「続行」をクリックします。
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「プログラム・ステップ詳細」を構成します。必須フィールドは次のもののみです。
- 「ステップ名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「Yes」や「Has a label」とします。
- 「ステップでコンタクトを許可」チェック・ボックスを選択します。
- 「保存して続行」をクリックします。
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このステップの「処理の編集」ウィンドウを構成します。
- (オプション)「処理名」フィールドに名前を入力します。たとえば、「Remove labels」とします。
- 「いつでも処理を実行しますか?」オプションを選択します。
- 「タイプ」フィールドで「所有権」を選択します。
- 「処理」フィールドで、「コンタクト・セキュリティ・ラベルの削除」を選択します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
「はい」パスと、後続のプログラム・ステップがプログラム・ステップが構成されました。プログラムがアクティブ化されると、「はい」パスにルーティングされるコンタクトからラベルが削除されます。必要に応じて、このパスに後続ステップを追加できます。
プログラム例は構成され、いつでもアクティブ化できます。実際のプログラム設計は異なる可能性があります。
一般的なプログラムの作成、編集およびアクティブ化の詳細は、「プログラムの作成」を参照してください。
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