保護されたユーザー・アクセス

Oracle Eloquaおよび個人データへの許可されたアクセスを確実化するために、Oracle Eloquaには、詳細なアクセス制御を構成する機能が備えられています。これにより、組織はOracle Eloquaおよび個人データにアクセスできる個人またはグループを区別できます。SSOおよびIPホワイトリスト・メカニズムを追加の保護対策として使用して、ビジネスおよび法的要件に基づいて不正アクセスを防ぐこともできます。

ユーザー・アクセスの保護

Oracle Eloquaには、Oracle Eloquaへのユーザー・アクセスを保護する様々な保護機能があり、不正アクセスの防止に役立ちます。Oracle Eloquaのセキュリティ構成を使用すると、次のことを実行できます。

  • パスワードの複雑度、失効、再使用などのパスワード要件を管理できます。
  • セッション・タイムアウト、許容されるログイン試行の失敗、ロックアウト・ポリシーなどのログイン・セキュリティを管理できます。
  • Oracle Eloquaへのログイン・アクセスを特定のIPアドレス範囲に制限できます。

セキュリティ構成の詳細を参照してください。

シングル・サインオン

Oracle Eloquaへのユーザー・アクセスを安全なものにするには、シングル・サインオン(SSO)ベンダーを使用します。SSOを有効にすると、SSO IDプロバイダを使用して実装したセキュリティ機能を組織で利用できます。Salesforce SSOを使用している場合、Oracle Eloquaによりガイド付き統合ソリューションが提供されます。それ以外の場合、Oracle EloquaではSAML 2.0に準拠したIDプロバイダがサポートされます。

Oracle Eloquaのシングル・サインオンの詳細を参照してください。

セキュリティ・グループ

セキュリティ・グループは、ユーザーがOracle Eloqua内で実行できる操作を管理します。セキュリティ・グループを使用すると、ユーザー・ライセンス、UIアクセスおよびアセット権限を、ユーザー・グループとそのビジネス・ロールに基づいて細かく制御できます。

Oracle Eloquaには、デフォルトのセキュリティ・グループが用意されています。通常、これらのグループは、Oracle Eloquaのデータおよび機能にアクセスするユーザーのタイプと一致します。ビジネス・ニーズに合うように、独自のセキュリティ・グループをカスタマイズまたは作成できます。

注意: Basicトリムではセキュリティ・グループのカスタマイズはできません。

次のデフォルトのセキュリティ・グループを使用できます。

  • 全員: 承認されたユーザーがOracle Eloquaにアクセスできる最も基本的なセキュリティ・グループ。
  • 基本ユーザー - マーケティング: Oracle Eloquaのマーケティングの基本機能にアクセスできます。
  • 上級ユーザー - マーケティング: マーケティングの拡張機能(マイクロサイト、フォーム、自動プログラムなど)にアクセスできます
  • エグゼクティブ・ユーザー: Oracle Eloquaのマーケティング機能へのアクセスを制限し、Oracle Eloquaのレポート機能にアクセスできるようにします。
  • アクティブ・ユーザー - 営業: 営業チームの機能(ProfilerやEngageなど)およびコンタクトにEメールを送信する機能にアクセスできます。
  • 管理者: Oracle Eloquaのすべての側面にアクセスできます。

セキュリティ・グループの詳細を参照してください。

ユーザー・ライセンス

エンゲージやインサイトなどのOracle Eloqua製品にアクセスする場合は、ライセンスを使用します。次に、UIアクセスおよびアセット権限を使用して、ライセンスで使用可能な機能に対してユーザーが持つ権限を決定します。

セキュリティ・グループにライセンスを割り当てて、ユーザーを設定するときにライセンスをカスタマイズできます。使用可能なライセンスの数は、購入したトリムによって異なります。

Oracle Eloquaのライセンスは次のとおりです。

  • Marketing Platform: コア・プラットフォームへのアクセスを提供します。これは最も一般的で必要なユーザー・ライセンスです。このライセンスがないユーザーがログインすると、自分のユーザー・プロファイルにのみアクセスできます。
  • Eloqua Engage: エンゲージへのアクセスを提供します。
  • Eloqua Profiler: Eloqua Profilerへのアクセスを提供します。
  • Eloqua Reporting: インサイト(Oracle Eloquaのレポート・プラットフォーム)へのアクセスを提供します。
  • Eloqua Analyzer: インサイトでレポートをカスタマイズおよび作成するためのアクセスを提供します。
  • 顧客管理者: システム・デフォルトおよびセキュリティ設定を構成するためのアクセスを提供します。

ライセンスの詳細を参照してください。

UIアクセス

Oracle Eloqua UIへのアクセスを管理するには、インタフェース・アクセス設定および処理権限設定を使用します。

  • インタフェース・アクセスにより、ユーザーがアクセスできるOracle Eloquaのページが決まります。
  • 処理権限により、Oracle Eloquaのページに対するユーザーのアクセス・レベルが決まります。たとえば、コンタクトを管理したり、統合ルールを実行します。

これらの設定を一緒に使用すると、ユーザーがアクセスできるページおよび使用可能なUIコントロールを管理できます。

インタフェース・アクセスおよび処理権限の詳細を参照してください。

アセット権限

アセット権限により、ユーザーがOracle Eloquaのアセットで実行できることが決まります。アセットは、Eメール、ランディング・ページおよびフォームだけではありません。アセット権限は、Oracle Eloquaのオブジェクトに対する権限を管理します。アセット権限を使用すると、適切なユーザーのみがアセットを表示、作成、編集および削除できるようになります。

アセットは次の権限で管理されます。

  • アセット作成権限 - セキュリティ・グループが作成できるアセットのタイプを決定します。デフォルトでは、アセット作成者がそのアセットを変更できます。
  • アセット権限 - セキュリティ・グループが表示、編集、削除および他のアクセス権を付与できるアセットのタイプを決定します。デフォルトでは、アセット作成者がそのアセットへのアクセスを管理できます。

たとえば、マーケティング・ユーザーに、ピックリストを表示するためのアクセス権を付与します。これにより、マーケティング担当者はキャンペーンでピックリストを使用できるようになります。ただし、ピックリストの削除または変更は、複数のキャンペーンに影響を与える可能性があります。そのため、管理者はアセット権限を使用して、ピックリストを変更または削除できるユーザーを厳密に管理し、Oracle Eloqua全体に与える影響を最小限に抑えることができます。

アセット作成権限およびデフォルトのアセット権限の設定の詳細を参照してください。

関連項目

クライアント・セキュリティ構成

シングル・サインオン

セキュリティ・グループ

ライセンス

インタフェース・アクセス

処理権限の設定